空と無と仮と

「マスパセ」ってなんだ?と思ったらまだゴネていたのか…

他の乗客に影響、大変申し訳なく思っている」…全体の利益と個人の権利についてマスク着用拒否で降機させられたマスパセさんと考える

 緊急着陸、遅延…「多くの乗客に影響が出てしまったことは大変申し訳なく思っている」
 マスパセ(マスクパッセンジャー)さんは先月7日、釧路空港から関西空港行のピーチ・アビエーション便に搭乗、客室乗務員からマスク着用をお願いされるも拒否。「大声をあげるなど、安全阻害行為があった」として機長の判断により途中の新潟空港で降ろされた。 

 「私の場合、健康上の理由で長時間の着用が難しいという事情があったが、“お願い”なのか“義務”なのか、客室乗務員や周りの乗客とのコミュニケーションがうまくいかず、トラブルになってしまった。私が座席を移動するという提案もあったが、通路側に座っていた私と窓側に座っていた方との間の席は空いていた。すでに十分な距離があったわけなので、もし気になるということであれば、その人が動けばいいと思った」と説明するマスパセさん。

  その上で、「確かに色々とやりすぎたので、反省すべき点は多々あると思う。私の声が大きくなってしまい、他の乗客に不快感を与えてしまったことは申し訳なく思っている。最終的に緊急着陸、乗客退去という形になったのは大変残念だったし、それにより遅延が生じ、多くの乗客に影響が出てしまったことも大変申し訳なく思っている」と謝罪した。 

 一方、「例えば鉄道などにおいては咳エチケットなどでの協力を求めているし、航空会社の中にもフェイスガードや座席を離すことにより調整する代替案を認めているところもある。義務であるというのなら、協力できない人についての例外規定をしっかり設けた上で公共交通として開いていくべきだと思っている。私に対しても、着用しない人はプライベートジェットや自家用車で移動すればよいではないか、という考え方もあるかもしれない。しかし、皆が使う大切な交通手段であるからこそ、着用に協力できる人もできない人も使いやすいシステムを作ることを社会が考えていかなければいけない。そのための材料として、私の事案が役に立てば」と話した。

Yahoo!ニュース 10/20(火) 13:08 



そういえばマスク着用するかしないかで、
緊急着陸した件がありましたね…

マスクを着用するかしないかで、
様々なトラブルが発生しており、
それこそ様々な議論が繰り返されておりますが、
この「マスパセ」大先生に関しては、
問題の本質が「マスク着用の義務云々」ではないことを、
全く理解していないと思いますよ。

とにもかくにも、
客室乗務員の「要請」を2度も拒否しているのですからね。
マスク着用の「要請」の「拒否」と
席の移動「要請」の「拒否」です。

「2度拒否したからなんだ?」や、
「要請だから従わないのは妥当だ!」とか
そういった意見もあるかもしれません。

いわゆる客室乗務員というのは、
乗客にサービスを提供する「客室乗務員」であるのと同時に、
「保安要員」でもあるのです。
これはLCCでも海外でも国内でも全く関係がありません。

「客室乗務員」はすなわち「保安要員」なのです。
この前提を全く無視していますね。
それどころか理解しようともしていない…
そんな感じも受けますね。

では「保安要員」ってなんだ?
ということにもなろうかと思いますので、
これを分かりやすく具体的にいえば、
墜落・不時着といった緊急事態の対処や、
急病人への対処といった「保安業務」の遂行、
ということです。

ただし、
その中には「機内の治安・秩序維持」も含まれます。

例えば機内で泥酔した人が暴れて、
飛行機から降ろされたというのが、
時々ニュースになっていますね。

これは「酒を飲んで暴れた」のが理由で、
降ろされたのではありません。
当然ながら「酒を飲んだ」からでもありません。

機内の秩序・治安に支障(迷惑行為)が出ますから、
「暴れないでください」という、
保安要員の要請・指示に従わなかったからです。
そして今後も従わないと判断した保安要員は、
即ち「保安業務の阻害」と判断して降ろしたのです。

もう一度書きますが、
「酒を飲んで暴れたから」降ろされたのではなく、
指示に従わないといった、
「保安要員の保安業務を阻害したから」降ろされたのです。

しかし正直言って今回の「マスク着用」の要請が、
保安業務にあたるかどうかは微妙です。
席の移動が保安業務の阻害に当たるかも微妙です。

ま、微妙だから議論が絶えないのだと思いますけどね…

ただし、この「マスパセ」先生は、
2度の拒否で保安業務を妨害・阻害したから、
悪いわけではないと思っています。

なぜかというと、
客室乗務員=保安要員に対し、
2度の拒否のほか、
もう一つの「要請」を行っていること…
それが一番悪いことだと思います。

客室乗務員=保安要員が席の移動を「要請」したら、
自分が移動するのではなく、
「他の乗客が移動したほうがいい」というようなことを、
客室乗務員=保安要員に提案・指示・要請とまぁ、
いろいろな表現がありますが、
つまり、そのようなことを言ったそうです。

他の乗客は客室乗務員=保安要員の要請に従って、
マスクは着用していたはずです。

それに対し「マスパセ」先生はその要請を拒否し、
席の移動要請を拒否し、
あろうことか、
席の移動は「他の乗客がすればいい」と、
客室乗務員=保安要員に要請しているのです。

これはつまり、
「保安業務の放棄」を要請しているのです。
「保安業務をするな」と言っているようなものです。

マスクを着用している乗客というのは、
前述のとおり「マスク着用要請」が、
保安業務にあたるのかどうかは微妙ですが、
少なくとも保安要員=客室乗務員の要請には、
ちゃんと従っております。

そうでありますゆえに、
要請に従っている乗客というのは、
「保安業務を妨害・阻害」してないのは明白であり、
保安要員=客室乗務員が、
そのような乗客に席の移動を要請することは、
「保安業務を妨害・阻害」していない限りできません。
いや、してはいけないのです。
その乗客は保安要員=客室乗務員の指示・要請に従っているのですから…
ま、当たり前のことですよね。

それに対し「マスパセ」先生の、
提案だか指示だか要請だか知りませんが、
そういった要請・指示に従っているほうである乗客を、
「移動させたらどうか」と、
保安要員=客室乗務員に言ったということは、
別の言い方をすれば「保安業務をするな」という意味にもなり、
すなわち「保安業務の放棄」をほのめかしているのです。

つまり「マスパセ」先生は、
「保安業務を妨害・阻害」していない乗客を、
保安要員=客室乗務員の権限で移動させようとしているのですからね…

このような要請は「職務放棄」をそそのかしているのであり、
「職務濫用」までそそのかしております。
そうでありますゆえに「保安業務の放棄」の要請なのです。

そして「保安業務の放棄」を要請することは、
「保安業務を妨害・阻害」する行為でもあるのです。
少なくとも自分はそう思っております。

2度の要請拒否が何かと取り上げられますが、
それだけでなく、
「保安業務の放棄要請」までしていると思いますよ。

あくまで個人的見解ですが、
また、航空会社がどのような見解なのかわかりませんが、
この「保安業務放棄を要請」したというのが、
一番問題なのではないでしょうか。

少なくとも「マスパセ」先生をはじめ、
乗客にそのような権限はありません。
マスクがどうのこうのなんて関係ありません。

ま、業務放棄・職務放棄の要請なんかしたら、
別に航空会社じゃなくても、
普通は拒否しますよね。
当たり前な話ですけど…

極端な個人的見解かもしれませんが、
みなさんはどう思われるのでしょうか。

ま、屁理屈を屁理屈で返しただけかもしれませんね。



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コメント一覧

bansei1945
コメントいただき、ありがとうございます。
佐藤
健康上の理由を知りたいです、今後のために、マスクがだめなら、手ぬぐい、バンダナ、フェイスシールド、ガスマスク、バイクのフルフェイス等〜その理由がわかれば私も考えるが、その理由がわからなければ解決方法ありませんよ
bansei1945
コメントありがとうございます。

自分もマスク着用の議論とは別次元の問題だと思いますね。
Unknown
おっしゃる通りで原因は保安員の手に余ると判断されたことなのですが、
マスパセ氏はマスク着用の拒否が原因だとして
そこに終止して弁明をしてますね。

なお、マスパセ氏ですが要請の拒否はしたものの、
一旦話は落ち着き飛行機は離陸したそうです。

しかし、離陸後に何を考えたかマスパセ氏が機内後方の客室乗務員のところまで行き、
大声を出し、複数の客室乗務員で対応するため業務に支障が出ました。
(マスパセ氏は質問をしていただけ、声は周りの音のせいで大きくなったとしています。)

また、座席に戻ってからも近くにいた客と
ケンカになったため、機長が危険と判断し行き先変更と航空警察のお迎えです。

機内の保安員にも従わない。
周りの乗客に危害を加える。
降ろされて当然なのですが、マスク着用の拒否が原因だとしているのは論点をずらしたいのか自分を省みることができないのか。
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