前回の続きです。
当時購入したガイドブックです。
大幅に改訂されたのでしょうか、
現在発行されているのとは表紙が違っていますね。
併設されるひめゆり平和祈念資料館も、
何度も訪れていましたけど、
明らかに修学旅行っていう感じの学生さんやら、
観光客やら団体さんやら、
やっぱり人が大勢いました。
そして1990年代の頃は一般のガイドさんの中に、
「元ひめゆり」のガイドさんも見受けられました。
高齢化が進む現在ではわかりませんが、
あの当時は「元ひめゆり」の方々と、
何度も出くわしたことがあります。
もっとも、
特に知り合いというわけではありませんから、
「今日もいるんだな」程度でした。
ガイドの邪魔をしたくなかったですから、
自分からは声をかけたこともありません。
大体、修学旅行や団体のグループの前でガイドをしておりましたし、
自分は常に個人で入場してましたから、
そのガイドをしているのを横目で「盗み聞き」していました。
そ~っと近づきながら団体客のフリしてね…
色々な展示物がありますけど、
自分にとって印象深いのは「ガマのジオラマ」です。
第三外科壕のガマの中を忠実に再現したもので、
ちょうど、下から上を見上げるような造りになっていました。
やっぱり、
自分としては第三外科壕の中はどうなっているか、
実際に入ってみたかったですからね。
このガマで亡くなった方々と、
同じような視線で見てみたかったです。
しかしながら当然、勿論、中へ入ったことはありませんよ。
上から覗くことしかしていません。
そもそも、ガマ自体が「お墓」みたいなものですから、
今となっては不躾に中へ入る気にもなりません。
もう一つ印象に残っているのは、
「別れの曲」ですね。
「相思樹の歌」とも呼ばれています。
現在もそうかもしれませんが、
初めて訪れた時に、
館内で静かに流れていたのを憶えています。
もっとも、最初はただのBGMか何かかと思いました。
でもメロディがやけにキレイだったこと、
これだけはハッキリ断言できます。
なんか、小学校の時に歌ったような唱歌というか、
懐かしい響きもあった気がしますね。
後になって自分なりに調べて、
それでその経緯を知ってからは、
ますますキレイな曲だと思っています。
資料館に何度か訪れていた時に、
その曲が売られていたので買ってみようと思ったら、
今となっては懐かしい「カセットテープ」でした。
90年代の頃のお話です。
さすがにカセットテープを再生するラジカセ等は、
いくら何でもその当時はありませんでした。
少なくとも自分は持っていませんでしたよ。
もう、ほとんどがCDの時代ですからね。
録音するときはMDでした。
だから結局は買いませんでしたね。
確か1000円だったと思います。
そのあとになってCDも発売していましたよ。
なんだかんだ言ってCDも買っていませんが…
興味がある方はYoutube等で聴いてみてくださいな。
とてもキレイな曲でありますから。
前にも書いたかもしれませんが、
ひめゆりの塔へ行くのは、
自分は朝や夕方のほうが好きです。
「静かな」ひめゆりの塔も、
それはそれで厳かな場所だと思います。
これで「第三外科壕跡」を終わりにいたします。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。