自分は飛行機オタクです。
特に第二次大戦の航空機は大好物です。
それと、本は人並み以上に読んでいると、
勝手に自慢しておこうと思うのですが、
小説はほとんど読みませんので、
「永遠の0」の原作も読んでおりません。
前回書いた「ハクソーリッジ」と同じように、
作品自体が面白いかどうかといえば、
①もう一度見たい
②一回で十分だ
③途中で挫折
という超個人的見解で評価するならば、
③の途中で挫折でした。
でも、日本映画のCGも進化しているようですね。
ゼロ戦の動きは中々見ごたえがあったですよ。
最後まで観てませんけど…
ただ、ハリウッド映画に比べると、
なんか、
もうちょっと努力してほしいなぁ…って感じ。
「トランスフォーマー」シリーズの、
自動車がトランスフォームする場面は、
いまだに実写とCGとの境界線がわかりません。
途中挫折で批評をすることに批判があるかもしれません。
ではなぜ、途中でやめてしまったといえば、
現代とその当時を交差して描かれている場面、
特に特攻に対する現代の場面が、
なんか、押しつけがましいというか、
セリフの一つ一つが鼻についてしまいました。
特攻隊員の手紙を読んで「ヒロイズム」だとか、
「自爆テロと特攻は違う!」とか…
多分、原作者の主張がセリフになって表れているんでしょうね。
いや、そういったことを主張することが悪いとは決して思いません。
また、その主張自体を直接的に妨害するような奴らには賛同できません。
要は右翼も左翼も、
ま、現在ならネトウヨもパヨクもクソもありません!
ってことです。
ただ、作品自体が面白いかどうかというのは、
自分からすれば全くの別問題なんです。
いくら崇高な主張やメッセージが込められたとしても、
作品そのものが面白くなければ、
途中で観るのをやめてしまいます。
いくら飛行機好きな自分でもね。
ただそれだけなんです。
それともうひとつ、
現在の価値観、あるいはその時代時代の価値感で、
その当時を映画やドラマで断罪したり、
反対に称賛したりする行為はやめてほしいですね。
そういった意味だと「永遠の0」は右翼的価値観でしょうね。
ただ、一昔前までは左翼的価値観の戦争映画ばっかりでしたけどね。
リメイクされた「きけ、わだつみの声」なんか、
本来関係のない従軍慰安婦まで、
わざわざ登場していましたからね。
もう、それ時点で「リアル」さがなくなってしまいます。
映画やドラマというものは、
「限りなく事実に近い嘘」と思っております。
いかにして観る人を「本当のこと」だと錯覚させるか、
といったものだと思っております。
これを逆手に取ったのがSFでありホラーであり、
あるいはコメディだと思います。
絶対にありえないものを、
いかにも事実っぽく描く行為。
ゾンビなんて典型的だと思いますよ。
ま、関係ないのでこれ以上は書きません。
ですから、
その時代時代の価値観によって、
太平洋戦争の描かれ方が変わってしまうということは、
既に「リアル」ではないということになるんです。
「これは本当のことかもしれない」
あるいは「事実だったとしてもおかしくはない」
といった「錯覚」が起きないんですよね、自分としては。
だから飽きてしまうんです。
では、その「リアル」というのは何なのか?
と、問われれば、
正直言って自分でもわかりません。
特攻隊員が何を考えていたか、
敵艦に突っ込む瞬間、
あの人たちは何を思っていたのか…
今となっては、もう、
誰もわからないかもしれません。
だからといって、
時代時代の価値観によって、
彼らの考えを都合よく変化させることにも納得できません。
結局、自分の主張を正当化するための手段として、
彼らを利用しているにすぎないような、
単なるプロパガンダに見えてしまうからです。
もう一度書きますが、
それは右も左も、
ネトウヨもパヨクもクソも関係ありませんからね。
「真空地帯」のようなシリアスなものから、
「兵隊やくざ」みたいな任侠ものや、
「二等兵物語」のようなコメディといった、
様々なジャンルがあった昔の映画に比べて、
今は右か左かの両極端しかないのが寂しい限りです。
さてさて、いろいろな映画やドラマに対する価値観は、
人それぞれ千差万別かもしれませんが、
皆さんはどう思われるのでしょうか?