入院した母に会うため、実家帰省中であります。
病室でご対面した時の母の最初の一言。
「ここのご飯、全然美味しくないの」
…………………………
うん、元気そうだ。
ご飯の愚痴がでるくらい元気だ。
顔色も家にいる時より、いいみたい。
ちょっと、ホッとしました。
海が見える病室。
関門海峡。
若い頃は大嫌いだった街。
どこかさびれたような、寂しい街。
今はとても愛おしい故郷。
晩年はここに戻ってこようと、考えてる。
実家には、無口で不器用で、独り身の兄が母と暮らしてる。
若い頃は大嫌いだった兄。
いつも不機嫌そうで、怖くて近づきたくなかった。
でも、不機嫌でも怖くもなかったんだよね。
兄自身が身内であろうと、どう人と接してよいのかわからない、不器用で純粋すぎる人だったんだ。
いっぱい誤解されながら、生きてきた兄。
母のことも照れ隠しで「ババァ」としか呼ばない。
ぶっきらぼうに
「ババァ、さっさと支度しろ」と言いながら、
母が病院へ行かなければならない日を、母よりちゃんと把握して、病院へ連れていく。
「ババァ、早く服を脱げ」と、めんどくさそうに言いながら
母の背中や腰に丁寧に湿布をはっている。
私なんかより、ずっとずっと優しい兄。
実家の庭には、兄が咲かせた花がたくさん。
もう年金暮らしの兄。
母を任せっきりでごめんね。
この家が好きだよ。
この街が好きだよ。
兄ちゃんのおかげかな、、、
病室でご対面した時の母の最初の一言。
「ここのご飯、全然美味しくないの」
…………………………
うん、元気そうだ。
ご飯の愚痴がでるくらい元気だ。
顔色も家にいる時より、いいみたい。
ちょっと、ホッとしました。
海が見える病室。
関門海峡。
若い頃は大嫌いだった街。
どこかさびれたような、寂しい街。
今はとても愛おしい故郷。
晩年はここに戻ってこようと、考えてる。
実家には、無口で不器用で、独り身の兄が母と暮らしてる。
若い頃は大嫌いだった兄。
いつも不機嫌そうで、怖くて近づきたくなかった。
でも、不機嫌でも怖くもなかったんだよね。
兄自身が身内であろうと、どう人と接してよいのかわからない、不器用で純粋すぎる人だったんだ。
いっぱい誤解されながら、生きてきた兄。
母のことも照れ隠しで「ババァ」としか呼ばない。
ぶっきらぼうに
「ババァ、さっさと支度しろ」と言いながら、
母が病院へ行かなければならない日を、母よりちゃんと把握して、病院へ連れていく。
「ババァ、早く服を脱げ」と、めんどくさそうに言いながら
母の背中や腰に丁寧に湿布をはっている。
私なんかより、ずっとずっと優しい兄。
実家の庭には、兄が咲かせた花がたくさん。
もう年金暮らしの兄。
母を任せっきりでごめんね。
この家が好きだよ。
この街が好きだよ。
兄ちゃんのおかげかな、、、