倒産カレー屋顛末

何年か前、倒産した某カレー屋の内情

イエスマンばかり揃えると、倒産する。

2016-12-02 19:16:00 | 日記
八丈島だったと思いますが、違ったらゴメンナサイ。


特産品に明日葉という、青汁に似た健康食があります。確か。

良薬なんでしょうけど、非常に苦いっす。今でも覚えております。

ある日、明日葉の営業担当が、オタクの会社に少し投資するから、明日葉をカレーに入れて商品化して欲しい。

いわゆる、バーター取引を持ち掛けてきました。

この営業の方が、百戦錬磨で、明日葉煎餅とか、まんじゅうは無かったとおもいますが、

世の中のあらゆる食品に明日葉を入れて、島全体を盛り上げて行こう的な気力にあふれる方でした。

ところで、この明日葉、非常に苦い上に、見た目も濃いミドリ色、

申し訳ありませんが、カレーに混入すると、まるで、おゲロのようで、とても新商品として、お客様にお出しして、お金をいただけるものじゃーございません。


試作品の明日葉カレーを作って、当時、幹部と言われていた7−8人に提供しましたところ。

最初にデーブ社長が食したところ、まいう~。

沢山、の自社株を買ってくださったのです。不味いとはいいません。

次に、NYからファーストクラスで飛んできた、今は亡き、会長。

これまた、デーブ社長に支援してもらったので、ナイステイスっとー。

その他、役員共も、口々にマイウー発言。


オメーらうそー付けー。何処に舌つけとんじゃー。

こんな、調子で、鶴ならぬ、デーブの一言で、全て決まってしまったのでした。

イエスマンばかり揃えて、信仰宗教みたいな事をやっていると、とんでも無い事をしている事にだれも気付きません。

思考停止です。

ある時、神楽坂の坂下の角にある、空き物件をデーブ社長が持ってきました。

1ヶ月以内に直営オープンせよとの、いつもの無茶苦茶指令です。

そこで、物件調査に出向いたところ、

権利関係がごちゃごちゃで、誰がオーナーかわからず、

何故か、室内で焚き火をした後がありました、変な、自主規制の死骸まであります。

占有屋みたいのが、野宿していた形跡があります。

つまりは、そっち関係の事故物件。

おまけに、違法建築で、再建築不可で、担当不動産屋さんも万歳物件でした。

が、しかし、下層飲食チェーンは、何時もこんなもんで、闇の、裏の、訳有り建築屋さんよんで、突貫工事で内装を整え

兎に角、オープン準備をしていたところ、



現場に突然、ジャイアン、デーブ社長が来て、

あーやっぱ、この店、辞めよー。

撤収。の一言。

何でも、デーブを目に見えない形で、コントロールする、影のフィクサーから、圧力がかかったとの話。

あー出た、どーすんだよ、採用したアルバイト、

どーすんだよ、取引先への支払い。

こんな調子で、運営しておりましたので、

金なんか、幾らあっても足りなかったのであります。