阪口夢穂 日テレ・ベレーザ

4年前、“引退するまでずっと新潟でプレーしたい”という主旨のことを口にしていた選手が、たった1シーズンで出戻っていく様を目撃してからというもの、自分は“新潟が好きになった、このまま、この地で競技人生を全うしたい”というような言葉を信じなくなりました。

今はそう語っているけども、なにかのきっかけで、その言葉を反故にするような決断をする場合が往々にしてある―
そういう斜に構えた受け取り方をするようになりました。
自分の心が傷つかないよう、一種の予防線を張るようになったわけです。

だから、阪口夢穂が新聞インタビューや、何某かの挨拶の場で“新潟でこのままプレーし続けていたい”と述べたときも、“その言葉に嘘偽りは込めていないのだろうけど、それを翻すことがあるんじゃないか”と、どこか〝疑心〟を持っていたんですよね。
だから元日付の朝日新聞に載った彼女のインタビューにも、なんというか、ちょっと冷めた風に見ていて。
“いやきっと、4～5年後、地元の大阪のチームに移籍するんじゃないのかね”と。

そう、仮に新潟を離れるとしたら近くない将来の話。
アルビレックス新潟レディースで、全日本選手権準優勝ではなくて頂点に立ち、リーグ戦でも結果を残して、それを置き土産にしての新潟退団だろうな、と。

が、しかし、まさか、今とは……