「アルビレックス新潟」各チーム推し活動をできるだけ現場でしている都内在住サポーター

「1シーズンに1試合」アルビレックス新潟&アルビレックス新潟レディースの育成チームの試合を御覧になってみませんか 

映画「のぼる小寺さん」星四つ

2020年08月04日 12時00分00秒 | 映画・テレビドラマ・漫画
一食ぬいても、ぜひ!

古厩智之監督の映画だから、少なくとも〝ハズレ〟ではないだろと踏んでMOVIXに出掛けたのですが、ハズレでないどころか〝アタリ〟でした。
のぽる小寺さん」の小寺さんとは、女子高校生でクライミング部所属の主人公のこと。
普段はボルタリングをしており、将来はプロのクライマーを目指しています。
題名「のぼる」と平仮名ですが、壁面を登るの「のぼる」ですね。
劇中では、苗字しか呼ばれず、下の名前は不明。

明らかにされないのは、下の名前だけでなく、彼女が何を考えているのか・感じているのかといった内面も。
プロ登山家になりたいと、担任教師に目標は語るんだけど、他人に自分の感情などは話さないんですよね。
その代わり、黙々とボルタリングに打ち込む、打ち込む。

その一途な彼女の姿勢に、❝小寺さん、イイなあ❞と感じていた同級生男子や、それまで接点のなかった女子生徒たちが感化されていくーってのが、この物語の骨格。
で、その感化されていく同級生たちってのが、卒業後の進路が具体的に固まっていないって共通項があって。
それが小寺さんを〝見つめていく〟うちに、やりたいことを見つけていく過程が面白いんですわ。
最初は、小寺さん目的でクライミング部に入部したと思われる男子は、やがて純粋に部活に打ち込み。
楽そうだからって卓球部に入った男子は、ガチンコで卓球に励むようになり。
ろくに登校してこなかった女子は、ネイルペイントを職業にしようと決意したり。

決して「小寺さんに影響されて」とは一言も説明はないし、そんな描写はないんです。
でも鑑賞している人間にはそれが自然と伝わってくるというね。
そのあたりは、古厩監督の手腕はもちろん、吉田玲子さんの脚本の功でしょうかね。
吉田さんが脚本担当だというのは、本編が終わってスタッフロールを見て初めて知りました。
鑑賞中、誰だろう?脚本家は?と気になっていたら、まさかの吉田玲子さん。
アニメ畑の人ですよ、「聲の形」とか「若おかみは小学生」とか。

小寺さんを演じる工藤遥ちゃんって、モーニング娘。卒業生で、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」で1年間出ずっぱりだったんですってね。
知りませんでした。
乃木坂46か欅坂46か、そういうアイドルグループの人なんかなあと。
モー娘、いやハロー!プロジェクトには失礼な物言いですが、こういう芝居できる人材輩出力がまだまだあるんですね。
工藤遥ちゃん、素敵ですわ。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アルビレックスサポーターは... | トップ | 映画「チアアップ!」星二つ »
最新の画像もっと見る

映画・テレビドラマ・漫画」カテゴリの最新記事