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「1シーズンに1試合」アルビレックス新潟&アルビレックス新潟レディースの育成チームの試合を御覧になってみませんか 

[アルビレックス×レッズ]査定試合

2009年10月13日 17時30分00秒 | 明治安田Jリーグ 天皇杯
浦和レッドダイヤモンズが松本山雅に〝やられてしまった〟ことを知らされたとき、ケ~ラケラと笑ってしまった。
“松本、スゲぇな”と勝者を讃えるよりも先に、「笑い」が込み上げてしまった。
“レッズサポがきっとスタジアムに居座って、社長出て来いやあ、信藤出て来いやあと、抗議の声を上げてんだろうな”という光景が思い浮かんで仕様がなかった。
“大番狂わせが起こることを期待する”と公言していた犬飼基昭JFA会長の苦みばしった顔が想像されて、おかしくて仕方なかった。

テクノポート福井スタジアムで応援していたアルビサポの大半もまた、『レッズ、山雅に屈す』という情報にニヤついていましたね。

でもまあ、そうして他人様の不幸を喜べたのも、新潟が90分以内で勝てたからであって、同じ勝利でも延長戦にもつれ込んだり、PK戦での勝利だったら、それどころじゃなかったでしょうな。
軽くブーイングして、多少なりともフラストレーションを抱えて帰途についていたはず。
“良かった、浦和みたいにならなくて”と顔を引きつらせながら、安堵していたことでしょう。

ところで、意外なことに敗退した奈良クラブのサポーターさんたちもまた同じ〝リアクション〟でした。
試合終了後、橿原市でご挨拶したサポさんたちに、お会いしに行って短いやり取りをして帰ろうとしたら、満面の笑みをたたえて

    “知ってはります?浦和、負けてしもたんんですって”

と。
いくら負けて元々の試合だったとはいえ、少なからず悔しかっただろうに、浦和レッズ敗れるの報に“喜んで”いるんですよね。
変な表現だけど、浦和が負けたという事実は、奈良サポの溜飲を下げさせるような精神的作用を孕んでいたんでしょうね。


という風に、すっかり〝嘲笑〟の対象となってしまった浦和レッドダイヤモンズ。
けども、却ってこの敗北がレッズに「反発心」「逆バネ」を与えるきっかけになってしまったんじゃなかろうかと、今はガクブルな気持ちが先に立つようになっちまいました。
想像してみましょう、いま現在のレッズの選手たちの気持ちを。
ショックを引きずっている一方で、“4部リーグのチームに負けた汚名を雪ぐには、残りのリーグ戦を全部勝つくらいじゃないといかん!”という気持ち芽生えるのは必定。
プロなんだから、どのゲームも端から勝利を目指してピッチに立つわけなんだけど、ああいう失態の後だけに、勝利への飢餓感・動機付けは尋常じゃないですよ。

おまけに浦和の橋本社長が、新潟戦・大宮戦の対オレンジユニチーム2連戦を、フィンケ監督の『査定試合』にすることを言明しちまう始末。
なんで、こうもたくさん、査定ゲームの対象になるのかなぁ、うちら新潟は……

どういう巡り合わせの星の下にあるのか分からないけど、成績不振チームの監督さんの出処進退を判断する対象ゲームに、どういうわけかアルビレックス戦がよく〝選ばれる〟んですよねえ。

昨季に限っても2度、そういう〝噛ませ犬的試合〟があって。
一度目は、アウェイ横浜戦で、桑原監督の続投か解任か、それが懸かった試合。
結局、うちら新潟が勝利して、桑原監督は更迭。
二度目は、ホーム浦和戦。
リーグ優勝の可能性がほぼ消滅し、ACL準決勝でガンバに完敗を喫してしまい、エンゲルス監督解任報道が出た直後の試合が、ちょうど1年前の浦和レッズ戦でしたよね。
で、細貝のゴールでうちらは敗れて、エンゲルス監督の首は繋がったかに見えたけど、最終的には契約更新せず、だもんなぁ。

今季のアウエー柏戦もそう。
レイソル社長がアルビレックス戦とその次のゲームの勝利を半ば義務付け、連敗するようなことがあれば監督交替も有り得ると示唆。
で、ペドロの大活躍でうちらが大勝し、高橋監督辞任の直接のきっかけみたいになってしまったわけで。

そんでもって、今季のホーム浦和戦がまたも、レッドダイヤモンズ監督の査定試合になってしまうとは……
2シーズン続けて対アルビ戦を―それも試合会場は同じく東北電ス―、監督解雇するかどうかを見極める〝試験〟にするなんてさ……

        やり難いったら、ありゃしない

頼むから、そういう査定試合は、アルビ以外のチームとの対戦で済ませて欲しいものだ。

あと、あれだ、浦和レッズサポの方々の「応援体勢」も気掛かり。
1年前、SMAP中居君が映画宣伝のために登場して大ブーイングをぶちかましたあの試合で、浦和サポは
<浦和の将来はこの残りの試合にかかっている。
無駄にすれば来季も同じ事を繰り返すぞ。
現場は、そしてフロントは本当に強くなる為に真剣に必死にこのクラブに愛を持って考えろ。
もう待った無しだ>
という当時歴代最長の80メートルにも及ぶダンマクメッセージを、東北電力ビッグスワンスタジアムのSスタンド席に掲げました。

この80mという記録は、新潟サポーターによって1ヵ月半後、書き換えられるんだけど、それはまた別の話。

10月17日の試合でも、1年前のように長々とした手書きメッセージが施されたダンマクを掲出してきそう。
加えて、「応援拒否」とかそういう手段に出ることも考えられますよね。
そんなんなったら、スタジアムの空気が……

      ホント、やり辛いったら、ありゃしない


向こうは向こう、こっちはこっち―
相手に合わせず、うちら新潟のサッカーを貫き、うちらアルビサポの応援道を貫けば問題ない―
んだろうけど、サッカーを含むスポーツというのは、多分に「相対的」なものですからねえ。

次節のことを踏まえたら、レッズが山雅に負けたことは、そう手放しで笑える類のものじゃないんですな。

手負いのレッズと、そのサポーターほど怖いものはありませんよ。
これ、小馬鹿にして書いているんじゃなく、真剣にそう思っています。
いやね、昨日の夜までは舐めてかかっていた部分が正直あったんだけど、もうそういうの捨て去りました。
浦和を窮ったネズミに喩えるのは非礼な話だと思いますが、そういう追い詰められた相手ほど、手強いものはなく。

相当に気合を入れて応援し、闘っていかないと、レッズにコテンパンにやられてしまうかもしれませんよ。

でも、うちらだってリーグ制覇が懸かっています。
なにより5月2日の試合とナビスコカップと、2つの借りが今季はあるんですから、必ず勝利して、優勝戦線に食い込んでいきましょう!


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