ウェブ上で確認する限りなんですが、鈴木淳監督―前監督という呼称が適当なのかもしれないけど―の選手育成について疑問符を投げ掛けているものを幾つか目にしました。
“結局、矢野貴章くらいしか育て上げられなかった”
“若手を一人前の戦力に仕立て上げられなかった”
うーん、吾輩はこのような見解には「否」ですね。
果たして何人の選手を〝一人前〟にすれば名伯楽というのか、その基準線は人それぞれの価値観次第でしょうが、吾輩は立派な育成者だと評価しています。
モンテディオ山形の監督になる前は、日本サッカー協会でユース世代の育成部門に携わった経歴も手伝って、新潟の指揮官になった際、鈴木淳監督には「選手育成」という成果も期待されました。
で、100点満点とはいかないまでも、80点は採っていると思います。
鈴木監督が〝一人前〟に育て上げた筆頭格といえば矢野貴章。
イビツァ・オシムさんと岡田武史さんという2人の日本代表監督に抜擢されるほどまでになったんですからね。
そして矢野以外では、千代反田充と永田充、本間勲に松下年宏、北野貴之、内田潤もそうだと考えます。
“え?なして内田や勲?”
という疑問の声も聞こえてきそうですが、上記の選手たちも鈴木淳という指揮官のおかげで、燻っていた潜在力が引き上げられたプレイヤーだと思っています。
思うに、スポーツ選手の「進化」「成長」を計るのに、年齢面だけで切り取るのはナンセンスでしょう。
中山雅史と三浦知良が盛んに口にする、“若いだのベテランだの関係ない、自分はもっともっと上手くなりたい”という言葉は、けだし至言です。
サッカー選手の成長=10代から22歳くらいまでの〝専売特許〟という見方は、一種の偏見じゃないでしょうか。
他のスポーツ競技でも言えますけど、27歳くらいで急成長する選手もいれば、30歳を過ぎて凄みを増すプレイヤーもいます。
もちろん、ゴルフの石川遼のような早熟もいますが、東北楽天の山崎武司のように〝アラフォーでありながら〟更なる成長を遂げた選手もいます。
そういう観点で言えば、アルビレックス新潟の永田・千代反田・本間・内田・北野は、鈴木監督が〝育成〟した選手と言えると思うんです。
北野は、実質的にはジェルソンが育てたけども、そんな彼を抜擢して起用し続けて、今季のセーブ率ナンバー1ゴールに引き立てたのは、鈴木監督です。
永田は確かにジーコによって一時は代表メンバーになった逸材だけど、ケガもあって燻っていましたよね。
千代反田充は、あの東福岡高校サッカー部の優勝メンバーであり、名門筑波大学サッカー部の選手だったけど、そういうアマチュア時代の実績の割りに、いまひとつ名前は通っていない選手でした。
けど、そんな彼らが、今季リーグで2番目に少ない失点数を記録したチームのセンターバックとして君臨し、他クラブの獲得希望選手リストに名前が載るまでになったんです。
ここまで引き上げたのは、石井前コーチや海本現コーチらの教えもあってのことだけど、鈴木監督があってこそだと思いませんか?
松下は、ガンバで出番が無かった選手です。
言葉は悪いけど、〝落ちこぼれ〟でした。
アルビに来て暫くは、そうそう出番に恵まれたわけじゃありませんでした。
けどしかし、鈴木監督の薫陶を受けた彼は、昨シーズンからは欠くべからざる人材になり、遂に今シーズンは全試合出場を果たし、FC東京に引き抜かれるまでになったんです。
勲は、山口素弘や反町康治らをして、そのポテンシャルを高く評価せしめたMFであったけども、ブレイクスルーがなかなか見られませんでしたよね。
ところが、鈴木監督にキャプテンに指名されたのもきっかけの一つになったのか、急激な進化を見せたじゃありませんか!
今シーズンのリーグ戦最終節、勲が欠場したことで、なんとアルビの中盤は淡白になったことでしょう。
あのFC東京戦を通じて、本間の〝有り難味〟を再認識したサポーターは少なくないと思います。
内田潤は、いわゆる「再生組」だと思います。
あの鹿島アントラーズに在籍していたけど、敢えて色分けすれば、地味な存在でした。
遂には出番が無くなり、新潟に〝移籍せざるを得ない〟ような状況になってしまったほど。
そんな彼が、いまやどうですか、アルビの精神的支柱ですよ!
昨季のリーグ戦最終節のガンバ大阪戦のドラマティックなゴールを始め、数多の活躍を見せています。
内田・勲・松下のポテンシャルを導き出したのは、鈴木監督の大きな大きな功績ですよ!
鈴木監督の育成能力に否定的な見方をしている人は、川又・大輔・和成・明堂ら入団1~2季目の選手たちが、大きく羽ばたいていないから、不満を述べているのでしょう。
確かに彼らは、出場機会を多くは勝ち得ていないし、試合に出ても結果を残せていません。
そういう視点に立てば、鈴木監督の育成手腕に不満を持つのも分からないでもないですがね……。
けど、入団1~2シーズン目の選手たちって、意外と受傷者が多かったってのも考慮しなくてはいけないと思うんですよね。
和成は、グアムに行ったらいきなり骨折だもん。
郁哉だって、「プロ耐性」のフィジカルが出来上がってなくて、ケガがちだったし。
そういうのも考えてあげず、鈴木監督はルーキー達の育成が、なっていないと指摘してもねぇ。
とはいえ、ちゃんと20歳前後の若者たちの育成はしていたと思います。
天皇杯の明治大学サッカー部戦の木暮のパフォーマンス、実に素晴らしかったじゃないですか!
本人の修練の賜物ですが、鈴木監督が彼を見守り、その努力の成果を買って、抜擢したからですよ。
というように、鈴木監督の育成実績は、確かだったと思います。
新潟の監督に就任する際、選手の育成についても期待されていましたが、そのミッションは十分に遂行したと吾輩は評価しています。
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“結局、矢野貴章くらいしか育て上げられなかった”
“若手を一人前の戦力に仕立て上げられなかった”
うーん、吾輩はこのような見解には「否」ですね。
果たして何人の選手を〝一人前〟にすれば名伯楽というのか、その基準線は人それぞれの価値観次第でしょうが、吾輩は立派な育成者だと評価しています。
モンテディオ山形の監督になる前は、日本サッカー協会でユース世代の育成部門に携わった経歴も手伝って、新潟の指揮官になった際、鈴木淳監督には「選手育成」という成果も期待されました。
で、100点満点とはいかないまでも、80点は採っていると思います。
鈴木監督が〝一人前〟に育て上げた筆頭格といえば矢野貴章。
イビツァ・オシムさんと岡田武史さんという2人の日本代表監督に抜擢されるほどまでになったんですからね。
そして矢野以外では、千代反田充と永田充、本間勲に松下年宏、北野貴之、内田潤もそうだと考えます。
“え?なして内田や勲?”
という疑問の声も聞こえてきそうですが、上記の選手たちも鈴木淳という指揮官のおかげで、燻っていた潜在力が引き上げられたプレイヤーだと思っています。
思うに、スポーツ選手の「進化」「成長」を計るのに、年齢面だけで切り取るのはナンセンスでしょう。
中山雅史と三浦知良が盛んに口にする、“若いだのベテランだの関係ない、自分はもっともっと上手くなりたい”という言葉は、けだし至言です。
サッカー選手の成長=10代から22歳くらいまでの〝専売特許〟という見方は、一種の偏見じゃないでしょうか。
他のスポーツ競技でも言えますけど、27歳くらいで急成長する選手もいれば、30歳を過ぎて凄みを増すプレイヤーもいます。
もちろん、ゴルフの石川遼のような早熟もいますが、東北楽天の山崎武司のように〝アラフォーでありながら〟更なる成長を遂げた選手もいます。
そういう観点で言えば、アルビレックス新潟の永田・千代反田・本間・内田・北野は、鈴木監督が〝育成〟した選手と言えると思うんです。
北野は、実質的にはジェルソンが育てたけども、そんな彼を抜擢して起用し続けて、今季のセーブ率ナンバー1ゴールに引き立てたのは、鈴木監督です。
永田は確かにジーコによって一時は代表メンバーになった逸材だけど、ケガもあって燻っていましたよね。
千代反田充は、あの東福岡高校サッカー部の優勝メンバーであり、名門筑波大学サッカー部の選手だったけど、そういうアマチュア時代の実績の割りに、いまひとつ名前は通っていない選手でした。
けど、そんな彼らが、今季リーグで2番目に少ない失点数を記録したチームのセンターバックとして君臨し、他クラブの獲得希望選手リストに名前が載るまでになったんです。
ここまで引き上げたのは、石井前コーチや海本現コーチらの教えもあってのことだけど、鈴木監督があってこそだと思いませんか?
松下は、ガンバで出番が無かった選手です。
言葉は悪いけど、〝落ちこぼれ〟でした。
アルビに来て暫くは、そうそう出番に恵まれたわけじゃありませんでした。
けどしかし、鈴木監督の薫陶を受けた彼は、昨シーズンからは欠くべからざる人材になり、遂に今シーズンは全試合出場を果たし、FC東京に引き抜かれるまでになったんです。
勲は、山口素弘や反町康治らをして、そのポテンシャルを高く評価せしめたMFであったけども、ブレイクスルーがなかなか見られませんでしたよね。
ところが、鈴木監督にキャプテンに指名されたのもきっかけの一つになったのか、急激な進化を見せたじゃありませんか!
今シーズンのリーグ戦最終節、勲が欠場したことで、なんとアルビの中盤は淡白になったことでしょう。
あのFC東京戦を通じて、本間の〝有り難味〟を再認識したサポーターは少なくないと思います。
内田潤は、いわゆる「再生組」だと思います。
あの鹿島アントラーズに在籍していたけど、敢えて色分けすれば、地味な存在でした。
遂には出番が無くなり、新潟に〝移籍せざるを得ない〟ような状況になってしまったほど。
そんな彼が、いまやどうですか、アルビの精神的支柱ですよ!
昨季のリーグ戦最終節のガンバ大阪戦のドラマティックなゴールを始め、数多の活躍を見せています。
内田・勲・松下のポテンシャルを導き出したのは、鈴木監督の大きな大きな功績ですよ!
鈴木監督の育成能力に否定的な見方をしている人は、川又・大輔・和成・明堂ら入団1~2季目の選手たちが、大きく羽ばたいていないから、不満を述べているのでしょう。
確かに彼らは、出場機会を多くは勝ち得ていないし、試合に出ても結果を残せていません。
そういう視点に立てば、鈴木監督の育成手腕に不満を持つのも分からないでもないですがね……。
けど、入団1~2シーズン目の選手たちって、意外と受傷者が多かったってのも考慮しなくてはいけないと思うんですよね。
和成は、グアムに行ったらいきなり骨折だもん。
郁哉だって、「プロ耐性」のフィジカルが出来上がってなくて、ケガがちだったし。
そういうのも考えてあげず、鈴木監督はルーキー達の育成が、なっていないと指摘してもねぇ。
とはいえ、ちゃんと20歳前後の若者たちの育成はしていたと思います。
天皇杯の明治大学サッカー部戦の木暮のパフォーマンス、実に素晴らしかったじゃないですか!
本人の修練の賜物ですが、鈴木監督が彼を見守り、その努力の成果を買って、抜擢したからですよ。
というように、鈴木監督の育成実績は、確かだったと思います。
新潟の監督に就任する際、選手の育成についても期待されていましたが、そのミッションは十分に遂行したと吾輩は評価しています。
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いつも楽しみにしておりますので、これからも拝見させて下さいまし♪♪