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登場時間の少ない十兵衛 大河ドラマの題材選びの欠陥

2020年06月07日 20時00分00秒 | 映画・テレビドラマ・漫画
NHKは民放と違って、番組視聴率の高低は気にする必要がないのだけど、それは建前。
朝の連続テレビ小説、紅白歌合戦、そして大河ドラマの視聴率に関してはとても過敏。
スポーツ新聞や週刊誌の記事を鵜呑みにすれば、ですが。
週刊誌やスポーツ紙が伝えることを〝話半分〟にしても、神経質気味なのは感じられます。
「いだてん」はその象徴。

大河ドラマを好んで視聴する人間は、戦国・安土桃山時代と幕末を舞台にしたもの以外は敬遠しがちなものだから、NHKはその嗜好に合わせがち。
でも〝手垢のついた〟戦国史実、幕末史実を手を変え品を変え創作するのは大変です。
そこでNHKが考えたのが、これまで日の当たらなかった歴史上の人物を主人公に据えること。
その先鞭が伊達政宗の「独眼竜政宗」で、見事に歴代最高の視聴率を記録。

「篤姫」もたくさんの人に視聴してもらった点で、大成功。
知名度が低く、歴史的評価の低い徳川家定。
その正室から見た幕末モノは好評を博しました。

ただ、歴史の教科書に載らない人物、よく人物像が知られていない人物というのは、当時の文献にあまり記録が残っていない人物と同義です。
すなわち、歴史の表舞台に立っていた時間が短い。
だから主人公であるのに、物語の本筋にあまり関与できず、その大河ドラマを観ていると「脇役」なのかって感じで。

「花燃ゆ」は、井上真央ちゃんが主人公だけど、倒幕にも攘夷にも彼女は関与しないもんだから、まあつまらん、つまらん展開。
なにかといえば、松下村塾の塾生におにぎりを食べさせる描写。

歴史文献に名前が出てこないことを逆手にとって、自由に歴史的事件に関わらせることもできます。
けど、成功するとは限らない。
「江~姫たちの戦国~」では、上野樹里ちゃんが何かと織田信長や豊臣秀吉に絡んでいましたが、そんな何でもかんでも一枚噛むことが出来るわけなかろうと、冷めた目で見ていました。

「麒麟がくる」も、明智光秀の前半生は謎に包まれているし、歴史の表舞台に立つのは当分先なので、自由な創作がてんこ盛り。
おかげで光秀がそれなりに〝出しゃばって〟はいますが、光秀が登場〝できない〟歴史的事件の場面も多くて。
存外、長谷川博己くんの出演時間が短くて、思っていた明智光秀主人公モノから逸脱している印象。

その点、「真田丸」は真田一族以外の事件は意図的に描かないことで、うまくいったと思います。
本能寺の変や秀吉の天下統一事業が極力省かれた、ナレーションで処理されたことは、放送当時にtwitter上で騒がれましたが、それで良かったと思います。

織田信長に仕えてからは、十兵衛が歴史の表舞台に出てくるので、これまでより遥かに〝主人公〟感も濃くなるはず。
早くそうなってもらいたい。

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