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野澤洋輔 アルビレックス新潟で引退はめでたい

2020年01月21日 11時00分00秒 | アルビレックス新潟
ジョージ ルーカスとスティーブン スピルバーグが、撮影予算を調達できずに困っていた黒澤明監督に手を差し伸べて作られた「夢」という映画、平成生まれの方はそうじゃないでしょうが、昭和生まれの方なら御覧になったことがあると思います。
「夢」で小生が強く印象に残っているセリフがあります。
笠智衆さんが発したもので、
『本来、葬式はめでたい。
よく生きて、よく働いて、ご苦労さんと言われて死ぬのはめでたい」

その台詞に、筆者は文化的衝撃を受けました。
だって、死とは、葬式とは悲しいものであって、いや悲しいのが当然のことであって、祝意があるだなんて微塵も思ったことはありませんでしたから。
しかしこれきっかけに、家族や身の回りにいた年配者に、「死ぬことにめでたい面もあるのか」と質問もしました。
その過程で、葬式に赤飯を出す地域があることも知りました。

若くして事故や病気で落命した場合はさておき、70、80、90と長生きして天寿を全うできたならば、それはおめでたいことだという哲学に触れて、目から鱗の思いでした。
以来、口を大にしてこそ言いませんが、ご老人の葬式のお悔やみのときには、ここまで長生きできて良かったですね、という主旨の言葉をご遺族に掛けます。
そうすると不思議と、おかげさまで大往生できました、と言われたりします。

野澤洋輔が、2019シーズンを最後にゴールキーパーグローブを脱ぐことを決断しました。
22シーズンもの間、職業サッカー選手を送ってきた彼が、アルビレックス新潟を最後に現役競技生活から退きます。

令和元年11月19日に新潟が野澤の契約満了を公表した時点では、まだ現役続行の意思がありました。
2019明治安田生命J2リーグ第42節のあった日も。
ところが、彼と契約してもいいというクラブが見つかる目途が消えたのでしょう、故に旧年中に引退する旨を発表したわけです。
事実、彼は『現役を続けたい気持ちはまだあります』と表明しています。
その願いが叶わなかった点では、同情します。

とはいえ、野澤がアルビレックス新潟の選手として引退に至ったこと、22年もの間プロサッカー選手を続けられたことは、誠に目出度く候。
たとえばJ3クラブで引退されるより、いや他のJ2クラブ、J1クラブでそうなったら、腹に据えかねるくらい悔しさがこみ上げたはずです。
嫉妬といえばいいか。
でも新潟で引退、そうならなかった。

そして、40歳までプロサッカー選手だった。
ゴールキーパーは、フィールドプレイヤーに比べて選手寿命が長いですが、そうはいっても40歳までという事例は少ないわけで。
平均的なJリーガーと比較したら、恵まれた競技人生の長さです。
加えて、実にたくさんの人たちから、SNS上だけでも労いの言葉を彼は掛けられました。

<よく生きて、よく働いて、ご苦労さんと言われて引退するのはめでたい>

野澤洋輔、引退おめでとう 
おつかれさまでした 
これまでありがとう 

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