両親には、小さい頃からいろいろと道徳観を教え込まれてきた。
学校の担任教師などからも、様々な規範めいたものを教えられた。
その中のひとつが――
信用を築き上げるのは大変であり、逆に、信用を失うのは一瞬
崩れ去った信用を取り戻すのは難儀だ
決して、信用を失うような行為をしてはいけない
テレビの情報番組でも、コメンテーターがよく口にする言葉だ。
去年、食品偽装事件が多発した際、頻繁に耳にした。
確かにその通りだ。
自分の過去を振り返ってみる。
程度の差こそあれ、信用を積み重ねるのは、誠に難しい。
でも、あっけない位、信用は失いやすく、その後は何をするにも厳しいものだ。
尤も例外はあって、「白い恋人」と「赤福」みたく、販売再開したら店舗前に長い行列が出来た―なんて事例もあるんだけど。
本題。
家本政明氏、プロのサッカー審判であり、目下、サッカー界注目の人物である。
2008ゼロックス・スーパーカップの〝不可解な判定〟〝警告連発〟は、2日付のスポーツ新聞紙面を賑わし、一般紙のスポーツ面でも取り上げられる始末になったほど。
テレビ番組でも「スーパーサッカー」「スポーツうるぐす」などでも、その荒れた試合コントロールぶりがピックアップされてしまった。
今までも、家本レフェリーのジャッジは白眼視されていたけど、その眼差しを向けていたのはJサポと選手たちである。
しかし、ゼロックス・スーパーカップ報道によって、Jリーグに関心の無い人にまで、[問題審判・家本]の存在が広く知れ渡ったことだと思われる。
また、元々低かったJサポからの信用度が、更に低下したのは疑いない。
伝え聞くところでは、Jリーガーたちは
“明日の主審は家本さんだってよ”
“マジで！？イヤだよ”
というような会話がロッカールームなどで交わされるそうだ。
1日の試合のせいで、Jリーガーたちから、より敬遠される存在になっただろう。
もしも、JリーガーとJリーグサポーターに世論調査をしたら、家本レフェリーの支持率は、福田首相のそれよりも低いに違いない。
もう、ここまで事態が悪化してしまったら、家本主審にJリーグの試合を裁かせるのは止めさせるべきだ。
信用を失墜してしまった人に、ゲームを裁かせるなんて、これほどの悲劇はない
また、家本氏自身の為にも、そうすることがベストだと思う。
家本さんが今後、劇的に判定技術が向上したとしたしても、もう無理だと思う。
“また、家本主審が裁くのか…”
という猜疑心が選手たちに根深くあるわけで、そこから悪影響が出てくるだろう。
信頼が両者に無いのだから、スムーズに試合が運営されるのわけがない。
またサポーターも家本レフェリーには強い不信感を持っているわけで、それは絶対にスタジアムの雰囲気を悪くする。
たとえば、世界的な名審判であるコリーナさんが“これはイエローだ”と判定してカードを掲示したとします。
観客の大部分も選手も納得して受け容れることでしょう。
ところが、家本主審が、コリーナさんと同じ判定を下したらどうか？
きっと、ブーイングが、大きなブーイングが起こるのではないか。
もう家本主審には、[ミスジャッジを頻発する][イエローを連発する][試合を壊す]そういうレッテル・偏見が張り付いてしまって、ちょっとやそっとでは拭い去れない状況だ。
もう家本さんが至極妥当な裁定を下しても、大部分の人が納得しなくなってしまったのではないだろうか。
昨季のナビスコカップ、ホーム甲府戦。
主審は家本氏でした。
この試合、たびたび笛が吹かれてプレーが中断し、試合の雰囲気が悪かった、家本がレフェリーだからそうなった、的な意見・感想が目に付きました。
確かに、FK数が両チームあわせて「51」、退場者1人を出した〝荒れた試合〟でした。
だがしかし、当時の弊ブログにも書いたことだけど、ヴァンフォーレ甲府というのは、警告数・退場者数断トツに多いクラブであり、また被ファール数も頭抜けているチームだったのです。
つまり、誰が主審だろうが、甲府絡みの試合は〝荒れやすい〟ということ。
これはデータが示しています。
きっと、家本主審だからこそ、余計に荒れたゲームに見え、不満を覚え、ビッグスワンの雰囲気が悪くなったんではなかろうか。
そして、他のスタジアムでも同様の「悪しき空気」が醸し出されるのではないだろうか。
吾輩も家本レフェリーの判定には？？？と感じる一人であるけれど、あまりに多くの人が、彼に偏見を持っていないだろうかという懸念も覚えています。
肩を持つ、ってわけじゃないけど。
家本さんにも人生があり、家族もあるわけで、こうなったらプロの主審業か離れて、別のサッカー業務に就いたほうが本人の為でもあると思う。
このままじゃ、ノイローゼにでもなって、却って不幸になるかもしれない。
アルビにとっては家本氏もそうだけどジョージやジャスティスも不評ですよね
家元さんは、自らの判定の基準に縛られている感じがします。こっから先はファウルだというのが彼の中にあって、それを厳格に適用しているというか…
理屈としては、ジャッジというのはそういうものなのかもしれませんが、やっぱりもうすこし人間的にというか、全体の状況を踏まえて、特にカードは慎重に出して欲しいものです。
乱発したのでは、抑止効果も半減ですし、それこそ選手になめられたり、それを逆手に取ってファウルを誘う輩も出てくるでしょうに。
あまり、悪い印象は無いなぁ
逆に岡田さんは最悪の印象しかない。
家本SRはTOTOの対象試合に増え吹いちゃ駄目でしょ
大金が動くギャンブルで八百長の疑念を抱かれちゃいますよ
＞大金が動くギャンブルで八百長の疑念を抱かれちゃいますよ
八百長よりも、逆に、予想を難しくさせる「確率変動要素」的な存在かもしれません。
＞家本さんとアルビは相性がいい(勝率が良い)ので
マジですか！？
だったら、家本主審にはたくさん、うちらの試合をジャッジしてもらった方が良いということ？
＞理屈としては、ジャッジというのはそういうものなのかもしれませんが、やっぱりもうすこし人間的にというか、全体の状況を踏まえて、特にカードは慎重に出して欲しいものです。
家本氏が香港に研修に出されてから、自分なりに彼のジャッジを吟味してみたのですが、ご指摘のように「融通の利かない」試合コントロールにこそ、家本氏が非難を浴びる要因があるのではないかと思えるようになってきました。
実は、誤審というもの自体の数は少なく、イエローの乱発にこそ、問題があるのだと！
きっと、サッカーの教則本に照らし合わせれば、あの人のジャッジは妥当なのでしょう。
だけど、「正論」というのが、時に世の中を、社会生活をギスギスさせるように、あまりに杓子定規過ぎて、波風を立てるのだと推察します。
いわゆる「清濁併せ呑む」ような気構えで試合を裁く姿勢こそ、家本氏に必要なのかもしれません。
＞広島のPKは？ですが。
＞あまりにも先入感で見ている人が多いと思います。
久保のPKのリプレイを何度か目にしましたが、確かにあれは怪しいですね。
でもPK戦のVTRを見る限り、曽ヶ端に非があるように見受けられます。
調べたら、鹿島は昨季、警告数が多くて罰せられたチームであり、アントラーズには申し訳ないけど、クリーンプレーからは遠いチームです。
自分達の至らなさも反省するべきだと思います。
そして、家本氏に対する偏見・先入観はとてつもなく根深いのだとまざまざと実感しました。
＞それより鬼武さんのコメントが問題だと思います
専務理事の犬飼氏の方が、問題発言を多くしていて、鬼武氏はそんなでもない人だと認識していたのですが、幾つかのコメントを読むと識見を疑いますよね。
＞ＳＲであるのも余計に判定の反感をかってる
それは確かにあると私も思います。
もしアマチュアならば、「まあ仕方ないか」と情状の余地を感じますが、仮にもそれで飯を食べているのです。
彼にライセンスを与えた組織も含めて、SRって何だろう？という疑問がサッカーファンの胸の中に渦巻きますよね。