J2降格の当事者選手がまた一人アルビレックス新潟を去る

大谷幸輝とアルビレックス新潟との契約が非更新となった旨を伝えるニュースリリースの一文「しかし、アルビレックス新潟を再びJ1に戻すという目標を達成できなかったことは、すごく心残りです。」は、大谷との別れを一層哀しいものにさせました。
そして、新潟のJ1リーグ昇格を〝その手〟〝その足で〟果たせぬまま退団する選手がまた生まれたことにも切なさと不完全燃焼感を覚えました。

このリリースの大谷の経歴を目にして、彼が2017シーズンに新潟に移籍したことを改めて認識しました。
新潟がJ1リーグから陥落したのは2017季。
2015シーズン、2016シーズンと情けない成績が続いた新潟の順位を少しでも向上させるために加入してきた大谷には、屈辱に塗れた1シーズンだったでしょう。
故に、人一倍、昇格させたい動機付けは大きかった筈。
だからこその「すごく心残りです」。

新潟が2017明治安田生命J1リーグ残留が果たせないと決まった対ヴァンフォーレ戦の先発・控えで、今季もアルビレックスのユニフォームを着ていたのは大谷、堀米悠斗、ロメロ フランク。
とはいえロメロは、翌シーズンFC町田ゼルビアに移籍しての出戻り。
V・ファーレン長崎に期限付き移籍中の加藤大を、〝本籍〟新潟と勘定しても、たった4人。

当日ベンチ外だった選手で今シーズンも在籍しているのは、田中達也、森俊介。
そしてツエーゲン金沢に期限付き移籍中の長谷川巧。
これに特別指定選手だった渡邉新太、2種登録選手だった本間至恩も加えましょうか。

森も新潟を退団します。
J2リーグ降格に立ち会った選手たちが、どんどんいなくなります。
尤も、J1リーグに〝しがみついていた〟時代であっても、選手の出入りの回転率は速かったですが…。