対ガンバ大阪戦 料金分に値する試合

つまらなかったか、面白かったか、2つの選択肢を提示されてどちらか一方を選べば前者。
満足したか、不満だったか、どちらかを選べと言われたら前者。

2011Jリーグ第32節[アルビレックス新潟×ガンバ大阪]は、金を支払って観るに合う内容。
全日本サッカー選手権大会[アルビレックス新潟×松本山雅FC]は、NHKの衛星放送受信料金さえ支払うのを忌避してしまう展開だったけど、きょう19日の東北電力ビッグスワンスタジアムの試合はシーズンパス料金の1試合当たり単価に見合います。

田中の厳しくも、しかしそこしかないという間合いと速度のスルーパス－
それに脱兎の如く走って、それも長い距離を走って間に合い、抜群の精度のセンタリングを上げる村上－
センタリングに呼応して、鮮やかに決まったロペスのヘディングシュート。

得点には結びつかなったけども、後半開始早々のチョ・ヨンチョルのシュート場面。
内田、ミシャウ、ヨンチョル、それに亜土夢のテンポの良いショートパスの崩しから、最後はヨンチョルが放ったシュートまでの一連の流れは美しい。
ああいうのは、ガンバ大阪が得意とするところであり、G大阪の十八番なんだけど、それをアルビレックス新潟がしてみせる痛快さ。

川西には決められてしまったけど、それも2度もしてやられたけど、あれら以外の危機には高い集中力と、一歩早い出足で被決定機を遮断したアルビレックスの守備。
ああいう守りならば、J1リーグ最多得点クラブでもそう簡単には得点を奪えまい、て。

ガンバ大阪も〝らしくないパスミス〟〝らしくないトラップミス〟が散見されたけども、伊達に優勝を争っているだけあって、しぶとい好チーム。

セカンドボールを拾えなくて苦戦するガンバ
並みのチームならば、試合終了までセカンドボール争奪戦に負けるところ、ハーフタイムではなく試合中の修正で、それを克服するあたりは流石。

[新潟×ガ大阪]はNHK－BSで放映されたので、スカパー独占中継のときよりも視聴者は多い。
地上波に比べたら視聴者数は圧倒的に少ないけど、でもNHKの電波に乗って中継するに値する試合だったと自分は感じます。