東京ヴェルディ1969サポーターよ、もう船越優蔵には足を向けて寝れないな!
東京Vの今季開幕戦、場所は国立霞ヶ丘競技場、相手はザスパ草津。
この試合にスタメン出場した船越優蔵は、前半45秒(NOT45分)、先制ゴールを決めたんですよね。
そして、これが呼び水となって、[5-0]というスコアでの快勝、これ以上ない開幕スタートを切ることに成功。
ま、せっかく好ダッシュを掛けたのに、7連敗だの、ラモス監督更迭問題などが噴出するだの、紆余曲折が経ることになったわけだけど。
でも気づいてみたら、残り1試合を残して、Jリーグディビジョン1再昇格を決めるに至った次第。
えー、理論上は昇格は決定してないけど、実質的には決まったているので、敢えて昇格決定と書きます。
さて、その昇格を決めたのは、船越の2発!
彼が点を決められなかったら、再昇格は先延ばしになってました。
更に、もしかしたら3位になって入れ替え戦に廻って、挙句に来季もJ2のステージに立つことになったかもしれないわけで。
つまり、2007シーズンのヴェルディは、船越優蔵に始まり、船越優蔵で終わった1年であったと言えます。
大ケガを克服し、J1のピッチに復帰するも戦力外通告を受けてしまった船越にとっては、また格別なる思いを味わった今シーズンですね。
その船越ですが、具に見ていくと、チーム同様に自身も紆余曲折、苦難の連続のシーズンでもあったんですよ。
そもそも船越は、東京ヴェルディのFWとしては3番手・4番手の位置づけだったのは御存知?
開幕戦にスタメンで出られたのは、平本一樹(シーズン途中でフリエに移籍)が怪我をして出られず、その〝代役〟として起用されたもの。
でも、〝代役〟は、期待以上の結果を残す!
それが、オープニングゲームでの電光石火GOALです。
そんな船越は、夏場以降、出番が減ってしまいました。
チェンダイ2さんが、西が丘サッカー場に観戦に行った際など、ベンチメンバーでもありませんでしたから。
でも腐らず、鍛錬し続けた船越に再び、神様がチャンスを与えます。
ヴェルディ1969のフィニッシャーであるフッキが、イエローカード8枚累積のペナルティで、J2の残り2試合の2試合とも、出場停止という羽目に。
そこで、フッキの〝代役〟として、船越はラモス監督に指名されたんですな。
で、皆さんご存知のとおりの結果を残したわけです。
本人は〝代役〟という点に、内心は忸怩たる思いを抱えていたかもしれませんが、きちんと結果を残せるあたりに、船越の真骨頂が見えますね。
代役だろうがなんだろうが、監督に使ってもらえたら、きちんと結果を残す―それがプロサッカー選手だ、と言わんばかりのパフォーマンスですな。
なお、船越は今季ここまで25試合に出場して、8得点を記録しています。
彼のシーズンデータを調べたら、1シーズンにおける最多得点記録は、2001シーズンの「9」。
ちなみに、当時はJ2の大分に所属していて、年齢は24歳です。
なんとまあ、船越ってば、24歳当時に匹敵するくらいのゴールを、今季決めたって計算です。
拍手 拍手 拍手です。
一昨日、アルビレックスは戦力外選手を公表しましたが、戦力外=サッカー選手失格の烙印を押されたってわけではありません。
実力はあるんだけれども、来季以降の戦略面で合致しない、監督の志向するサッカースタイルに合致しない、そういう理由で戦力外になってしまう選手もいるわけです。
アルゼンチン選手で、代表選手にも選ばれたリケルメというスーパープレイヤーがいます。
彼は卓越した技術を持っていて、当代一のテクニシャンであるというのは衆目の一致するところ。
そして、その力を評価されて〝あの〟バルセロナに移籍したんですね。
バルサに移籍ってことは、それだけ高く評価されている証ですよ。
けどね、バルサの監督、当時はファン・ハールですが、ファン・ハール監督の目指すサッカースタイルに、リケルメはそぐわないという理由で、干されてしまったんですねえ。
そんでもって、実質的には戦力外扱いされて放出されてしまいます。
その放出先がビジャレアルというクラブ。
リケルメにとって、それは幸運でした。
そしてビジャレアルにとっても。
ビジャレアルの監督とウマが合い、リケルメ中心のスタイルを確立したチームは、欧州カップ戦で快進撃を果たすようになりました。
そういえば、東京V-愛媛FCの試合、昨季まで新潟に在籍していた青野も出場していました。
青野、アルビでは結果的に出番に恵まれませんでしたが、愛媛ではかなり重宝がられています。
23試合、1433分間ピッチに立っています。
今季初めて、プロ入り初ゴールを決めています。
これまで1点も取れなかった男が、今シーズンだけで2得点挙げたんですよ!
2004-2005シーズン、アルビに在籍していた桑原裕義は現在、九州地区の地域リーグ・Kyuリーグ1部のチーム「ニューウェーブ北九州」でサッカーを続けています。
ニューウェーブ北九州は、同リーグで優勝して、今、地域リーグ決勝大会に臨んでいます。
一昨日、1次ラウンドを突破しましたが、桑原は主力として出場し、貢献しています。
かように、戦力外通告を受けながらも、新天地で大活躍を、それも古巣にいるときよりも大いに活躍している例は少なくありません。
考えてみたら、何年か前までのアルビレックスは、戦力外選手の集まりでした。
よそのチームでお払い箱になった選手達の集団だったわけです。
言っちゃあナンですが、あんた誰?みたいな選手ばっかりだったわけですよ、大半は。
でも、そんな寄せ集めのチームが、J1に昇格できたんですからね!
bjリーグじゃないの方のバスケットボールリーグに、「アイシンシーホース」っていうチームがあります。
このチーム、全日本選手権とリーグ戦で最近、何度も優勝に輝いているんだけど、その優勝メンバーの殆どが、他のチームを解雇されたり、廃部になって行き場を失ったロートルだったりするんですよ。
そこを、鈴木貴美一ヘッドコーチの手腕もあり、東芝なんかを蹴散らして優勝していったんですよ。
現在はさすがに、有望な若手が入ってくるチームになったけどね。
話が、だいぶ横道に逸れましたね。
言いたいのは、三田光たちが、どこかのチームに必要とされて、そのチームで大いに活躍できるようになればいいなあってことです。
曲がりなりにもJリーガーになれたんだから、ポテンシャルは高いはず!
もしJ2や下部リーグのチームに入団することになったら、それこそ船越や青野や桑原のように、チームを上位のカテゴリーリーグに昇格させる原動力となって欲しいよ。
そして「明日、練習試合があるから。」と気を引き締めていたのを鮮明に覚えています。
この辺りはプロの自覚ですね。
まさにいぶし銀。
こういう選手のいるチームは強い。
来期、緑は曲者かも。
>たとえベンチ外でもサバサバした表情で、「オレの出番は必ずあるから」という気持ちが出てました。
遂に出番が無くて、横浜FMを戦力外になってしまった鈴木隆行選手。
彼も早野監督に使ってもらえないのに、それに腐らず懸命に、地道にトレーニングに励んでいたとのこと。
そういう日頃の行いが他所にも伝わっていたらしく、早くも獲得打診の動きがあるとか。
船越の例と言い、やっぱり人間まじめにやっていれば、見る人が見ていて、運が向いてくるんですね。
>こういう選手のいるチームは強い。
>来期、緑は曲者かも。
フッキとディエゴがどうしても目立ってしまいますが、服部や土屋らベテランが縁の下の力持ちでやっていましたからねえ。
来季もチームに残るでしょうから、不気味です。
でも、そういうチームに、アルビは初勝利&2連勝をしなくてはいけません!