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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

河北潟干拓地-ヘラサギ

 今朝は冷え込み、雪が2,3㎝積もった。既に春一番も吹き、金沢では梅の開花が宣言された。

             散歩道に咲く白梅

 ここ1週間で気温が3回も20℃に迫ったり、越したりする日もあり、憩いの森では雪が解けるとともに出ると言われるユキワリソウが咲き始めた。

             咲き始めたユキワリソウ

 15日には、気の早いシギはいないかなと河北潟干拓地のハス田に行ってみると、畔にコサギに混ざって大きな白い鳥が2羽いるのに気が付いた。

           コサギと大きな白い2羽の鳥

 2羽のうちの大きい方の鳥はしばらくじっとしていたが、目を覚まして羽を広げ、辺りを見回した。


             背伸びするヘラサギ



           動き始めたヘラサギ、成鳥

 嘴も大きく先が黄色く立派でヘラサギの成鳥だと思われた。
 小さい方のもう1羽も目を覚まして伸びをし、ゆっくりと歩き出した。


           目を覚ました小さい方の1羽

 嘴が焦げ茶色で、風切りに黒い部分が残っており、ヘラサギの若鳥か幼鳥のようであった。



              ヘラサギ、若鳥
 
 すぐ先の、道路の反対側のハス田にも2羽の白い鳥がいるのを見つけた。

         ハス田で餌を探す2羽の白い鳥

 1羽はクロツラヘラサギのようである。もう一羽は間違いなくヘラサギである。


              ヘラサギ、若鳥

 風切りに黒い部分が少しだけしか残っておらず、より成長した若鳥だと思われ、風切りや雨覆いもやや黒みを帯びていた。先程の若鳥と比べると、嘴の付け根、目の周りの色、模様も異なっていた。
 ここに1羽が飛んできて3羽で餌を食べ始めた。

             餌を食べる3羽の白い鳥

 手前左がクロツラヘラサギといた若鳥、奥が飛んで来た若鳥、右がクロツラヘラサギである。

        クロツラヘラサギと後から来たヘラサギ

 後から来た若いヘラサギは、クロツラヘラサギを威嚇したりしていた。

 元の場所に戻って確認すると、先程の若鳥がいなくなっていたので奥のヘラサギは、嘴の色、模様などからも成鳥といた若鳥と思われ、餌を摂っていた3羽の群れは1羽のクロツラヘラサギと2羽の若いヘラサギから構成されていたと結論した。
 18日にまた行くと、畔には2羽の成鳥と思われるヘラサギがおり、先日と同じハス田には、今度は2羽のヘラサギがいた。

             ヘラサギ、成鳥

             ハス田のヘラサギ

 左の個体は、成鳥か若鳥かは判定できなかったが、嘴の色などから15日にクロツラヘラサギと一緒にいた、より成長した若鳥だと思われ、右の個体は、15日には成鳥と一緒にいた個体だと思われた。

               左の個体

              右の個体

 また、畦に戻って確認したが、2羽の成鳥は元の場所にいた。
 20日にも金沢に行く用があったので、少し空いた時間にハス田を見に行った。今度は畔に3羽、ハス田に1羽のヘラサギと1羽のクロツラヘラサギがいた。

               3羽のヘラサギ

 ハス田の個体は、前回、より成長した若鳥と同定した個体と識別できた。

            ハス田のヘラサギ

 3羽の中央は成鳥、左も立派な冠羽、状況よりもう一羽の成鳥、右端は前回も成長と一緒にいた個体と思われた。
 このハス田を3回訪れたことにより、成鳥2羽、若鳥2羽の計4羽のヘラサギを同時に見ることができた。最近ヘラサギの日本への渡来は減少していると聞く。今回、4羽のヘラサギを見られたことは幸運であった。
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