Webb望遠鏡からの最初の画像は、見えない宇宙を明らかにします

ESA版ジェームスウエッブ宇宙望遠鏡の最初の画像
Webb望遠鏡からの最初の画像は、見えない宇宙を明らかにします
2022年7月12日
ESA/科学と探査/宇宙科学/ウェッブ
待望の観測は、これからの発見の宝庫を示唆しています


天文学の新時代の幕開けは、世界がNASA / ESA/CSAのジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡の全機能を初めて見たときに始まりました。望遠鏡の最初のフルカラー画像と分光データは、これまでとらえどころのない宇宙の特徴の壮大なコレクションを明らかにし、本日リリースされました。


ウェッブの最初の観測は、隣接する太陽系外惑星から初期の宇宙で最も遠い観測可能な銀河、そしてその間のすべてに至るまで、宇宙の歴史のあらゆる段階を通して隠された宇宙の物語を語っています。


カリーナの宇宙の断崖– NIRCam


カリーナの宇宙の崖–NIRCamとMIRI


太陽系外惑星WASP-96b–NIRISS透過スペクトル


太陽系外惑星WASP-96b–通過光度曲線


サザンリング星雲– NIRCam


サザンリング星雲– MIRI


Webbの最初のディープフィールド


Webbの最初のディープフィールド（MIRIおよびNIRCam）


ステファンの五つ子–NIRCamおよびMIRIイメージング


ステファンの五つ子–MIRIイメージング

「今日、私たちはジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡からの宇宙の画期的な新しいビューを人類に提示します。これは世界がこれまでに見たことのないビューです」とNASAの管理者ビルネルソンは言いました。これまでに撮影されたことがありますが、Webbが、まだ尋ねることさえ知らない質問への回答を明らかにするのにどのように役立つかを示してください。私たちの宇宙とその中の人類の位置をよりよく理解するのに役立つ質問です。
「Webbチームの信じられないほどの成功は、NASAが最も得意とすることを反映しています。私たちは夢を取り、人類の利益のためにそれを実現します。私たちが発見した発見を見るのが待ちきれません。チームはまだ始まったばかりです！」
「Webbからのこれらの最初の画像とスペクトルは、この野心的な使命を可能にした国際協力の大きなお祝いです」と、ESAの事務局長であるJosefAschbacherは述べています。「この壮大な望遠鏡の試運転と、この歴史的な日を実現してくれたWebbからのこれらの最初の素晴らしい製品の配達に携わったすべての人に感謝したいと思います。」
今日の画像とスペクトルは、ウェッブの4つの最先端の科学機器すべての機能を明らかにし、先の観測が宇宙と私たち自身の起源の理解に革命をもたらすことを確認しています。
「これは、宇宙を見て、ウェッブで刺激的な科学的発見をする新しい時代の始まりです」と、ESAの科学部長であるギュンター・ハシンガーは言います。「私たちは今、定期的な科学活動を開始しているので、ヨーロッパの天文学コミュニティは、ウェッブの最初の年に獲得した観測時間の結果を見るのを待つことができないことを知っています。」
「この使命に取り組むことは、私のキャリアの中で最大のハイライトであり、最もやりがいのある部分の1つです」と、MIRIESA機器科学者のMacarenaGarciaMarinは述べています。「私の同僚と私は、Webbが何ができるのか、そしてシャープさと感度の前例のない組み合わせで私たちにどんな驚きが待っているのかを知りたがっています。」
Webbの最初の観測は、NASA、ESA、CSA、および宇宙望遠鏡科学研究所の代表者のグループによって選択されました。


Webbスペクトルは、非常に初期の宇宙の銀河を識別します
SMACS 0723： Webbは、これまでのところ、わずか12.5時間で、遠方の宇宙の最も深く鮮明な赤外線画像を配信しました。この新しい画像は、それぞれ約2時間の長さの多重露光のカラー合成であり、腕の長さで保持されている砂粒とほぼ同じサイズです。この深いフィールドは、レンズ銀河団を使用して、これまでに検出された中で最も遠い銀河のいくつかを見つけます。この画像は、深宇宙を研究し、宇宙論的時間の始まりまで銀河を追跡するというWebbの能力のほんの一部にすぎません。この画像についてもっと読む

太陽系外惑星WASP-96b–NIRISS透過スペクトル
WASP-96b：太陽系の外にあるこの熱くてふくらんでいる惑星をウェッブが詳細に観察したところ、この惑星の以前の研究では検出されなかった霞と雲の証拠とともに、水の明確な兆候が明らかになりました。Webbが太陽系外惑星の大気中の水を最初に検出したので、他の惑星の大気が何でできているかを理解するために、他の何百ものシステムの研究に着手します。この画像についてもっと読む

サザンリング星雲– NIRCam
サザンリング： この惑星状星雲は、死にゆく星を取り巻くガスの膨張する雲であり、約2,000光年離れています。ここで、ウェッブの強力な赤外線の目は、2番目の死にかけている星を初めて完全に表示します。惑星状星雲としての誕生から死まで、ウェッブは、いつか新しい星や惑星になるかもしれない老朽化した星の塵やガスの放出殻を探索することができます。この画像についてもっと読む

ステファンの五つ子–MIRIイメージング
ステファンの五つ子：星は、銀河の周りを渦巻く大量のガスと塵に由来し、それらに寄与しています。塵は時間とともに進化し、ウェッブは近くの動的に相互作用する銀河を研究して、塵が実際に動いているのを見ることができます。現在、科学者は、相互作用銀河がどのように相互に星形成を引き起こしているのか、そしてこれらの銀河のガスがどのように乱されているのかについて、前例のない詳細で珍しい外観を得ることができます。この画像についてもっと読む

カリーナの宇宙の崖–NIRCamとMIRI
カリーナ星雲： ウェッブがカリーナ星雲の「宇宙の断崖」を見ると、以前は隠されていた星形成の最も初期の急速な段階が明らかになります。南部の星座りゅうこつ座にあるこの星形成領域やその他の星形成領域を見ると、ウェッブは新しく形成された星を見て、それらを作ったガスや塵を調べることができます。この画像についてもっと読む
Webbの最初の画像とスペクトルのリリースは、Webbの科学活動の始まりを開始します。そこでは、世界中の天文学者が、Webbの4つの機器を使用して、太陽系内の天体から初期の宇宙まで、あらゆるものを観測する機会があります。

ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡は、2021年12月25日に、南米のフランス領ギアナにあるヨーロッパの宇宙港からのアリアン5ロケットで打ち上げられました。宇宙で最も複雑で困難な展開シーケンスを完了した後、Webbは数か月の試運転を行い、ミラーを入念に調整し、機器を宇宙環境に合わせて調整し、科学に備えました。

ウェッブについて
ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡は、世界有数の宇宙科学天文台です。ウェッブは私たちの太陽系の謎を解き、他の星の周りの遠い世界を見渡して、私たちの宇宙とその中の私たちの場所の神秘的な構造と起源を調べます。Webbは、NASAとそのパートナーであるESAおよびカナダ宇宙庁が主導する国際的なプログラムです。

ミッションへのESAの主な貢献は次のとおりです。NIRSpec機器。MIRI機器の光学ベンチアセンブリ。打ち上げサービスの提供。ミッションの運用をサポートする人員。これらの貢献の見返りとして、ヨーロッパの科学者は、NASA / ESAハッブル宇宙望遠鏡のように、総観測時間の15％以上のシェアを獲得します。

Webbの最初の画像ギャラリー