熊 今日はどこに出没!!

今日はどこへ行こうかな 

撤退覚悟の200名山・鋸岳

2013年09月13日 | 登山

鋸岳二日目、4:00に起床して登山準備。
5:00からガイドさんが準備した餅入りうどんで朝食。
降雨が激しく樹林帯が暗いため、予定より遅らせて6:00に出発します。 

余分な荷物はテント内にデポして出発。14日振りに硬い便が出て一安心。

【9/8、角兵衛沢登山口-一合目-大岩下-角兵衛沢ノ頭-鋸岳第一高点-往路下山-茅野駅-昭島駅】

どこまで登るかはガイドの判断で、6:00に登山口-1320mを出発。
高低差1365m、約9時間の登山予定となります。

30分遅らせたため、ヘッドランプ無しで樹林帯を進みます。 

道迷いの森を赤テープを皆さんで見つけながら、6:20に角兵衛沢一合目-1460mに到着。

樹林帯の急登が続きます。

6:50に【大岩小屋】への分岐点を右折して通過。直進ルートは廃道とのこと。

 

徐々に明るくなりましたが雨は降り続いています。午後は曇り予報で止むでしょうか。

標高2000mを越えると目前に大岸壁が現れました。 

 

いよいよ樹林帯の切れ目から急傾斜のガレ場が始まります。
ヘルメットを着用して不安定な石が堆積した噂の角兵衛沢ルートを進みます。

向かいの山並みが見えてきました。北沢峠へのバス道路が確認できます。

8:00に大岩壁の下を通過します。この下がテント場と水場の【大岩小屋】でしょうか。

各自に不安定な岩に対応しながら進みます。

 

手を掛けた岩や通過した後の岩がいきなり連鎖して崩れ出します。

所々に樹林帯や草木があり、そこを通過するようにルートができていました。

 

ガレ場は浮石だらけですが、確実に三点確保で登れば問題ありません。

どうやら角兵衛沢ノ頭-2600mまでは登るようです。

稜線が見えて角兵衛沢ノ頭まで最後の頑張りです。

一旦、角兵衛沢ノ頭の手前で後続を待ちます。

 

9:40に角兵衛沢ノ頭-2600mに到達。
ここで撤退か、と思いながら 再度チャレンジするには嫌なガレ場でした。

雨と強風が吹き付ける角兵衛沢のコルで休憩。
ガイドに聞くと、時間がありませんがストックを置いて急ぎ山頂に向うとのこと。

遅れている女性とサブガイドを除き、9:45に山頂に向います。

痩せ尾根の岩稜ながら左側を巻くために風除けになります。

ついに山頂の岩山が見えてきました。

10:00に200名山・鋸岳の第一高点-2685mに到着。

鋸岳(のこぎりだけ)は赤石山脈(南アルプス)北端に位置する標高2,685m山。日本二百名山
及び山梨百名山に選定されている。山頂周辺は南アルプス国立公園の特別保護地区に指定されている。
甲斐駒ヶ岳の北西に隣接する山で、その名のごとく鋸状の急峻な山容をしている。三角点は北端に近い
ピーク (2,606.8m)にあるが、それより南側の第一高点(2,685m)・第二高点・第三高点(2,675m)
の方が高い。その南東側に、烏帽子岳(2,594m)と三ツ頭(2,589m)が続く。

登山道は戸台川から沢沿いに稜線に登るいくつかのコース(角兵衛沢、熊ノ穴沢、七丈ヶ滝尾根)と、
甲斐駒ヶ岳から稜線上を長野県側の山麓(富士見)まで至るコースがあるが、いずれも一般ルートではなく、
ある程度の岩登りの技術を要し、山梨百名山の中では難易度が高い山とされている。

 

強風と雨に叩かれながら記念撮影。これで南アルプスの100~300名山を終了。
甲斐駒ケ岳・第二高点方面はガスで何も見えません。

後続を待って記念撮影後、10:08に下山開始。
急峻な濡れた尾根道を慎重に降ります。

コルで待つように言われた女性がサブガイドと登ってきていました。

ガスの切れ目に登ってきたガレ場と戸台川が見えます。

ここで二人パーティとすれ違い、早朝に戸台を出発したとのこと。
第二高点を越えて熊ノ穴沢ルートを降りるようです。

10:20にコルに戻り、登頂できたことに感謝!!。 

 

ここで山頂に向った女性を20分待ち、10:40に下山開始。
毛勝山同様に温泉入浴時間が無くなるかと気になります。

徐々に風が弱まりましたが、雨は降り続いています。

登り以上に慎重に距離を空けて降りますが、足元から石が大量に崩れ落ちます。

下りの落石は防ぎようがありません。ラックと声を掛けながら降ります。
時折り、岩乗りサーフィンのように崩れて焦ります。 

 

樹林帯のルートに入ると安心ですが、根っ子と泥でスリップします。 

晴れても難ルートの崩落地帯は年々拡大しているのでしょうか。

大岩壁下を通過すると安全な樹林帯に入ります。 

11:25に大岩下を通過。【大岩小屋】という地点は確認できませんでした。

岩が堆積する恐怖のガラガラ沢でしたが、事故無く通過できました。

樹林帯からは残り650mの下りになり、滑る木の根に苦戦します。

12:30に【大岩小屋】分岐点を通過。

落ち葉の柔らかな下山道でスリップの心配がなくなりました。

明るい沢を横切り、テント場はまもなくです。 

迷いの森の一合目は、道標を見逃したようです。

12:50に角兵衛沢出合のケルンに到着。 

テント内にデポした荷物を取り出してパッキングします。 

午後になっても雨が降り続き、予報は外れました。 

雨の中でテント撤収後、沢靴に履き替えて渡渉します。 

降り続いた雨の中、あまり増水していませんでした。

角兵衛沢出合の道標で、沢靴から登山靴に履き替えます。 

上流の甲斐駒ケ岳方面もガスに包まれたまま。

14:00に角兵衛沢出合を出発。

第四堰堤を通過。難関の鋸岳を登り切り、戸台まで2時間の河原歩きは散歩気分です。

途中の湧き水地点で休憩。

徐々に霧雨になり、傘を畳んで歩けました。

 

第三堰堤を通過。

渓流釣りのお二人。 

最後の第一堰堤を越えると登山口はまもなくです。 

16:00に戸台登山口に帰着。高低差1635m、9時間、26,000歩の雨の山行でした。 

 

タクシーに乗って仙人の湯に600円で入浴。

一時間の温泉入浴で体を癒し、17:40に茅野駅に移動。
運転手に尋ねたところ、東京オリンピック決定と聞いてダブルの万歳です。 

   

茅野駅でマラソンの団体さん達が食べつくしたため、残ったタヌキ蕎麦を美味しく戴きました。
19:51の特急あずさに乗り、雨降る昭島駅に22:10に帰着。

今シーズン初めての長雨山行となりました。
次は上信越高原の300名山・焼山に台風18号の中で出掛けます。


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