山行二日目、4:00に起床して荷物を持ち小屋の外に出ます。
皆さんは5:30の朝食までお休みですが、私は手持ちの食料で朝食を済ませて登山準備。
今日は霞沢岳を往復して上高地に下る、高低差1100mのピストン登山です。
【9/29、徳本峠小屋-JP-K1P-霞沢岳-往路下山-徳本峠-上高地BT-中央道-日野BS-昭島】
お世話になった徳本峠小屋-2140mを5:00に出発。
近くの展望台に荷物を置いて朝焼けを待ちます。
日の出は随分と遅くなっています。諦めて 5:30に展望台を後にしました。
ジャンクションピークへの急登で朝焼けが始まりました。
朝日を浴びて樹林帯が黄金色に染まります。
樹林帯の隙間から穂高連峰の朝焼けを撮影。
第一ポイントのジャンクションピークまで高低差300mのジグザグ道を登ります。
樹林帯が切れて穂高連峰の全景が撮影できました。
急登を登り詰めましたが、樹林帯で展望無し。
6:15にジャンクションピーク-2428mを通過。
南側のみ展望がありました。
ここから鞍部まで高低差150mの樹林帯を下ります。
左手に噴煙を上げる御嶽山が見えてきました。被災者の救出が行われています。
鞍部から小ピークへの登り返しになります。
6:50にP2と表示された小ピーク-2300mで小休止。
いよいよK1ピークへの登りに入ります。左手に霞沢岳の稜線が見えてきました。
手掛かりの少ないザレ場を登り尾根筋に入りました。
快晴の青空と紅葉帯が見事です。
急坂を登り切ると前方にK1ピークが立ち塞がります。
8:10に休憩後、残り高低差170mに挑みます。
傾斜のキツイ急登です。両手両足でゆっくりと確実に登ります。
標高が上がり穂高岳の稜線が見えてきます。
これが夏場なら大汗でへばるような登りです。K1ピークが間近になりました。
8:10にK1ピーク-2570mに到着。360度のパノラマ展望が広がります。
稜線の先に穂高連峰の全景。
目指す霞沢岳-K2ピークへの尾根道。
眼下には上高地と梓川。
5分休憩後、鞍部まで下って次のK2ピークに向います。登ってきたルートを撮影。
8:30にK2ピーク-2584mを通過。
霞沢岳の山頂まで間もなくです。
8:40に200名山・霞沢岳-2646mに到着。360度のパノラマ展望です。
霞沢岳(かすみざわだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)南部に位置する標高は2,646 mの山。山体すべてが
長野県松本市に属する。中部山岳国立公園内の常念山脈の最南端に位置する。上高地線新島々駅の西北西
16.7kmに位置する。山頂部には三本槍と呼ばれる岩峰がある。北側の上高地には梓川が流れ、山の西から
回り込み南側を流れる。その南側の梓川沿いには国道158号が通っている。山名は南東側の梓川の支流霞沢
の源流の山であることに由来する。山体は砂岩・花崗岩・安山岩・角礫岩など複雑な構成となっている。山頂の
南5.7kmには1928年に完成した東京電力の霞沢発電所があり、上流の梓川から霞沢岳の南西山腹を貫く
水路のトンネルが造られ有効落差454mでの発電を行っている。日本二百名山に選定されている。
穂高連峰に対峙した背後の山であり、登山道は徳本峠(とくごうとうげ)からの道しかなく、縦走路から外れる
ため、訪れる人もあまり多くない。しかしながら、この山から見る穂高連峰や笠ヶ岳の展望は特筆に価し、ガイド
ブックや登山地図などでよく紹介される。上高地の明神及び島々谷からの登山道が開設されている。それぞれ
のルートは徳本峠で常念山脈の稜線伝いの登山道に合流する。徳本峠からの登山道は1984年(昭和59年)
に開設され、それ以前は八右衛門沢などからのバリーションルートのみであった。山頂には二等三角点が設置
されている。徳本峠からの稜線は亜高山帯でシラビソ・コメツガ・ダケカンバなどの針葉樹林に覆われ、ジャンク
ションピークの西側には、キヌガサソウ・ハクサンフウロなどの高山植物が見られる。山頂付近は森林限界を
越える高山帯で、K1ピーク、K2ピークと呼ばれる急峻な岩尾根のピークがありハイマツが分布している。
穂高連峰と手前にK2ピークとK1ピークの稜線。
上高地の向かいに聳える焼岳。
穂高連峰の背後には三俣蓮華岳-双六岳でしょうか。
笠ヶ岳と笠ヶ岳山荘。
噴煙を上げる御嶽山。その右手前に乗鞍岳。
御嶽山をアップで撮影。登山が許可されるのは何年後でしょうか。
展望を楽しみながらお腹を満たします。9:00に往路を下山開始。
9:15にK2ピークを通過。
K1ピークに立つ登山者が見えました。ヨーロッパアルプスで見かける風景ですね。
9:30にK1ピークに到着し、続々と登ってくる登山者とご挨拶。
なぜか元気に霞沢岳に向かう女性と、座り込んでここで引き返すという男性に分かれています。
間近に見える前穂高岳を撮影。裏の涸沢カールの紅葉が気になります。
頃合いを見てK1を下ります。
慎重に急降下しながら、すれ違う方にはゆっくりと登って下さいとご挨拶。
鞍部からK1を振り返ります。ここでリタイヤする方が多いようですが、
帰路のアップダウンを考慮するとダブルストック頼りの登山者には厳しいルートですね。
ザレ場のある第二段の下り坂もゆっくりと降ります。
今日は雲が無く、お昼になっても晴れ渡っています。
鞍部の樹林帯に入りました。陽射しを避けられてほっとします。
この先から二つのピークを越えて下山します。
10:40に一つ目の小ピーク-P2を通過。
ここを降下すると残りはジャンクションピークへの登り返しだけです。
緩やかな登り返しになりました。
小湿地を通過。ここで軽装の中年男性とすれ違い。
K1ピークまで試しに行ってみるとのこと。帰路が大変ですからゆっくり歩くようにと声をかけました。
急峻な岩稜とアップダウンのあるルートで、ちょっと心配になりました。
時折り鳴き声が聞こえ、野猿の集団が逃げていきました。
11:30にジャンクションピークに到着して休憩。
やっと上高地に向う下山路となりました。
高低差300mの緩やかなジグザグ道を下ります。
12:05に徳本峠小屋への分岐を直進して上高地に向います。
上高地に下るジグザグ道に入り、明神岳が見えてきました。
12:25に最後の水場に到着。今日は冷たい沢水を美味しく飲んでクールダウンします。
よく踏まれた峠道は安心して下れます。
明神岳を見上げるようになりました。
登山者が数人登ってきました。時間的には小屋泊まりでしょうか。
登山道から林道に入り、上高地が近づきました。
13:30に徳本峠分岐を通過。月曜日の混み具合はどうでしょうか。
明神のベンチで昼食兼大休憩。昨日の1/3程の賑わいでしょうか。
ここで靴紐を緩めてゆっくりと河童橋に向います。
梓川と明神岳をチラ見しながら歩くと、次々と50人程に追い越されてビックリ。
まるでレースの様に競って追い越していきます。登山帰りとは思えない元気な方達です。
上高地キャンプ場の炊事場に立ち寄り、体を拭いて着替えます。
高低差1100m、8時間30分の山旅を終了。これで日本アルプスの200/300名山完登です。
河童橋でアイスクリームとコーラを頂いてリフレッシュ。
空きのペットボトルに上高地の水を詰めて持ち帰り。
なぜか外人さんが「かっぱトイレ」の前で記念撮影。絵が珍しいようです。
バス時間を見ながら河童橋で時間をつぶします。
上高地バスターミナル16:15発のさわやか信州号に乗り、紅葉と快晴に恵まれた上高地を後にしました。
20:30に日野バス停に到着。多摩モノレールと青梅線を経由して21時過ぎに昭島に帰着。
次は東北200/300名山の残り五座に出掛けますが、台風が気になります。
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