東北山行二座目は200名山・白神岳。5:30に起床して携行食で朝食。
今日は、台風通過後の快晴登山が期待できます。
荷物をまとめて5:50にみちのく温泉を出発。
前方に見える白神山系の登山口に向います。
6:20にナビが示す「あきた白神駅」に到着。登山口は見当たりません。
ナビの設定ミスです。青森県「白神登山口駅」まで戻り、林道を走行して広い駐車場に6:40に到着。
先行車は3台、30分程のロスでした。すぐに登山準備してトイレ付き休憩舎に立ち寄り。
清潔で大きな建屋です。小屋泊りも可能なようです。
今日は高低差1035m、予定した周回コースの二俣が崩落による通行禁止のためピストンになりました。
【10/15、駐車場-登山口-二俣分岐-蟶山分岐-白神岳-往路下山-十二湖-森吉山山荘泊り】
6:00に駐車場-200mを出発。休憩舎の左横を通過して林道をしばらく歩きます。
10分程で白神岳登山口に到着。
記録所で登山届けを書き込みます。
白神山地(しらかみさんち)は、青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がっている標高1,000m級の
山地(山岳地帯)のことをいう。白神山地は、屋久島とならんで1993年(平成5)12月、日本で初めてのユネスコ
世界遺産(自然遺産)に登録された。そこには「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界
最大級の規模で分布」(世界遺産登録理由)している。白神山地の名称は、昭和29年発行国土地理院地勢図
で使われている。また、世界遺産登録以前には弘西山地(こうせいさんち)とも呼ばれていた。全体の面積は
13万haでそのうち約1万7千ha (169.7km²) がユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。
青森県側の面積はそのうち74%の126.3km²を占め、残る43.4km²は秋田県北西部にあたる。なお、白神
山地は法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、屋久島とともに、1993年、日本で最初に世界遺産に登録された。
白神山地は、世界遺産登録地域の外側にも広大な山林を持ち、通常は、登録地域外も含めて呼ばれることが
多い。その中でも特に林道などの整備がまったく行われていなかった中心地域が世界遺産に登録されている。
世界遺産地域は、中央部の核心地域と、周辺の緩衝地域に分かれ、これらの地域は世界遺産登録時より開発
を行わず、現状のまま保護されることになっている。従って、これらの地域には遺産登録以前からあった登山道
以外には道はなく、今後も恒久的に整備されない予定である。特に核心地域には道らしい道はない。また、
青森県側の核心地域に入るには、事前、あるいは当日までに森林管理署長に報告をする必要がある。
秋田県側の核心地区は原則的に入山禁止である。核心地区は林道すらないので、そこを踏破するには極めて
高度な技術を必要とする。世界遺産に登録されてから、核心地区での遭難事故もあり死亡者も出ている。
ブナ林の緩やかな登山道をスタート。
平坦な登山道が続き、白神岳の奥深さを感じます。
7:35に二俣分岐-370mに到着。二俣コースは赤テープで閉鎖。
左折して蟶山(まて山)コースの急登を進みます。
ジグザグの山道になり中斜面の歩きやすい道です。
途中の小さな沢に水場がありました。
しばらく左斜面のトラバース道が続き、木の根を数十箇所跨ぎます。
8:10に「最後の水場」-560mに到着。
頑丈な鉄の柄杓で世界遺産・ブナ林の水を一口味わいます。
この先から斜度がきつくなり急登になりました。
ここで先行する地元の三人組とご挨拶。津軽弁でワイワイと楽しそうに登っています。
熊情報を訊ねると先月マテ山周辺に出たとのこと。二俣コースも入らないように言われました。
5分程お喋りした後、熊鈴を付けて先行。ブナ林と青空のコラボを満悦します。
8:40に蟶山分岐-841mを通過。蟶山山頂は展望無しのためパスします。
小さなアップダウンの稜線を進むと三角点がありました。
8:55に蟶山コースの中間点を通過。
ブナ林の小さな広場で休憩。白神山地の雰囲気を味わいます。
山頂稜線への急登になり、ここから標高を一気に稼ぎます。
背景に宿泊したみちのく温泉方面の海岸線が見えてきました。
右手には目指す白神岳の山頂と小屋が見えます。
10:00に稜線の十二湖コース分岐-1180mに出ました。
右折して山頂に続く快適な稜線を進みます。
途中から見えたトイレ小屋の先に避難小屋と休憩所がありました。
直進して10:10に200名山・白神岳-1235mに到着。
白神岳、JR白神岳登山口駅から白神岳山頂まで徒歩約5時間30分。標高1,231.9m、登山口のバス停
および駐車場から約4時間30分。山頂では、白神山地核心地域の雄大な景色を見ることができる。
山頂にはトイレと避難小屋があるが、世界遺産登録以降登山客が増えオーバーユースが懸念される。
白神山地世界遺産登録地域には、この他に無許可で登山が可能で核心地域付近に入ることが可能な山
は天狗岳、高倉森、櫛石山、小岳、真瀬岳などがある。また、遺産地区からははずれるが、白神山地の
中にある登山可能な山としては藤里駒ヶ岳や田代岳、崩山、大峰岳、焼山などがある。
360度のパノラマ展望です。登ってきた尾根道とトイレ小屋。
明日登る秋田・森吉山方面。
新潟-北海道・岩内を航行するフェリーが見えました。
岩木山方面。やはり二俣コースは赤テープで通行禁止です。
昼食後、10:40に蟶山コースで下山開始。
陽気な津軽弁の三人組みとすれ違い、お別れのご挨拶。
蟶山に向って尾根道を下ります。
山頂下は笹原が多く、紅葉はイマイチでしょうか。
中間部の紅葉は見事です。
稜線の下山道は積もった落ち葉でスリップ注意。
単独男性とすれ違いご挨拶。台風後の白神岳でしたが、四組六名と意外に少ない登山者でした。
樹林帯で暖かくなり、長袖を脱いで半袖になりました。
11:40に蟶山分岐を通過し、ここから急斜面の下りに入ります。
11:55に最後の水場で一口頂きます。
ここから木の根越えのトラバース道になります。
12:20に二俣分岐に出ました。ここで単独男性とご挨拶。どうやら二俣コースを降りてきたようです。
秋田杉の緩やかな散歩道になりました。
イガグリだらけの道ですが、中身の栗は見当たりませんでした。
滑り台のような登山道を通過すると間もなくです。
12:40に白神岳登山口に到着。
記帳所に立ち寄り、下山時刻を書いて駐車場に向います。
12:50に駐車場に帰着。高低差1035m、6時間50分の快晴に恵まれた紅葉登山でした。
ほぼ汗をかかなかったため、すぐに十二湖に向って出発。
ここから10km程の走行で白神山地の十二湖に着きます。
13:10に最初の八景の池に到着。
駐車場に車を止め、高台を登って日本キャニオン展望台に到着。
日本キャニオンの背景は白神岳でしょうか。
車で見られる範囲で十二湖を観光します。
十二湖(じゅうにこ)は、青森県西津軽郡深浦町にある複数の湖の総称である。白神山地の一角で、津軽国定
公園内にある。十二湖を構成するこれらの湖は、1704年の能代地震による崩山(くずれやま、標高939.9m)
の崩壊で塞き止められた川から形成されたのではないかと推定されている。十二湖という名称は広大なブナの
森に点在する33の湖沼が、「大崩(標高694m)から見ると湖沼数が12に見える」ということに由来するとも
言われているが、詳しくは分かっていない。ただし、偶然にも面積が10,000平方メートルを超える湖沼数は
12となっている。近隣にはブナ林が密集し、それらの水分の含有量が多いため、自然の造った水桶あるいは
ダムのようであり、しかも自然の浄化装置を持つとでも表現できるほどの水質の良い水が各所で湧き出して
いる。海抜約250m付近の台地に点在する湖の総数は約30あり、それぞれ透明度は高い。
徒歩で周遊観光する人達で賑わっています。
私は有料駐車場を避けて車道から見学。
14時に十二湖から次の森吉山に向って移動開始。
約120kmを走行して16時に森吉山ダム湖に到着。
ダム湖を回って宿泊地の山荘に向います。
森吉山は紅葉真っ盛りのようです。
舗装林道を登って16:30に山荘に到着。
常連という東京の団体さんがいました。
家庭風呂で汗を流し、18時から夕食。油で揚げた栗も美味しく頂きました。
森吉山の写真撮影に訪れた団体さんと談笑。
ご主人は紅葉と沢・滝に恵まれた太平湖-奥森吉山が一番の見所と言っていました。
外はかなり冷え込んでいます。焚き火に当りながら素晴らしい星空を満悦しました。
奥さんから栗とりんごをお土産に頂き、私は21時に就寝。
明日は5時に起きて200名山・森吉山と300名山・烏帽子岳の二山を登ります。
満天の星空を見ると問題なく二山を登れそうですが、朝方は氷点下に冷え込み、夕方から雨という予報です。
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