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今日はどこへ行こうかな 

北海道山行・大雨の神威岳

2014年08月09日 | 登山

北海道山行九日目、3:30に起床して御握り朝食。
残念ながら夜半から雨になりました。

【7/23、浦河町旅館-神威山荘-二股-神威岳-二股-神威山荘-苫小牧港】

雨具と沢靴を装着し、4:30にP社ガイドの車に乗って出発。
土砂崩れに注意しながら元浦川林道を走行し、終点の神威山荘に5:35に到着。

幸い川の流れはまだ濁っていません。
ガイドの判断で濁流と雷の様子を見ながら出発することになりました。

昨年の快晴の神威岳です。

今日の神威岳方面は雨雲の中で何も見えません。

 

5:45に神威山荘-380mを出発。高低差1200mのピストン登山になります。

林道歩きからスタート。三名でのツアー山行となりました。

最初のシュオマナイ川渡渉点で、水の濁りは見られず登頂の期待が増します。

しばらく笹薮歩きになりました。

次の渡渉地点から左岸-右岸へと迂回路を挟みながら20回程の渡渉が続きました。

大雨のため一眼レフを諦め、デジカメでバッテリー回復を待ちながら撮影します。

濁流への変化と雷が鳴り出した時点で撤退する約束で進みます。

高度を稼ぎながらスリップ、岩崩れに注意して進みます。 

狭い沢のため、ボイントの水流が大きく変化しています。

 

午後には雨量のピークを越える予報ですが、下山後のため期待できません。

7:40に二股-710mに到着。これで雷さえ無ければ撤退無しになりました。

ここに沢靴をデポして登山靴に履き替え、尾根取付点から高低差900mの厳しい直登ルートに挑みます。

 

小腹を満たして8:00に直登開始。両手をフルに使って笹や草木などを掴み、四足登りを繰り返します。

一気に高低差400mを稼いだ所で小休止。ここは御握りでエネルギー補給。

ガイドから体が冷えてくるので山頂まで残り500mを一気に登りますとの指示。

また両腕を使った四足登りで頑張ります。子供の頃のヤブ漕ぎ歩きを思い出しました。

稜線に出ると傾斜が緩み、ガスの先にある山頂をひたすら目指します。

風雨に叩かれながら10:00に300名山・神威岳-1601mに到着。

 

高低差900mの直登藪漕ぎに苦戦しながら2時間で山頂到着。
アイヌ風の神威岳表示板を見て思わず万歳です。 

神威岳(かむいだけ)は、北海道広尾郡大樹町と浦河郡浦河町とにまたがる山である。日高山脈南部にあり
標高1,600mで威風堂々とした山容を誇る。語源はアイヌ語で神の山を意味する「カムイ・ヌプリ」から。
南にあるソエマツ岳、ピリカヌプリとともに南日高三山と称する。日本三百名山に選定されていて、日高山脈
襟裳国定公園内にある二等三角点(点名「神居奴振」)の山である。元浦川林道の終点にあたる神威山荘
からシュオマナイ川の渡渉を繰り返し、710mの二股にある尾根取付点から急勾配の尾根を直登する。 

 

雷さんは鳴りませんでした。後は増水による渡渉が気になります。

ガイドは晴れたことの無い神威岳は好きになれないと一言。
私は予定した五座登頂を達成して満足です。ヒグマさんの出番もありませんでした。

 

記念撮影後、まったく展望の無い山頂に別れを告げて10:15に下山開始。

大雨でさらに緩くなった急勾配のズルズル下りを両手を使って慎重に降ります。

泥溜まりごとずり落ちるような最悪の下山路でした。

昭島に帰宅後、両手の指関節がこわばる程のダメージが残りました。

一気に下って11:50に二股に到着。下りにも90分を要しました。

寒さは感じませんが、低体温症になりかけた斜里岳撤退を思い出します。
すぐにデポした沢靴に履き替えてシュオマナイ川の渡渉に移ります。

やはり濁流になり水没した石も見られて、飛び石渡渉は諦めます。

雨足も一向に弱まりません。

流れに合わせた川底での足運びで慎重に渡渉します。

 

狭い沢のため、特に流されるような怖さはありません。

ガイドに従って進み、登りより渡渉回数が増えた印象です。

登りでは滑らなかった河原の石で三回転倒。大雨の中では沢靴の限界でしょうか。
一眼レフ撮影を諦めて正解でした。首に吊っていたら壊れたかも知れません。

渡渉は膝程度の水深でクリアできました。

樹林帯の最後の迂回路に入り、ほっとします。

山荘手前の渡渉点です。濁流で水量が増していますが問題なく通過。

 

14:05に神威山荘に帰着。高低差1200m、8時間40分、34,000歩の弾丸登山でした。

雨具をまとめて乗車し、14:30に神威山荘を出発。

土砂崩れに注意しながら元浦川林道の走行し、浦川町の旅館に到着して神威岳ツアー解散。
今夜はペテガリ岳に参加するメンバーが旅館に集合します。

私は荷物をまとめて近くの三石温泉に移動し、16時からゆったりと入浴。
弾丸登山の神威岳は、大雨のお蔭で笹ダニ、アブ蚊・ブヨの被害無しでした。

入浴+食事券セットでお薦めのパエリアを美味しく頂きました。

小雨になりましたが雨は止みませんでした。明日からのペテガリ岳ツアーに影響はなさそうです。

北海道山行を終えて18時に苫小牧港に向けて出発。 

一般道を120kmほど走行し、深夜便のカーフェリーに乗船します。

赤い夕焼けの苫小牧市では雨が止んでいました。

20時に苫小牧港フェリーターミナルに到着。

 

21時に乗船手続き後、乗船時間の23時まで時間を潰します。

23時に放送案内に従って乗船。
すぐに展望大浴場でサウナと冷水浴、入浴で体を癒しました。

 

深夜1:30の出港まで待ちきれませんので、24:00に船室のベッドで就寝。

明日は大洗港到着まで休息し、常磐道-首都高を走行して22:30に昭島に帰ります。


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