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今日はどこへ行こうかな 

あわや撤退の朝日岳

2011年10月12日 | 登山

晴天予報を何度も確認して10/7 に谷川連峰の朝日岳に登りました。

4:57 に昭島駅を出発して八高線経由で8:13 に水上駅に到着。
駅前から谷川ロープウェイ行き8:25のバスに乗り、登山口の土合橋バス停(700m)に8:39に着。

駐車場の奥が白毛門・朝日岳の登山口になります。
先行した登山者らの車が並んでいました。

谷全体が厚い雲に覆われていて、すぐに晴れてくるような兆しが見えません。

       

谷川連峰の馬蹄形縦走コースの概念図がありました。
私は300名山の朝日岳を往復します。

【土合橋バス停-白毛門-笠ヶ岳-朝日岳-笠ヶ岳-白毛門-土合橋バス停】

橋の手前に谷川岳ロープウェイ駅方面を撮影している5人のビデオ撮影クルーがいました。
ガスが掛かっているため、様子見で待機しているようです。

       

橋を渡って登山道に入りました。
白毛門まで1000mの厳しい急登になりますが、評判通りの急登でした。
木の根や岩だらけの道は段差が大きく、雨でよく滑ります。

結局、登りは140分、下りは100分と時間があまり変わらない荒れたキツイ悪路です。
グループで登ると相当な時間が掛かりそうです。

登り始めると左から突風が吹き付けてきました。
最初は水上方面が見えていましたが、徐々に雨粒も混じって完全に暴風雨モードになり、
白毛門方面はガスに包まれて風音が唸っています。

9:10に1000m標識を通過。
花がまったく咲いていない登山路です。
ここで雨具を着用し、一眼レフをザックに収納して雨の山行を覚悟しました。

後続の単独登山者がテンポ良く追い越していきました。

       

登山者が一人降りてきました。
尾根の横風が強いため諦めて下山するとのことです。
まだ5人の登山者が登っているとのことで撤退する程の悪天候ではないようです。

その後に男女の二人組が降りてきました。
雹混じりの暴風雨で鎖場の手前で撤退したとのことです。

このような鎖の岩場が三箇所ほどありました。 
両手両足を使って登りましたが危険箇所はありません。

さらに一名が降りてきて、「登山道が雨水でドロドロになったので帰ります。」とのことでした。

10:20に松ノ木沢の頭を通過。

さらに一名が「何も見えず寒くてつまらないので下る。」と撤退していきました。
いよいよ先の登山者は追い越していった一人だけになりました。

ほぼ予定通りの10:55に白毛門(1720m)山頂に到着。
雹混じりの強風が吹き荒れていますが、這いつくばる程ではありません。
笠ヶ岳に向かいながら様子を見ることにしました。  

       

尾根の突風を警戒しましたが、登山道には樹林や土手があり風除けになりました。
笠ヶ岳への登りはそれほど急でなく、200mのガレた急坂を登って11:45に笠ヶ岳(1852m)に到着。
撤退無しと見込んだせいか快調に予定より早く到着できました。

先行する登山者は朝日岳に向かったようで、私も安心して朝日岳に向かいます。
山頂下に立派な避難小屋がありました。

       

朝日岳への稜線は幾つものピークが連なっていて思ったより長く感じました。
朝日岳の手前あたりで先行した登山者と出会い、12:10に山頂から降りてきたとのこと。
「強風で立っていられないので注意して下さい。」とアドバイスを受けて別れました。

大岩の横を通過すると朝日岳の平たい山頂で、12:40に朝日岳(1945m)に到着。
今日の折り返し点ですが、予定より40分早く到着できました。                   

大粒になった雹がバラバラと当たり、風に飛ばされないよう中腰で移動します。
草むらに飛び散った雹粒を撮影しました。

       

山頂奥に行くと小さな石祠がありましたが、ジャンクションピーク方面の視界はゼロでした。
天気と時間があればジャンクションピーク往復も考えていましたが断念。

       

山頂下の藪陰で軽く食事して12:55に笠ヶ岳に向かいました。 

       

縦走路の中間辺りで突然ガスが途切れて朝日岳への稜線が姿を現しました。

右下の沢も紅葉真っ盛りです。 

一分程でまたガス一色に戻りましたが、登頂できたご褒美でしょうか。 

笠ヶ岳手前で本格的に天候が回復し、次第にガスが消えていきます。 
吹付ける突風も穏やかな横風に変わりました。

笠ヶ岳山頂が完全に見えてきました。 
どこから見ても立派な笠の山容になっていますね。

避難小屋に掛けられた碑文です。
≪この山に消えし若き友の 天に憩える魂を偲びて≫

       

振り返って避難小屋と朝日岳への縦走路を望む。
中央のピークが朝日岳の山頂でしょうか。

13:40に笠ヶ岳に到着。ここで下山時間を見ながら撮影タイムを取りました。

・笠ヶ岳山頂より白毛門への下山路 

小石だらけのガレ場に注意しながら下って紅葉の尾根道を辿り、
14:30に白毛門に到着。

・雲に包まれた谷川岳と白毛門山頂

雲の合間から幾筋かの光がこぼれています。

陽が当たる谷川岳・天神平スキー場の全容です。 
遠くは日光白根山から浅間山などが確認できました。

ガスの晴れた白毛門山頂は穏やかになりました。 

       

笠ヶ岳-朝日岳の縦走路も確認できました。 

白毛門の下山ルートです。 

紅葉した小さな岩が見えます。 
ジジ岩、ババ岩というのは識別できませんでした。

青空に浮かぶ紅葉の白毛門山頂。 

濡れた下山路は木の根や泥と小石等で時間を取られます。
段差が大きなところは両手両足を使って降りましたが、久し振りにアキレス腱がパンパンになりました。

       

秋の夕暮れから暗い樹林帯歩きを覚悟していましたが、午後の日差しで明るい内に下山できました。 

16:40に登山口の橋に着き、川の水で汗を拭きます。
今回は悪天候のため汗だくにならず、寒さに耐えた秋の山行となりました。 

土合橋バス停で17:02のバスに乗り、17:23に水上駅到着。

       

すぐに17:29発の電車に乗り、順調に乗り継いで20:56に昭島駅に帰着。

今回は途中撤退を覚悟しましたが、先行した5人は風雨で撤退、後続の二人が登頂、
特に最後尾の私が後半から紅葉の縦走ルートを楽しむことができました。
山の天気は早朝が勝負と思っていましたが、午後の天候回復という巡り合せもありました。 


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