北アルプス三日目、目的の200名山・赤牛岳に登ります。
3:00に起床して食堂に移動すると男性が床に寝ています。
深夜に泊まった登山者らしく、我々は構わずにテーブルでお握り朝食。
【8/12、高天原山荘-高天原温泉-温泉頭ノ頭-赤牛岳-読売新道-奥黒部ヒュッテ泊】
山荘の外で登山準備を整え、4:10に山荘-2285mを出発。
今日は女性陣を先頭に急登を登ります。
4:30に高天原温泉-2150mに出て、ここから温泉沢を遡ります。
緩やかな沢登りで、飛び石で渡渉を繰り返します。
赤マークに従ってゴロゴロ石を踏みながら進み、やがて明るくなりました。
5:40に登山道の分岐点-2350mに到着。
ここで川の水を補給し、残り500mの急登に取り付きます。
樹林帯の急登からハイマツの急登へと進みます。
背後の山並みに朝日が当ってきました。
薬師岳のカールも朝日で輝いてきました。
岩稜とザレ場になると冷たい谷風が吹いて涼しく登れました。
足元から浮石が崩れ落ちるため、慎重に登ります。
落石対策のためヘルメット着用が必須とのことですが、私は注意書きに気付かずに持参せず。
徐々に高度を稼ぎ、赤牛岳の稜線が見えてきます。
見下ろすと昨日の竜晶池と夢の平が見えます。
8:00に快晴の温泉沢ノ頭-2900mに到着。
すでに標高では赤牛岳-2864mを超えています。
高天原山荘と湿原が見えています。
南側に西岳-槍ヶ岳-穂高連峰。
北側に赤牛岳への稜線ルートと剱岳-立山連峰。
休憩後にいよいよ赤牛岳への稜線を進みます。
ここからは例の女性を最後尾にしてサブガイドが付き添います。
黒部ダム湖と背後には白馬岳方面。
小ピークをいくつか越えますが、西斜面は涼しい風が吹き抜け、
東斜面を歩くと強い陽射しで、暑さにクラクラします。
水晶岳から来た幾つかのパーティがスローペースの我々を追い越していきます。
10:30に200名山・赤牛岳-2864mに到着。
夏山シーズンで山頂は10パーティ程で賑わっています。
赤牛岳(あかうしだけ)は、飛騨山脈中部にある標高2,864mの山。
山域は1934年12月4日に中部山岳国立公園の特別保護地区に指定され、日本二百名山に選定。
赤茶けた山肌と、牛が寝そべっているような穏やかな山容が山名の由来とされている。
飛騨山脈の主稜線にある水晶小屋のピーク(赤岳)から北側に延びる枝尾根があり、
その稜線上にある水晶岳の北側に位置する。山頂から北北東に延びる読売新道の尾根と、
北北西の薬師見平方面に延びる尾根がある。
赤牛岳の山頂は、四周を北アルプスの山々に囲まれた、絶好の展望台である。
中でも、黒部川の上廊下の峡谷をはさんで、西に広がる薬師岳の圏谷群を望むには最適のポイントである。
山体は花崗岩(高瀬型花崗岩に赤味を帯びた岩)で構成され、山の上部は森林限界にあるハイマツ帯である。
山頂から水晶岳を振り返ると左に槍ヶ岳、右に笠ケ岳。
快晴のパノラマ大展望に感謝です。
西側に薬師岳の稜線。
東側に後立山連峰と南沢岳。
昼食後、11:10に読売新道の東沢出合へ高低差1400mを下ります。
右に切れ落ちたザレ場と岩場があり、ロープ箇所もありました。
読売新道は1961年富山県高岡市に読売新聞社北陸支社ができたのを記念して開拓された登山道。
登山部が立山大集会を開催し地元ガイド等の協力を得て5年後に開通された。
山頂の8/8から下って、11:40に7/8道標を通過。
赤牛岳山頂を振り返ります。
サブガイドが付いた女性を時々待って進みます。
6/8道標を12:10に通過。
東側に見える烏帽子岳が近づいてきました。
快晴はまだまだ続いてジリジリと肌が焼けてきます。
5/8道標を12:40に通過。
岩尾根を過ぎるとハイマツ帯に入りました。
4/8道標を13:05に通過。
樹林帯の下山路に入りました。
3/8道標を13:35に通過。
木の根と大岩が入り組んだジャングル道になります。
横への移動が多くて中々標高が下がりません。
滑りやすい土や苔岩、梯子やロープ等が続く、長くて嫌な下りです。
登ってくる登山者には会いませんでしたが、体力勝負のキツイ登りになりますね。
樹林帯からは、後立山連峰を見上げるようになりました。
2/8道標を14:15に通過。
気の抜けない下りがまだまだ続きます。
やっと河原の音が聞こえてきました。
1/8道標を15:05に通過すると緩やかな樹林帯になりました。
巨石に生えた巨木を通過すると小屋が見えてきます。
15:50に奥黒部ヒュッテ-1500mに到着。
ここが東沢出合の0/8道標になります。
高低差1400m、11時間40分、20000歩でしたが、
稜線の冷たい風とスローペースのお陰で疲れはそれ程ありません。
普段は空いているヒュッテは登山者と釣り人で混み合っており、
布団10枚に12名となりました。近くのテント場も賑わっています。
家庭風呂は三人単位の入替制ですが、中年ペアが入浴したまま出てきません。
20人が待っていますよと声をかけると風呂の邪魔をするなと怒っています。
40分も占拠して浴槽の湯は半分しかありません。我々はお湯を被って10分で交代。
今日も汗を流して着替えられ、サッパリできました。
6:30に夕食にいくと、見込み違いからオカズが無くなった為、さらに待たされました。
しかし、急遽用意された牛丼とおでんを美味しく頂いてラッキーでした。
女性二人が知り合いの部屋に移動して各自布団一枚を確保、20:30に就寝し布団一枚で熟睡できました。
最終日は渡し舟に乗り、黒部湖畔を歩いて黒部ダムに向います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます