ボランティアサークル「ビーンズ会」

ビーンズ会の活動内容などを紹介。
ボランティア情報や事務局長(私)の日常など・・・。

ボランティア論1-1

2015-07-17 20:26:45 | ボランティア
またもやマスメディア(それも天下のNHK)で「有償ボランティア」を使って放送していたので、その背景も含め私なりの考えを述べたい。
尚、随時編集することも付け加えておく。

ボランティア 有償それとも無償について第1部
(有償、無償と冠している時点で本質が見えなくなるのだが・・・)

先日(7月15日)NHK午後10時からの番組 認知症キャンペーン「認知症介護 家族の悩みにこたえます」 の中で、NPO法人のスタッフが家族の依頼で「認知症の方を見守る」サービスを紹介していて、そのスタッフを「有償ボランティア」と表記していた。(ちなみに時給は1200円でした。)

NHKはまたしても「有償ボランティア」を使っている。
そして、NPO法人が人材(スタッフ)確保のために「有償ボランティア」を使っているケースが多くみられる。
「有償ボランティア」ではなく、なぜ「スタッフ」としてその人を位置付けてあげないのだろう。事業所はある意味、「ボランティア」を逃げに使っているようにも思える。
また、その人が仕事に誇りを持って賃金を戴いているのであれば「何故、その事業所のスタッフとして受け入れていないのか、あくまでも「有償」ボランティア だから?
疑問が次から次と湧き起こる。
そして、この「ボランティア」について、NHKとしての定義あるいは放送運用規範などを設けることが必要なのではないか?
私が思うに、ボランティア活動しているのであれば単に「ボランティア」で良いでしょう。なぜ「有償」と言う言葉を付けちゃうんだろう。
本来ボランティアには「有償」も「無償」もない。ボランティアはボランティアなのだ。

この「有償ボランティア」が生まれた背景を考えてみよう。
私の記憶によると、ボランティアが日本で一般に使われるようになった頃(1970年代あたり)、ボランティアの定義は「自発性、無償性、利他性、先駆性」であったが、1980年代に入り、高齢者の増加に伴い介護者の不足が顕著に表れ始め、厚生省では人材確保策として「有償ボランティア」と称して学生や主婦などを主に、介護にあたらせた。
やがて「有償ボランティア」で介護に従事していた人たちが、地位の保証を求めた活動の末「介護福祉法」(1987年)が制定され、この”介護にかかわる人たちを介護福祉士と定めた。その後厚生省はこの「有償ボランティア」の間違いに気づき、使わなくなったが、この時厚生省が使った「有償ボランティア」が変質しながら現在も亡霊のように生きているのである。
つまり、当時は「自発性と無償性」が特に重要視されていたにもかかわらず、ボランティアの無償性とは反対の意味を持つ「有償」を付けたのだからだ。
長文につき、続く・・・


この記事は、フェイスブックの「ボランティア専隊プロジェクト」に掲載したものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記事のタイトルを入力してください(必須)

2015-07-17 08:30:17 | 政治・経済
おはようございます。
四国、中国、近畿地方では台風11号が猛威を振るっているようで、ニュースでは台風情報ばかり流れていますが、昨日の安保法制の衆議院強行採決の暴挙を行った自民党政府にとっては神風何でしょうねきっと。
日本はいったい何処へ行こうとしているのでしょうか?
国民不在の国会の在り方でいいのでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする