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映画感想文 Vol.46 「ザスーラ」

2006年06月29日 | 映画感想文
『ザスーラ』 (2005)
★★★★★★★★☆☆



最近は、映画尽くめで、今回は当たりでした。
まぁ、きっかけは友人が「見ろ、見ろ」と勧めるので、観たんですが、期待以上の結果が得られました。

まず、ストーリーを大まかに説明すると、
ウォルターとダニーの仲が悪い兄弟が、家の地下室で見つけたゲーム「ザスーラ」で遊ぶと、ゲームが出す「隕石群、襲来」という指示をきっかけに、家ごと宇宙へ飛び出してしまう。ふたりはゲームの指示を次々とクリアしながら、地球へ戻ろうとする。

プロットは本当に単純明快で、分かりやすい。
スタート⇒困難を越える⇒ゴール、というアドベンチャーの基礎をストレートに貫いているし、キャラも必要最低限の人数で、役割のないキャラは出ていない。

ストーリーの中盤までは兄弟二人で進めていくわけですが、さすがに子供二人の頭脳だけでは限界がきてしまうので、中盤(まぁ前半に近いですが)漂流する宇宙飛行士がサポート役として登場。ゲームを進行するうえでいろいろ兄弟に足りない部分を補足してくれる大人が入る。無駄キャラかなと思わせる姉もちゃっかり役割を与えられており、中々です。まぁお父さんは、「ジュマンジ」の続編だけに、サプライズゲストって感じでしょうね。でも日本と違う所は、兄弟間で秘密を共有する、という枠組みから唯一外れたキャラが必要なので、いてもおかしくない。ちゃっかり役割は与えています。

ストーリーが進むに連れて、凶暴なエイリアンが出てきたり、伏線からさらに兄弟を襲う難関が次々に襲ってくるといった展開で、テンポもいい。本当にアトラクションを楽しんでいるような感覚で楽しめる娯楽大作です。

本当にハリウッドは脚本がよくできてます。
無駄がないし、伏線もちゃんと貼っていて、それがストーリーに上手くはまるし、ハラハラドキドキ演出もお手の物。ラストのオチもしっかりしてるし、飽きさせない展開とトリックは見事です。

ただ、やや子供向けに作ったからかもしれない点がいくつか。
伏線のほとんどが読めてしまったし、単純設定の場合、仲が悪い兄弟から入ると、絶対にラストは仲がいい兄弟になってないとおかしい、というプロットの鉄則がわかっていたので、大満足まではいきませんでした。

でも、全然楽しめる作品だと思います。

個人的に、兄弟の描き方が非常にリアルで上手いと思いました。兄弟がいる人なら、本当に「わかる!」っていう共感も描けてるし、ディティールも凝ってる。本当に、ハリウッドの子役はレベルが違うなぁって思いましたね。

おすすめは、断然日本語吹き替えですね。声優がマッチしてるし、声優の声の方がよりキャラを立ててると思います。

これは、映画館で観たらもっと楽しめたでしょうね。






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