Vol.4 CASSHERN (2004)
★★★★★★★☆☆☆
これは予告編を観る限りは映画館で見ないといけない類と思ったので、公開初日に映画館に足を運びました。これも一年ほど前ですね。
そうですねぇ、まぁ点数が高いというのは、まぁ悪くはなかったという事です。
あと、新たな試みをしているチャレンジ精神にポイントアップです。
やはり未開の地に足を踏み入れる第一人者というのはオリジナルカラーを持っているということでそれなりの評価をしなければいけません。全編CGで、“今まで観た事のない邦画”という感じで、邦画でここまでできたら大したもんだよ!と言いたい。
紀里谷監督は、あえて賛否両論をわかってて、この手法に手を出したという勇気に拍手。ハリウッドで観る様なスターウォーズやマトリックスのような鮮明なリアリティを追求したCGではなくて、そうですねぇ、実写なのにアニメっていうイメージを覚えました。幻想的で、非現実的な風景に現実的な人間が同調しているという不思議な感覚で、それに慣れるのにしばらく時間はかかると思います。簡単な表現だと、CGのプロモーションビデオを2時間観ているような感覚に近いかな。
まぁ、ストーリーは、原作は観た事がないんですけど、おそらく原作のキャシャーンとはかけ離れていると思います。キャラとコアな設定以外はほとんどオリジナルと言っていいでしょう。だから原作を知ってる人は変に先入観と固定観念を持って観ると思うんで、おそらくマイナス評価だと思いますが、原作を知らない僕たち世代は新鮮に観れましたね。
キャシャーンのテーマは「正義とは何か?」だと言っていました。人間を滅ぼそうとする新造人間が悪なのか、同じ新造人間なのに新造人間に対抗するキャシャーンが正義なのか。しかし、新造人間を作り出したのは人間であり、人間が自分たちの目的のために作り出した新造人間を歯向かうから殺すという人間の闇の部分が剥き出しになっていて、そういう人間を滅ぼそうとする新造人間たちの考えもわかる。御互いが己の信じる正義を掲げて戦争をする。それはまさに記憶に新しいイラク戦争を反映しているように思える。自国が正しいという考えで、正義と悪を明確に掲げて戦う。これは分かり合うことなんてないのだろうと思います。分かり合えたら戦争なんて起きないし、相手を敵だと思っている以上は、戦争はなくならない。だから観ている人はいったい誰が正しくて誰が悪なのか困惑すると思います。おそらくそれが意図で観客へ考えさせるメッセージを含んでいるのだと思います。
監督も言っていましたが、「映画とはこういうものだという固定観念を持っている人は拒絶してしまうかもしれません。この映画を観る時は、全てを取り払って、頭をシンプルな状態で観て下さい」と。たしかにそうだと思います。これは新しい映画の実験的試みで、賛否両論になりましたが、でも僕としては多少説教がましいシーンが長くてダレるところがありましたが、全体的にはよかったと思います。1000円は払ってもいいと思いますね。
書いてたらまた観たくなってきたんで、DVDでもう1回観ようと思います!
★★★★★★★☆☆☆
これは予告編を観る限りは映画館で見ないといけない類と思ったので、公開初日に映画館に足を運びました。これも一年ほど前ですね。
そうですねぇ、まぁ点数が高いというのは、まぁ悪くはなかったという事です。
あと、新たな試みをしているチャレンジ精神にポイントアップです。
やはり未開の地に足を踏み入れる第一人者というのはオリジナルカラーを持っているということでそれなりの評価をしなければいけません。全編CGで、“今まで観た事のない邦画”という感じで、邦画でここまでできたら大したもんだよ!と言いたい。
紀里谷監督は、あえて賛否両論をわかってて、この手法に手を出したという勇気に拍手。ハリウッドで観る様なスターウォーズやマトリックスのような鮮明なリアリティを追求したCGではなくて、そうですねぇ、実写なのにアニメっていうイメージを覚えました。幻想的で、非現実的な風景に現実的な人間が同調しているという不思議な感覚で、それに慣れるのにしばらく時間はかかると思います。簡単な表現だと、CGのプロモーションビデオを2時間観ているような感覚に近いかな。
まぁ、ストーリーは、原作は観た事がないんですけど、おそらく原作のキャシャーンとはかけ離れていると思います。キャラとコアな設定以外はほとんどオリジナルと言っていいでしょう。だから原作を知ってる人は変に先入観と固定観念を持って観ると思うんで、おそらくマイナス評価だと思いますが、原作を知らない僕たち世代は新鮮に観れましたね。
キャシャーンのテーマは「正義とは何か?」だと言っていました。人間を滅ぼそうとする新造人間が悪なのか、同じ新造人間なのに新造人間に対抗するキャシャーンが正義なのか。しかし、新造人間を作り出したのは人間であり、人間が自分たちの目的のために作り出した新造人間を歯向かうから殺すという人間の闇の部分が剥き出しになっていて、そういう人間を滅ぼそうとする新造人間たちの考えもわかる。御互いが己の信じる正義を掲げて戦争をする。それはまさに記憶に新しいイラク戦争を反映しているように思える。自国が正しいという考えで、正義と悪を明確に掲げて戦う。これは分かり合うことなんてないのだろうと思います。分かり合えたら戦争なんて起きないし、相手を敵だと思っている以上は、戦争はなくならない。だから観ている人はいったい誰が正しくて誰が悪なのか困惑すると思います。おそらくそれが意図で観客へ考えさせるメッセージを含んでいるのだと思います。
監督も言っていましたが、「映画とはこういうものだという固定観念を持っている人は拒絶してしまうかもしれません。この映画を観る時は、全てを取り払って、頭をシンプルな状態で観て下さい」と。たしかにそうだと思います。これは新しい映画の実験的試みで、賛否両論になりましたが、でも僕としては多少説教がましいシーンが長くてダレるところがありましたが、全体的にはよかったと思います。1000円は払ってもいいと思いますね。
書いてたらまた観たくなってきたんで、DVDでもう1回観ようと思います!