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「アベンジャーズ/エンドゲーム」ネタバレ感想!~前編~【本編視聴者注意】

2019年05月01日 | 映画感想文
※絶対に「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観てからこれを読んでください。










もしかしたらまだ観てない人も読む可能性もあるため、それを加味して鑑賞者だけがわかるようにある程度ボカして書きますが、それでもこれは本当に頭真っ白な状態で観に行ってほしいです。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」の予告編ではほぼフェイクシーンで構成されたいわばイメージ映像のようなもので、それが功を奏して本編が始まるや否や衝撃の連続で、予想がどんどん外れていくのがむしろ心地よかったです。

最初はフェイクシーンを多用する予告編は詐欺のようで反対でしたが、SNSが発達し特定班がいる現在では本編映像を使うと容易に時系列、本編の予想などが的中し、本編を見る前に「あ~、当たってた」みたいになってガッカリすることがあり、感動が半減するのでむしろ今回は良かったです。現に、「アベンジャーズ/インフェニティー・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」では頭をほぼ真っ白な状態で挑めたので、久々にすごく楽しかったです。数分先の映像や展開が全く予想できないからです。

今作すごいのがまず冒頭から、つまりトニーの宇宙漂流編から始まるのですが、そこからアベンジャーズと合流するまでの展開が予想外過ぎて胸が踊りました。そこから、まさかのトニー抜きでサノスへの逆襲を開始するのですが、これもまた予想外過ぎて呆気にとられ、「やっぱ、ストーンがないサノスは弱いな」と思ってたら次にまた予想外の展開へとつながっていきます。それが、それがまだ上映30分とかそんなものなので、あと2時間半どうするんだ??っていうワクワクとドキドキが止まりませんでした。


「アントマン&ワスプ」がなぜ「アベンジャーズ/インフェニティー・ウォー」と「アベンジャーズ/エンドゲーム」の間に挟まれたのか、それがここに来て効いてきます。いわば、本編のストーリーの鍵となるからです。

量子世界から運良く現実世界に飛び出してきたアントマンは、体感時間では5時間ほどでしたが、現実世界では5年経過しているという事実。つまり物語は「アベンジャーズ/インフェニティー・ウォー」から5年後に飛びます。

-5年後-

唐突に5年後に飛ぶので、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を観た時のような衝撃と経過っぷりに唖然。アベンジャーズたちにも5年で様々な変化が…。

そこで、タイムスリップできないかというファンが噂をしていたあの展開になります。つまりサノスがストーンを集める前に過去にタイムスリップしてストーンを集めるという作戦です。これもファンが事前に予想していました。しかし、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」をいじって笑いにするくらい、量子力学的には、過去を改変しても未来は変わらないという法則で今作は物語を進めます。過去を変えるとその時点で世界線が分岐するというもの。例えば、過去に行ってサノスを倒してもそこで世界が分岐し、サノスが死んだ世界はパラレルワールドとして別に進んでいくだけで、現実世界に戻ってもこちらのサノスは生きているというもの。分岐ルートがあるゲームをやっている方ならピンとくるはずです。

ただなるべく過去に干渉しないように、過去で集めたストーンは、使った後再び過去に行って返却するというミッションも兼ねている。マーベルは、魔術やストーンといった無茶苦茶な世界ではあるが根底にはちゃんとした科学的論理や定義を元に話を進めている点が他作品との差別化できるポイントだし、日本の特撮のようにヒーローがピンチに陥ったとき何かしらの奇跡が起こって勝利する展開はありません。その奇跡にも何かしらの伏線や理由を付けるのがマーベルのすごいところです。

トニーが天才なのですぐにタイムホール理論を完成させ、その装置を作り、いざ過去へ。

その過去編がこのマーベル10周年にふさわしいサービスシーンの連続なんです。過去に行くわけですから、過去の作品の見覚えのあるシーンが映り、実はその場所に彼らがひっそりといたみたいなクスクス展開が続きます。2012年の「アベンジャーズ」、2013年の「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」、2014年の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、2011年の「キャプテンアメリカ/ファースト・アベンジャーズ」を観ていない方はぜひ観てください。

さらには、セルフオマージュとしてキャップが再びエレベーターで敵に囲まれるシーンや、「バッキーは生きている」とある人物に言うシーンは笑い、「アベンジャーズ」のニューヨーク決戦時、実は「ドクター・ストレンジ」の魔術師軍団が密かに守っていたシーンや、ロキを捉えた後どうなってたかのシーンが描かれていたのはファンには嬉しかったです。

そして、キャップがカーターと、トニーが父親のハワード、ソーが救えなかった母と対峙するシーンはファンには感涙ものでした。


長くなりましたが、まだまだ語り尽くせないため続きは後編で!




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