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映画感想文 Vol.14 「バイオハザード」

2005年06月13日 | 映画感想文
バイオハザード (2002) 
★★★☆☆☆☆☆☆☆



やっぱ本音を言わないと意味がないと思うんで、ズバッと言います。

まぁこれの原作は日本の「BIO HAZARD」という大ヒットホラーゲームなんですよ。
僕もこのゲームのファンで、今まで7シリーズくらい出てるんですけど、だいたいプレイしました。

最初出てきた時は恐怖を追及した新ジャンルのホラーアドベンチャーとして世に出て、最初プレイした時はもう怖くて、夜なんか絶対できなかったくらいです。

それほど怖く、恐怖、緊張の連続で、でもそれがおもしろくて。
それをハリウッドが映画化したんです。
監督がそのゲームの大ファンらしくて、ぜひ映画化したいという所から始まったらしいです。

主演はミラジョボビッチ。
ストーリーは、ゲームのストーリーそのままリメイクではなくて、世界観だけ受け継いでるって感じでした。

ただ、最後見終わって、「監督、ほんまにバイオハザードやってたか?」って首を傾げました。

というのは、全然バイオらしさがなかった。

登場するゾンビやゾンビ犬や、ゲームにも登場するキーとなる薬品会社アンブレラなどは使用しているものの、スピード感とかアクションを基調としていて、ゲーム本来の〝静〟の恐怖が描かれてなく、〝脅かし〟が多かった。

ホラーって世界共通の分野だとは言われてるけど、やはり、日本との文化の差というか、壁があるように思えました。

アメリカのホラーは、とにかく効果音で驚かすんですよ。なんでも大音量をいきなり
「ヴァンっ!!」って出す。

そりゃ誰だっていきなり大きな音鳴ったら驚くっちゅーねん!
そんなの誰でもできるでしょ?

後ろからそ~っと近づいて「わっ!」って驚かすのと同じですよ。
そんなんじゃなく、臨場感とか、BGMで恐怖を倍増させた世界観を演出したり、見えない部分に恐怖を感じさせる技とか、ゲームやってたら絶対にわかるはずなのに、ハリウッドは何かと履き違えているんですよね。

「ゴジラ」だってハリウッド版は散々な結果だったし、「ファイナルファンタジー」だって、ゲームとのギャップがかなりあって、これも散々な結果に終わりました。

日本の作品をハリウッドでリメイクすると、どれも失敗しているんですよ。「リング」はその中でも成功した方だけど、やっぱ僕からハリウッド版リングを見ると、違うんちゃうかな?って首を傾げざるを得ない。わかってないなぁってなるんですよ。

日本人が感じている恐怖感とアメリカ人が感じている恐怖感は少なからず、ギャップはあるし、文化の差だってある。それは仕方ないことやと思うんですけど、原作を知ってるだけやっぱ先入観というのものが壁になってますね。


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