まえがき
- 現代文明では、ただの昔話に過ぎないし、マンガ、アニメには出てくるぐらいか。「鬼退治」という言葉で連想するのはその程度だろう。
- だが、宗教家として、霊界探究していると、天界―地獄界の対立図式だけでは分類できないものが存在することが分かる。
- 背広を着たり、スカートをはいている人たちの中に、鬼、天狗、妖怪、妖魔、竜神などの、昔話の存在が、霊体としていまだ活躍、暗躍している。
- 「その心」が視えるのである。凶悪な犯罪や倒産、リストラの陰には「鬼」の姿が見えてくる。
- 気がつけば民主主義社会にも、男にも女にも天狗はたくさんいる。その傾向は、子供時代に絵本で読んだ通りだ。
- 妖怪も研究中だが、バリエーションが多すぎて、整然と分類するのは難しい。
- 妖魔は妖狐が多く、妖蛇もいる。竜神にも、神仏を外護する者もあれば、悪魔の手下になっているものもある。
- 源頼光という平安期に大江山の鬼退治で名をはせたヒーロー。藤原道長などが表舞台で国政を動かしていた背後に、賀茂光栄、安倍晴明などの陰陽師が朝廷の内側を固めていたが、洛外の強敵に対しては、源頼光と四天王たちが、戦っていたのだ。
- 鬼・天狗・妖怪たちにも、ある種の宗教性はある。ただ自己中心的で、他者を犠牲にする傾向がある。
- 「知は力なり。」である。本書で、自分の中に、同じ傾向が出ていたら、正しい仏法真理を学ぶことだ。
- 自分の心は自分自身が変えずして、誰が変えてくれるというのか。自室をゴミ屋敷にしたら、それを掃除するのは、あなた自身だ。
- 一見毛色のかわった本書が、あなたの「世界」理解と、「自己変革」に役立つことを切に祈る。
2020年5月12日
あとがき
- 最近は、悪魔以外にも、私の敵となって出てくる者が多くなった。もちろん幸福の科学の教線が伸びて、彼らの生活領域を侵していることも事実である。
- そのため、ヤイドロンやR・A・ゴールといった、この惑星外の守護神も出てきているが、地球産では、源頼光なども、仏敵調伏、退散のための活動をしてくれる。
- 聖務の妨害を繰り返す者たちを、あまり長くは、相手にしていられないので、「電撃一閃」を使うことも多い。映画『心霊喫茶「エクストラ」の秘密―The Real Exorcist―』のラストに近いシーンで、主人公のサユリが使う、あの電撃攻撃である。鬼や悪魔でも耐えられる者はまずいない。
- 長く修行を積み、念力を磨き抜いた者だけが使える必勝の法力である。教祖まわりで起きる事件に使用されることも多いので、本書でも割愛した文章が少なくない。秘術の一部に接したと思ってほしい。
2020年5月12日