- 「正しく見る」ということにおいては、「周りの世界をどう見るか」ということも非常に大事です。
- 「生かされている世界が見えるか、見えないか」ということです。
- 幸・不幸の原因のほとんどは、「自分を取り巻く環境をいかに見たか」にかかっていることが多いのです。
- というのも、百パーセント完全な理想的環境というものはないからです。
- ここに、環境に関する二通りの見方があります。
- 第一の見方は、「心が変われば環境も変わって見える」という考え方です。
- いま一つの見方は、「心に応じた環境が現れてくる」という考え方です。
- 第一の見方と似ていますが、少し違います。前者は、「与えられた環境をどう見るかに工夫をする」ということで、後者は、「与えられる環境そのものが変わってくる」ということです。
- そうして、見方を変えていくときに、どちらかの現象が起きます。環境を見る目を変えたとき、まず、現に与えられた環境自体が違ったように見える場合と、環境に対する見方を変えたために新たな環境が与えられてくる場合と、この両者があります。どちらも真理です。時間的ズレはありますが、第一の場合から第二の場合へと移行していくことがほとんどです。
『真説・八正道』 第2章 正見