- 一般的な「阿羅漢の基準」としては、
- 第一に、心に引っ掛かりがなく、透明感が増すこと
- 第二に、霊界と同通するか、あるいは、それに近い状態になること
- 第三に、他人の気持ちが手に取るように分かりはじめること
- ただ、霊界と同通して、本人は自分を阿羅漢だと思っていても、実は地獄の悪霊に支配されている人もよくいるので、よくよく注意しなければなりません。
- どのような点で間違わないようにしなければならないかというと、「増上慢にならない」ということです。
- 霊的能力を持ちたがる人、あるいは持った人には、どうしてもうぬぼれの気持ちが出てきます。その気持ちのところに魔が忍び込み、本人を転落させるよううに誘惑することになるのです。これがいちばん危険な現象です。
- したがって、阿羅漢の状態に近づいたと思ったら、みずからを謙虚に考える必要があります。みずからを謙虚に捉え直していく必要があります。こうして初めて真実の阿羅漢となれるのです。
- 単に「霊の声が聞こえた」ということだけでは阿羅漢とは言えません。その人が増上慢で、心が高ぶり揺れているときに、阿羅漢であることはありません。
- 阿羅漢の状態になれば、心は不動心であって揺れず、そして、心に透明感があります。いつも、心が揺れず、安らいでいる状態でなければならないのです。
『幸福の科学とは何か』 第7章 阿羅漢を目指して