蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って19年モットーは是々非々の団塊世代です。

くんかさんか

2021-02-08 16:56:49 | 徒然

蟷螂は相手を呼ぶときは必ず『○○さん』と呼びます。

職場でもそうしていました。

男女にかかわらず、相手がひとつでも年下とみると『○○君』と呼んでいる人を時々見かけます。

蟷螂の独立直前の職場はウルトラ同族会社、経営者も同僚も上司も経理も家族でした。

一般社員は部外者扱い。

20歳年下の相手も家族なので『○○さん』と呼んでいましたが、私の1年後に入ってきた元一部上場会社の人間はやりにくそうでした。

同僚を『ちゃん』付で呼ぶけれど、蟷螂が一族を『さん』付で呼んでいたので、一部上場氏が『さん』付で呼ぶ言い方がサマになりません。

しどろもどろで『○○さん』と言っていましたっけ。

でも、一部上場氏の後に入ってきた年下の社員を『✖✖君!』と呼ぶときにはさすがの貫録を感じました。

一部上場会社の社員だったころは、さぞふんぞり返って後輩社員を顎でこき使っていたんだろうなぁと思ったものです。

蟷螂はすべての社員に対して『さん』付けです。

逆に蟷螂が後輩社員を『君』付で呼ぶときはサマになっていません。

下町育ちの蟷螂は『ちゃん』付けがサマになっていているのですが、唯一の例外が同級生です。

蟷螂の出た付属校は上下の関係には殊の外うるさく、一年違えば大先輩、3年違ったら後輩は口答えなどできないイエスマン。

教師に至っては聖職というより神扱いを要求してきたっけ。

高校時代のある日、トイレに入ったらタバコの臭いが漂っていたことがありました。

『やってるな』

と思って用を足し終わり、トイレから出ようとすると生物の教師が入ってきました。

そしていきなり胸ぐらをつかまれ、弁解も聞かずに頬にカウンター気味のビンタを食らいました。

殴られた後に『僕じゃありません』と言っても後の祭り、本気で高校の林間学校欠席を申し出て、精いっぱいの抗議をしたものです。

なにせ母校の林間学校は私的制裁の嵐、体育の教師に至ってはカーキ色のニッカーにゲートル姿。

『日本兵か!』

中学生の蟷螂は肝をつぶしたものです。

そしてクソ山の中を走らされます。

『日本兵』はジープ!に乗って遅れた生徒を拾います。

よく遭難者が出なかったものです。

そういう校風ですから、さんも君もへちまもありません。

貴様と俺の世界です。

Men Without Womenです。

女性教師もオバサンふたり。

女性音楽教師なんざは、あだ名が『ライオン』((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。

そんな母校が駿河台を去り、あろうことか調布の片田舎に都落ち、中学生が髪の毛を伸ばしてズックの肩掛けカバンから革の手提げかばんへと変わりました。

なにより驚愕したのは男女共学でしょうか。

もう、母校は廃校になったも同然、いまやまったく別の学校ですね。

お天道様が西から登ることはあっても、母校が男女共学になることなど1000年はあり得ないと思っていたのに。

女子学生にいいところを見せようとスポーツで頑張る生徒が出てくることだけが一縷の望みです。

来年あたりは古豪復活で甲子園の土を踏めるでしょうか。

 

故に蟷螂は年下の男子を『○○君』と呼ぶ女性が苦手です。

年下の女性は『○○さん』と言うのに、なぜ年下の男子を『○○君』と呼ぶのでしょう。

知らベてみると、『君』は吉田松陰が松下村塾で、身分の差なく対等な立場で議論できるように統一した敬称らしい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%AC%E7%A7%B0

つまり『君』って上下の関係なく平等扱いの敬称なのに、なぜか年下に対して使うコトバになっています。

『蟷螂君!ハイッ』


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5 コメント

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Unknown (蟷螂)
2021-02-09 16:45:14
コメント、ありがとうございます。
錦糸町の客引きは、眼鏡をかけて革鞄を提げていると『先生』、ネクタイを締めてセカンドバッグを小脇に抱えていると『社長!』でしたね。
もっとも今は軒並み休業中でしょうけれど。
ママひとりでやっているスナックなんかは、『緊急事態、もっと続けろ!』と思っているんでしょうね。
国会?先生の威厳を損ねる敬称はやめて欲しいモノです。
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期待します (呑兵衛あな)
2021-02-09 10:16:23
議員どうしで『先生』と呼び合う国会にうんざりしています。
ニンマリするようなネタを期待します
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Unknown (蟷螂)
2021-02-08 21:59:05
呑兵衛あなさんへ
コメント、ありがとうございます。
なるほど、江戸時代の漢学者ですか。
こうなると中国人の敬称も知りたいですね。
http://chugokugo-script.net/aisatsu/keishou.html
あちらでは『先生』が一般的なんて、驚きです。
まだ、疑問に思うシリーズは続けます。
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Unknown (蟷螂)
2021-02-08 21:46:27
コメント、いつもありがとうございます。
たしかに慶應はwikiにあるように、『君』で呼び合う習慣があるようですね。
慶應大卒は生死不明のアンポンタン大バカマヌケ倅と、今は鬼籍に入った2人のオジキ。
もっとも下町のハナタレ小学校の同窓会では、今でも男女ともに『〇〇くん』と和気藹々で呼び合っていますが。
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Unknown (呑兵衛あな)
2021-02-08 19:16:38
わっはっは。タイミングが悪かったですね。
ところで、テーマについてですが、WikiPediaの敬称は色々と集めて解説を試みているのはナルホドなのですが、私としては下記の解釈にガテンです。
https://ameblo.jp/yukasikido/entry-11259863132.html
また、解釈論ではありませんがNHKが調べたPDFです。
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/pdf/20171101_1.pdf

ジャニーズ事務所では年功に関係なく「さん」とのことですが。やはり「Mr.」の敬称を多用する国の人が作った組織と感心します。

話題し違いますが、最近の日本では相手を「キサマ」と呼ぶことを粗暴と受け止めるようですが、あれは大日本帝国の悪しき名残だと思います。
「貴様」に限らず、日本語には相手を悪く言う表現は少ないと考えています。
楽しいテーマでした
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