本日愚弟へTEL。
ん!出ない。
チョンガーなのでコロナで倒れたか?
どうしよう……
ま、いいか。
しばらくして電話が入りました。
『眼医者へ行っていたからさ』
緑内障で通院の身なので地下鉄の中だったそうです。
親父も緑内障で右目を失明しています。
目は蟷螂一族泣き所。
蟷螂もコロナが一段落したら白内障の手術を受けることになるかもしれません。
『義母が死んだ。火葬場に坊主が来ないと言って駄々をこねたが、なんとかバイトの坊主に経を読んでもらった』
『今は時期が悪いよ。オレも一日一回のスーパーだけにして、ウォーキングはしない』
一日50本のヘビースモーカーなので、コロナは怖いようです。
『義弟が永寿にかかっていて、感染者発表の前日に診察を受けた』
『ゲッ、ヤバイじゃね。オレも上野方面は歩かないようにしている』
『そのうえ葬儀屋がやたらと近づいてきてヤバかった』
『いや、永寿の方がヤバいじゃね。オレは葬式はちょっと遠慮だなぁ』
『4月3日に死んだからもう葬儀は終わった』
『3日って言えば、なんとか宣言の出た日じゃ』
『坊主の手配で緊急事態宣言どころの騒ぎじゃなかった』
亡くなった日に宣言が出て深夜0時に発行されていました。ダブルの緊張感で心身ともに疲れました。生きた心地のしない一週間でした。斎場の散り始めた桜の下で葬儀屋との打ち合わせをしました。
『で、いくつで』
『96歳』
『えっと、おふくろのひとつ上か。大往生なんじゃないかな』
愚母は御年95歳。愚弟の一階上で生活していますが、ここひと月顔を合わせていないとのことです。
『大丈夫なのか』
『買い物はヘルパーさんだし、たまにオレがスーパーで買ってきたものを玄関のノブに下げておく』
愚母は愚弟が地下鉄を使って眼医者へ行くことを嫌がっているそうです。
でも、もう1月に発熱したので、軽い方の奴には一度かかっている可能性があります検査キットがあれば、検査してやりたい存在です。
『歯医者もいかなくちゃならないし』
オジキの塾の生徒だった歯医者へ通っているそうです。
『歯医者は本当にヤバいからな』
『じゃあ、一回スルーするか。どうらホワイトニングと歯石取りだけだからな』
歯医者はマスクをしたままだと診てもらえません。
もっともリスキーな医療行為でしょう。
北海道へ帰った東京の歯医者がコロナだったという報道に接したばかりだし。
『4月7日の葬式で永寿の義弟に会ったから、20日までは外を出歩かないようにするよ』
『喪が明けたら連絡してくれ』
『それと・・・まいいやまた電話する』
タバコをやめろと言いかけてやめました。
言う方も聞く方もストレスなのです。
明日は買い物に出かけるつもりです。
今日は年金が出たので、スーパーは混雑していそうなので。