フランスのル・マン24時間レース、
ベルギーのスパ・フランコルシャン24時間レース、
アメリカのデイトナ24時間レースが世界三大耐久レースと言われる。
成立が古いのはやはりル・マンの1923年だが、
スパ・フランコルシャンが翌年の1924年、
デイトナは1962年に3時間レースで始まり1966年に24時間レースとなる。
ル・マンは国内で有名だが、
シグマオートモーティブが1970年に参戦してから
マツダ、童夢、日産、トヨタ、ホンダと各社が参戦する。
1991年のマツダ車の総合優勝はテレビを観ながら涙したものだが、
この頃より放映権料が上り国内ではテレビで徐々に放送されなくなる。
マツダが勝てたことは嬉しかったが、
主催者側の思惑なのか疑ってはいけないのだろうが、
レギュレーションが毎年のように変更される。
それが技術革新の一部を担うと思うが、
いっぽうでは悔しい苦水を浴びることにもなる。
アウディがディーゼル車で総合優勝すると
ディーゼルエンジンに目を向けられるようになった。
エンジンの特性でレースの走り方が変わったと言われる。
マツダのディーゼルエンジンのレースカーで
再びル・マンに挑戦というものがあった。
レギュレーションは確かLMP2だったと思うが、
2.4リットルのディーゼルエンジンでということになると
マツダの独壇場となってしまう。
かつてのロータリーエンジンでの優勝を快く思わない人がいるのか、
ル・マン投入の話が近づくとディーゼルエンジンの参戦する機会が
無くなってしまった。
レースに負けることより悔しかった。
そう思った人もいるのではと思う。
将来、内燃機関を無くそうと世界が動き始める。
はたしてどうだろうか。
フォーミュラーカーにもEVのレースがある。
けれど迫力はイマイチである。
バッテリーの性能が上がりモーター出力も上がれば
迫力も増すのだろうが、
技術の発展を受け入れるとしても、
あまり静かなレースだと感動も薄れてしまいそう。
レースに潜む魔物、
圧倒的に早かった車がゴール間際でトラブルに合う。
レースでは何が起きるかわからない。
耐久レースならではのドラマがあった。
ビッドの撮影なんかは歓喜と落胆が取り上げられる。
勝者にも敗者にもそれぞれのドラマがある。
またそれを観て泣いたり喜んだりと感情移入してしまう。
もう少し放映権を下げてテレビで取り上げられれば、
若い方がモータースポーツに関心を寄せてくれるのではと思う。
デイトナはメディアでも頻繁に取り上げられたが、
スパ・フランコルシャンは知名度が低い。
あと5年もすればル・マンも100周年か。
16日と17日に今年は開催される。
今年はどんなドラマがあるのだろうか。
トヨタには頑張ってもらいたい。