昨日は遠出で200キロ以上車を走らせる。
一日でこの距離はしんどい。
連日の疲れと緊張で眠れない。
とにかく朝はばっちり起きて現場に出た。
午前中の仕事を済ませて復路に就く。
現場の時間に少し余裕があるので
高速のパーキングで一休みする。
30分は寝ると目を閉じる。
30分後に目が覚める音がする。
隣にポルシェが止まっていた。
挨拶をすると会話がはずみ、
色々と話ができた。
カスタムカーを仕事にされている方で、
愛車のポルシェを走らせていたそう。
レースの開催が事故により中止になり、高速へ。
ポルシェ935を模したルックス、
スラントノーズ(フラットノーズ)
大型のウイングにオーバーフェンダー。
ポルシェらしい図太いエキゾーストノイズ。
スーバーカー世代にはたまらない。
子供のころはランボルギーニが好きだった。
V12のエンジンにガルウィング、リトラクティブライト。
最高速300キロオーバー。
カタログスペックに目を奪われた。
輸入車というだけで別物の車のようだった。
ビートルのような大衆車ですら珍しかった。
ジャガーやメルセデスは超高級車、
もちろん今では走らせても早い車だと思う。
ある時ポルシェのメカニックの方と出会うことになる。
水平対向エンジン、カエルのような独特なデザイン、
RRレイアウト、独立懸架。
レースに勝つために改良が加えられ、
市販車にフィードバックされる。
そして長く愛され乗られる。
他社が真似できないほどの仕事に対する拘りがある。
ポルシェも今では随分と変わってしまったが、
930シリーズは当時とても美しく感じた。
「ごちそうさま」
「ありがとう」
そう言ってパーキングで別れたが、
ほんのひと時の楽しい時間だった。