地図に赤字で示している地名は、これから3回に分けてご紹介するところです(あくまで予定)。
まずは、目的のひとつだった余部(あまるべ)鉄橋から。
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この鉄橋を初めて見たのは20数年以上も前になりますが、178号線の国道をまたぎ、地面から直接伸びる背高のっぽの赤い姿に圧倒された覚えがあります。
あれから何度か行きましたが、通過する列車を見たのは今回で2度です。そうです、今回も列車を見たのです。でもその時はデジカメがすぐに用意できず、この目に収めるだけでした。撮れたとしてもうまく撮れたかどうかは怪しい。
列車は1時間に2本ほど通過するそうです。シャッターチャンスは粘りと腕ということになります。
この鉄橋で悲しい事故もありました。鉄橋を通過しようとした回送車が海からの突風に煽られ、鉄橋そばにあった工場に落下するという悲惨な大事故があったのは、私が初めてこの鉄橋を見てから数年後のことでした。
今改めて鉄橋を見上げると、列車が走るレール上にはトラス(鉄門)がないのですね。両脇に鉄柵があるだけのようです。乗客を乗せていない軽い回送車と突風、偶然が重なったとはいえ、事故はあまりにも悲惨でした。今その場所には犠牲者を弔うための観音像が建てられています。ご冥福をお祈りします。
アルバム中の看板の説明にもありますが、1912年に余部鉄橋ができたということは、今年で94年も経つということですか。それにしては立派な鉄橋です。とてもそんな歳月を感じさせません。この味のある鉄橋の姿が今年限りとは惜しい気もします。来年からコンクリート化に向けて工事が始まるということです。
目の前の日本海のビーチでは、もう泳ぐ人もなく青く静かな海でした。海水浴期間は7月15日~8月15日と書かれた看板があるところを見ると、クラゲが出没する今頃、泳ぐ物好きはいないということですね。