あまもりのなんやかんや

しがらみから離れてたまには身近な自然と親しみたい

一千年後の満月

2018年11月27日 | 身近な自然

11月23日(勤労感謝の日)は満月で旧暦では10月16日にあたります。

この日の満月から一千年前、寛仁(かんにん)2年(西暦1018年)10月16日、満月の夜、藤原道長は、68代後一条天皇に女御として入内させた三女の威子(いし/たけこ)の立后の日にあたり邸宅に公卿を集めて祝宴を開いた。
この三女の威子の立后により、道長の娘のうち3人も帝(みかど)に立后させたことになった。
長女の彰子(しょうし/あきこ)は第66代一条天皇の中宮、
次女の妍子(けんし/きよこ)は第67代三条天皇中宮、
そして68代後一条天皇の中宮となった三女の威子。
絶頂期であったのだろう、
この時に詠んだ歌が有名な

この世をば わが世とぞ思ふ 望月の かけたることもなしと思へば

こんな傲慢な歌を公卿集の前で臆面もなく披露する道長。
自信家で、かなりの楽天家であったに違いない。
この歌は藤原実資が残した日記、小右記にのみ残されている。

ちなみに道長が長女の彰子を入内させた一条天皇にはすでに藤原 定子(ていし/さだこ)中宮がいた。
定子は、道長の兄の道隆の娘で姪にあたる)
にもかかわらず道長は強引に彰子を入内させた。当然彰子は一条天皇の正式な皇后として入内した。
(中宮とは皇后のことで、皇后が住まう所を中宮と呼んだ)
先の中宮定子に使えた女官が清少納言で枕草子を著し、道長の娘の彰子に使えた女官が紫式部で源氏物語を著した。

11月23日夜、平成の満月を写真に撮りながら、一千年前の平安時代に思いを馳せたのでした。貴族たちの雅な生活は想像だにできませんが。


オマケになりますが
我が家のニューファミリーのお転婆娘を紹介します。

名前は「くう」とつけました。
近所の知人(犬仲間)が保護した仔猫を引き取りました。
もうペットは飼わないからと何度も断ったのですが、強引に押し切られ、とうとう飼うことになってしまいました。はぁ。
すぐに動物病院で診察してもらい、1ヵ月半ぐらいかな、ということで9月1日生まれに決定。女の子です。
上の画像は引き取ったばかりの生後1ヵ月半でまだ赤ちゃん顔。
下の画像は生後3ヶ月近く。赤ちゃんっぽさは抜けましたね。
仔猫って成長が早い。
可愛いな


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8 コメント

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可愛い (glimi)
2018-11-27 20:28:30
 高校生のころ我が家の2代目のネコ。母は野良猫で警戒、心が強かったけれど賢かったのに、この猫甘ちゃんでネズミの音におびえるほどでした。子どもを産むと毛も生えない内に私の布団に運び込み、自分は夜遊びするなど困った猫でしたが、学校から帰ってくると1キロメートルほど離れた場所まで迎えに来るのです。そして家まで一緒に歩いて帰るのでした。
 猫は人になつかないと言いますが、どうして私の帰宅時間がわかるのか不思議でした。
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glimiさんへ (あまもり)
2018-11-28 09:41:44
お早うございます。
早々のコメントをおおきにです。(o^^o)
子育てをglimiさんに押しつけて夜遊びとは(>_<)
なかなかユニークな(=^ェ^=)ちゃんですね。
いえ、それ以上にびっくりしたのが、1キロも歩いて迎えに来て一緒に歩いて帰るとは!
そんな猫、見たことも聞いたこともありません。忠猫ニャン公です。
猫にとって忠義なんて意識はなく、ただただglimiさんが好きだったのでしょう。
猫は犬ほどに人が中心ではないですが、信頼できる人を常に見ています。
その奇跡のような(=^ェ^=)ちゃんの意識は離れていてもglimiさんにあったのだと思います。
glimiさんは、素晴らしい(=^ェ^=)ちゃんと出会っていたんですね。(^O^)
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こんにちは (ポージィ)
2018-11-30 12:24:15
満月を見上げながら千年の古に思いを馳せられましたか。
人間ってやつは、一千年も経って生活は変わっても、本質的なところは
あまり変わっていませんね。悲しいこと。
はぁ~ と溜息をついたところで、可愛いにゃんこが目に飛び込んできて
一気にテンション上がりました。単純な私。
まぁまぁ そうでしたか。新しいファミリーになったのですね。
くうちゃん、初めまして
よちよちベビーからおてんば娘に成長したところなんですね。
どっちのお写真もなんて可愛いのでしょう。
くうちゃんも美人にゃんに成長すること間違いなしです
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ポージィさんへ (あまもり)
2018-11-30 17:39:34
実は藤原道長が「この世をば・・・」の歌を詠んでから今日はちょうと1千年目の満月になるということを夕方のテレビのニュースで知ったのです。関西ローカル(フジテレビ系列)の「報道ランナー」という番組の中で気象予報士の片平さんがきれいな満月の画像を差して教えてくれたのでした。
そうなんだ! というわけで早速自宅の近くから綺麗に輝く満月を撮ったというわけです。
いろいろネット検索しながらあれこれ調べていたら投稿が遅れて満月から四日も経った27日にUPすることになってしまいました。最近パソコンの前に坐る時間が少なくなったせいもあります。(>_<)

仔猫はあっと言う間に成長しますね。(仔犬も同じですが)
赤ちゃん時のあどけない様子はすぐに消えてしまうようです。
美人にゃんになると保証していただいて嬉しいです。良かったねくう。
くうという名前はソフトと仲良しでとてもおとなしかった甲斐犬の男の子の名前が「くう」ちゃんだったことを今日思い出しました。甲斐犬のくうちゃんを最近見掛けることはなくなったのですが、いい名前だなぁ、好きだなぁなんて思っていたので、頭の片隅に残っていたのでしょうねきっと。
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くうちゃん (花ぐるま)
2018-12-02 13:29:10
こんんちは
今日は関東地方は今年一番の寒さです
昨夜京都から帰ってきました
一週間の京都奈良のてくてく歩きでした

紫式部のあの時代の優雅な貴族たちの世界、わたしたちには考えられない世界ですが、その足跡は残されています京都にはいろいろなお寺があり、その時代を偲ばせるものもいっぱいあって、矢張り貴族の文化だな~と思わせられます

新しい家族の「くう」:ちゃんあまもりさんの大切な家族となられて、幸せそう。純真な綺麗な目をしています
孫悟空のくうかな~?
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花ぐるまさんへ (あまもり)
2018-12-03 14:24:26
旅からのお帰り早々のご訪問おおきにです。(o^^o)
奈良の歴史と文化は日本の古代史を、京都は平安貴族の歴史を偲ばせるところが未だに残されて大事にされていますよね。その奈良、京都の歴史を歩いて肌で感じられていらっしたのですね。関西に住んでいるものの花ぐるまさんご夫妻のほうがよほどどか京・奈良の文化に触れられる機会が多いと思います。またいろいろとお教えください。

もうペットは飼わないと決めていたのですが、この「くう」を見たとたん手をさしのべて抱っこしていました。この可愛さにメロメロです。
よく「くう」の名前はどこから?と聞かれるのですが、何となく浮かんだ名前なんですよ。
くうを呼ぶ時、今までの猫や犬の名前が出てきます。
セピア・・・ソフト・・・みいこ・・・トラキチ、あ、えーっと くう!
なんて(>_<)
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満月とくうちゃん (高花六無齋)
2018-12-03 21:22:18
あまもりさん こんばんは!
お久しぶりです。今年もあっという間に師走になりましたね。段々一年が短くなるような気がします。地球温暖化の影響かこのところ冬らしい日が少ないですね。

満月を綺麗に撮影されましたね。この月を眺めながら千年前に思いを馳せるあまもりさんの詩的なセンスに敬意を表します。藤原道長が絶頂期に詠んだ歌、自分を中心に世の中が回っていると感じる思考が凄いですね。娘三人を天皇に嫁がせて、政治を思うままに動かすことができるとの傲慢な心が感じられる歌ですね。

結局武家政権である平家、源氏は滅びても公家の藤原家は天皇家と共に現代まで続いたのですから(近衛家など)。
あまもりさんの新しい家族、「くう」ちゃんとても可愛いです。つぶらな瞳で見られると抱き上げたくなりますね。
11月27日藤原氏ゆかりの宇治平等院のライトアップを見に行きました。光の中に浮かび上がった鳳凰堂がとても綺麗でしたね。
2025年の大阪万博おめでとうございます!!
できれば見に行きたいのですが・・・・・


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高花六無斎さんへ (あまもり)
2018-12-04 16:34:01
ご無沙汰ばかりで申し訳ありません<(_ _)>
もう今年も最後の月に入ってしまいました。
年々歳々年月の過ぎる速度が早くなっていきます。
道長が望月の欠けたることもなしと謳って丁度一千年の満月とテレビで言っていたのを聞いてそれから慌てて表に出て撮った満月です。(位置的にベランダからは見えませんでした)
詩的センスのかけらもありませぬ。(>_<)
こんなチャンスめったにない、そう思ったのです。ハイ。
朝廷に密着していた藤原氏、頂点に立たないけれど現れては消える武士のヒーロー達を横目に見て歴史の中を泳ぎきりましたね。鎌足が基礎を築き、不比等が造り上げた藤原家は盤石なものだったということでしょうか。
宇治平等院のライトアップご覧になられたのですか。綺麗だったでしょうね。

ペットはもう飼わないと決めていたのに、顔を見たらもうダメでした。
猫は犬より長生きします。一昨年亡くなったセピアは22歳でした。
あと20年、生きてるかな?
娘に託すしかありません。

2025年の万博、ご夫妻でぜひいらっしてください。
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