実に数十年ぶりでの再会を果たしました。
毎年、「今年、お目にかかれたら良いなぁ」と
焦がれていたお方・・・
そう。そのお方の名は「うすいえんどう」
ふふふ。人ではありません。えんどう豆。
「なぁーんだ、えんどう豆⁉️」「なんだ、グリーンピースか」と
思われるかもしれませんがね。
私が苦手だった「グリーンピース」を苦手と思わずに
食べられるようになる キッカケとなった大切な存在。
関西圏にお住いの方なら たぶん。この時期、
ご家庭の食卓に上る機会も多いかもしれません。
えんどう豆の品種の一つなのですが 和歌山県で
多くを栽培している豆でございます。
我が家は「好き嫌いは許されない」家庭でしたので
「これ嫌い」などと言おうものなら その嫌いなものも
その他の食事も「じゃ、全部食べなくて結構‼️、
ここは自分の好きなものだけを 食べられるレストラン
ではない‼️」と 母の強力なお説教が入りました。
全部食べるまで食卓から離れることも許されず
夕食の時なんかであれば その後のTVタイムも お風呂も
宿題の時間も ぶっ飛ばされ給食が終わっても
教室の後ろの方で 給食を食べる子供のように 眠くなって
船を漕ぎながらでも残ってしまった嫌いな食べ物との
格闘をさせられたのでありました
普通のえんどう豆を サヤから出して作られた豆ご飯や
翡翠煮やら バター炒めやらが どうも苦手だった私。
そんな献立の日は 心の中で「あかん。今日はハズレや‥‥‥」と
これから始まる格闘に ドンヨリしていました。
が。同じ旬でも「うすいえんどう」で同じメニューが
作られた日は その「この後の格闘」が嘘のように楽で
ある日、母親に尋ねました。
「今日のは違う。なんでや❓」と。
「豆の種類が違うからと違うかなぁ」と言う訳で
私のグリーンピース苦手意識が 少しずつ薄まったのだった。
そうして その後 遠く離れた北の此の地へ引越す訳ですが
遠すぎて流通しないのか 売られているのに出会わずに今日まで。
そして再会は突然に。
再会して 心の中でスキップしながら帰ってきましたとも。
で。豆ご飯は豆をワシワシ食べられないので これまた
久々にフレンチ🇫🇷な一品を。
フランスはパリの郊外に「サンジェルマン」という町があり
その町は えんどう豆の産地であるのです。
もう かなり伝統的なメニューで 家庭でもお店でも
春になるとポピュラーに食されるもの。
Petit Poixs Francaise (プティ ポワ フランセーズ)。
直訳するとPetit poixs=えんどう豆 Francaise=フランスの
『フランスの えんどう豆』・・・です(笑)
作り方は簡単。
ポピュラーなのは スライスした玉ねぎと棒状に切ったベーコンを
バターで炒めて サヤから出した 生のグリーンピースを加えて
更に少し炒めて お水を少し加えて蒸し煮にします。
豆や玉ねぎに火が通ったら ザックリ千切ったレタス(または
サラダ菜など)を加えて サッと一煮して出来上がり。
人によっては小麦粉を少量加えたり スターチで煮汁にトロミを
付けたり、お砂糖を加えるレシピもありますが今日のは
シンプルに塩と胡椒のみ。 でもベーコンの旨味も染みているし
野菜の甘みもあるので 十分に美味しい。
今日はブロックベーコンも ちょっと厚切りして 新玉ねぎも
ゴロンと大きめにして アスパラと さやいんげんと、金美人参と
スナップエンドウも加えて 全部 大きめの 庭師の賄い風に。
シンプルな味付けなので 野菜の味が 良く分かる滋味あふれる皿。
菜の花やタケノコを入れるのも美味しいの。
フランス人は スプーンではなくて敢えてフォークで
グリーンピースを少しギュゥと押して潰して煮汁を豆に吸わせながら
食べる人が多かったりします。
私も そうやって食べるの、好きだし 時にはパンに
煮汁を吸わせて食べたりもするけれど 今日は大きめスプーンを
使って ぜ〜んぶ、ワッシワッシ食べました
あぁ。 やっぱり うすいえんどうって うまーい
フランス料理と言うとクリームやバターを
たっぷり、、と言う料理をイメージする方も
多いですが流石の農産大国。
お家で食べる料理は意外とサッパリ目が多いかも。 これは野菜も沢山、食べられるし
何しろ簡単料理だしオススメです(^∇^)
うすいえんどう、巡り合ったら是非!
「うすいえんどう」って言うんですね。
探してみます~