昨日の龍馬伝、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
個人的には、大いに期待感の高い回でありました。
好きな新選組が登場する、ということが第一ですが、その配役がさらに楽しみを増して
いました。
まずは、近藤勇。原田泰造というのは意表を突いたものでしたが、まあ、それはそれで
良しとしましょう。
次に土方歳三と沖田総司。これが最高に渋い配役。
松田悟志と栩原楽人。なんと言ってもこの二人、仮面ライダー龍騎の仮面ライダー・ナイト
と仮面ライダー響鬼の弟子の安達明日夢ですよ。
もう、ほとんどマニアにしか分からないネタです。大河ドラマなのに”仮面ライダー”縛り。
最高のキャスティングです。
さて、そんなキャスティングとは裏腹に、新選組としての時代考証はどんなものでしょうか。
まず、時期としては、文久三年(1863年)の八月十八日の政変直後。
新選組も御所の南門の警備をし、勝ち戦となったいわば『官軍』側。正式に会津藩お抱え
となり、まさに階段を駆け上る頃です。長州やその他残党の追討をすべく市中取締りを強化
し始めた頃ですので、街中にその姿を見ることはあったでしょう。
が・・・
①.近藤勇、土方歳三、沖田総司が3人セットで行動している。
→いくらなんでも、大幹部だけの市中取締りはないでしょう。仮にプライベートで出かけて
いた時の容疑者捕縛でしたら、隊服を着ていないでしょうに。
ちなみに、世間で有名な”だんだら染め”の隊服は、初期を除いてほとんど着られること
はありませんでした。
ただ、この時期はまさに初期にあたりますので、着ていてもおかしくないかも。
しかし、生地の質が良くないことや、目立つため西国の武士の標的になりやすく、着られ
ることが減っていきます。「だんだら一枚いくら」という新選組隊士暗殺の懸賞金もあった
らしいので、おっかなくて着ていられません。
では、実際はどんな格好というと、全身黒ずくめが多かったよう。現在の新選組のイメージ
とはだいぶ違います。
②.鎖帷子は着込んでいるようですが、鉢金がない。
→通常、斬り合いの際は、額や頭部の損傷を防ぐために頭をすっぽり覆ってしまう「鉢金
(ヘルメットのようなもの)」を被ったり、鉄を布でくるんで額を防御する鉢巻などを付けます。
公務での市中取締りならば、前述の装備を施すはずです。過去の大河ドラマ「新選組!」
では、きっちり装備(一部例外あり)されていました。
③.沖田総司が弱すぎる。
→逃げる岡田以蔵の投げつけるザル?に、思いっ切りひるんでいました。
次回の予告では、龍馬に竿で突かれて、これまた思いっ切りひるんでいます。
もうちょっとしっかり考証をしてよ・・・
と、いうことで本日は終わりにいたします。それでは、また明日。