ブラックアウト

写真とお出かけ。山歩き。日本酒とビール。ときどき甘いもの。

積丹岳における山岳遭難事故。

2017-03-23 | 山歩き
この事故、どれだけの人が本当のことを理解しているのかと思います。
 
北海道警の救助隊というだけで、
我々一般人は、冬山慣れした山岳救助のプロ!とイメージしてしまうわけですが、そうではなかったのが実態のようです。
 
それにしても、メディアの力は怖いな…と思いました。
世間ではひどい言われようですが、
お粗末としかいえない装備や救助状況では、、
また、判決後の北海道警の対応は、不誠実以外の何物でもないと思いました。
失敗や準備不足を素直に認める組織になって欲しいものです。。
 
当初、私も、ご遺族の心情を考えると、
裁判に訴えるのも仕方がなかったのかな?くらいに思っていたのですが、
詳しく状況を知るにつれて、考えが変わりました。

裁判所の判決は、至極、妥当な判決と思います。
 
個人的に思ったこと↓
・カーミンのGPSを持参しつつ、軌跡を記録していない(機能を理解していなかった?)。
軌跡を記録していれば、来た道を戻るのに活用できたはず。
マップポインターなど使用できる状況でなかったのに、
(当時でも発売はされていた)地図が表示されるタイプのGPSの装備がなかった。
 
・ストレッチャーがハイマツから外れた原因は、ハイマツが折れたのではない可能性が高い。
(証人尋問でも「どちらか判断がつきません」と証言している)
 
・不適切なロープの結び方(一回り二結び)が滑落の原因となった可能性が高い。
 
・遭難者を確保した後に、遭難者を一人にしてしまっている。確保したら絶対離さないのは、救助の鉄則では?
 
それにしても、裁判の証人尋問で、救助隊の方は、
自ら不利になるような発言を連発しているのをみると、
こちらは正直さや良心が残っていた・・ということが、せめてもの救いです。
 
 
 
 
 
 

コメント    この記事についてブログを書く
« 七田 純米無濾過 生原酒。 | トップ | レディース懐石。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山歩き」カテゴリの最新記事