栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

2025年2月6日「初午」にちなんで・・・2月2日「節分」の日に栃木県内で「しもつかれ」な一日を過ごす旅。

2025-02-06 06:46:16 | 栃木の伝統行事・あるある

本日、2月6日は「初午」の日。

栃木県内では稲荷神社のお狐さんに「しもつかれ」を奉納する日とされています。

 

さて、栃木県の郷土料理の一つ、しもつかれ。

見た目、臭み、作り方などで、栃木県民でさえ「好き嫌い」がはっきり分かれる食べ物として名高い。

そんな「しもつかれ」をこの時期になると必ず食べる者がいます。

・・・はい、私です。

実は、私は栃木県の生まれではありません。

幼少期に県外から転入してきた「元よそ者」です。

いまでは栃木県在住歴が大半を占めていますので、本当に県外の生まれなのか?って疑われることも多々あり。

そんな私が初めて「しもつかれ」と遭遇したのは小学校の給食、でした。

 

小食で、人気のメニューの時はやんちゃな面々から「これ、喰わないならくれ」って、半ば略奪されるくらいのポジションだったのですが

ある日、ある皿が現れると、周囲の目が変わります。

私は、「それ」が何かがわからず普通に箸でつまんでいると、いつもは略奪する元気くんたちが「それ食えるの? じゃ、やるよ」って・・・複数の元気くんたちが、笑みを浮かべて私の「その」皿を持ってくるのです。

まぁ、不思議。

私のところに「その」皿が3つも4つもあるのですから。

 

「その」皿こそが、当時、名前も知らなかった「しもつかれ」だったのですが・・・まぁ、なんでしょうねぇ・・・初めてみる食べ物でしたけど、普通に食べられたのですよ。先入観ってものも一切なかったので。

 

たぶん、それ以来、給食にも出てくることはなかったような、まったく記憶がない「しもつかれ」

 

家でももちろん、食べないので、社会人になるまで「しもつかれ」は忘れた存在でありました。

 

しかし、スーパーマーケットで「大関食品」が「しもつかれ」を通年販売しているのを目にしていましたし

自分から食べた、とは思わなかったけど、出されれば食べる、そんな感じでした。

 

流れが変わったのは、とある道の駅での「しもつかれ」の販売。

 

「そこのしもつかれがおいしい」という声を聞き、買って食べたら大正解!

 

もう病みつき。

 

例年12月に販売がはじまるのですが、今年はギリギリ2月の初午の直前になってしまいました。

 

・・・ということで

2025年2月2日。

節分で世の中が「恵方巻」で夢中になる中、栃木県内でも「大雪に注意」と叫ばれている中・・・

私はクルマで「しもつかれ」を調達する旅にでました。

なお、助手席の彼女は緊急の用事で家におりまして単独の行動、となります。

 

雪の降り続く中、まずは「那珂川町」へ。

 

田んぼは真っ白です。

 

① 道の駅ばとう(那珂川町)

 

午前10時過ぎ、雪の降るなか到着。いつもよりお客さんは少なめです。

 

 

 

無事、しもつかれ調達!

 

なお、今年は値上げして500円になっていました。

 

ちなみに「道の駅ばとう」のしもつかれは午後になると売り切れてしまうくらい人気です。

 

おししくごはんといただいております。

 

・・・で、次に向かうのは宇都宮市です。

2月1日より、期間限定・数量限定のコラボ商品が販売開始となりました。

それの販売箇所の一つに「栃木コープ」とあって

まずは、一度買い物をしたことがある、栃木コープの宇都宮のお店に移動することに。

那珂川町からはナビで約1時間の移動です。

 

 

鬼怒川の橋を渡り宇都宮市へ。

 

立ち寄ったのは「栃木コープ 越戸店」

 

店内はお昼に近い時間とあって総菜コーナーは特に混雑しています。

 

平台で「恵方巻」が大大的に陳列されるなか・・・あれ・・・ない・・・

何度探しても・・・ない

恐る恐るサービスカウンターに尋ねて、バイヤーさんがやってきたものの・・・

「今日は恵方巻に力を入れているんで・・・入ってないですね」の返答・・・オーマイガー!!!

「ほかのお店さんにあるかどうかって確認できませんかね?」

「あー・・他の店も恵方巻に力入れているので・・・ないと思います」って回答。

 

はい、栃木コープ断念!

 

仕方なく、コープの駐車場にある車の中で、つぎの販売先「鹿沼市の八百半フードセンター」のとあるお店へ電話で問い合わせ。

すると・・・

「メーカーは取引はあるのですが・・・今日は入荷していないですね」・・・やはりつれない返答。

 

さてさて困った、ここであきらめるわけにはゆかない。

 

そうか・・・確実に手に入れられるあそこしかないのか・・・

あそこに電話してみる。

すると、すごく応対がよい女性の方でして・・・・「在庫ございます。土日限定の販売ですけど、50個くらい入荷していますので」

 

ありがとうございます! お伺いします!

 

・・・ってことになりまして

 

宇都宮からさらに南下しまして・・・

 

新国道4号を走って、一路「下野市」へ。

コープからは約30分、12時ちょっとすぎの到着予定でした。

 

新4号で下野市入り

着いたのは・・・

 

②「道の駅しもつけ」

雪は雨に変わっていましたが、相変わらず寒いです。

 

警備員さんご苦労様です。

 

天気は悪いですが、直売所はすごいお客さんで混雑していました。

 

ここでコラボ商品を無事買いまして・・・

 

お店の方に撮影許可をいただいて

コーナーの撮影。

 

ここにも「しもつかれ」ありましたけど・・・たくさん買い込みましたので断念。

 

 

傘を差しながら、外も歩きます。

晴れていればたくさん人が映りこむ場所も・・・さすがにいません

 

 

地球の歩き方の派生「栃木の歩き方」とミツハシライスのコラボ商品

 

「しもつかれおにぎり」ゲットです!

 

 

冷たいままと、温めたものを食べ比べてみました。

あ・・・どちらも、おいしかったですwww(結局、それしかない)

 

 

・・・で

お昼です。

どうしましょう。

本当は、道の駅もすごい魅力的だったのですが・・・

 

まだ12時半。

 

せっかくなら「しもつかれ」のお昼を食べよう・・・

ということで

頭の片隅に「行けたら行きたい」と思っていた飲食店が栃木市にありまして・・・

 

検索すると、道の駅しもつけから「約1時間」の距離にあることが判明。

 

13時半。ギリギリだけど行ってみよう・・・

 

ということで下野市から栃木市へ移動。

 

ドライブレコーダーはガラスが曇ってしまった関係でモヤモヤしています。

 

栃木市入りです。

 

③ 麺蔵あつお

 

初めての訪問です。

 

お店の入り口にはウェイティングボードがあって、名前を書いて待ちます。

3人、1人、そして私。

 

一人は外のイスに座っていて、3人は駐車場の車の中で待っていました。

 

到着は13時20分くらい。

 

寒いのでしんどかったですが、思ったよりも早く呼ばれました。

さすがにラーメン屋さんですから回転が速いのですね。

 

麺蔵あつお

 

店内はこじんまりにていて、奥の左に厨房、向かいにカウンター(3席)、そして右にお座敷(2卓か3卓)

私はというと、手前の左側に「コの字型」にある、壁に向かって座るカウンターテーブル(4人分)へ案内される。

ちなみに、トイレは入ってすぐ右。

 

メニューを聞かれ「しもつかれまぜそば」を伝えると

女性の店員さんに「小さい器なので、量少ないですけど・・」って言われましたけど

 

はい「単品で」って。

 

そのやり取りを聞いていたお座敷のお客さんがすごく私を見ていました。

 

お水は「冷水」と「常温水」って選べます。

 

ラーメン屋さんですからメニューは至ってシンプル。

 

 

 

少々お時間かかりますけど・・・と言われましたが

 

そんなに待った感じはせずに

 

③ 麺蔵あつお 「しもつかれ まぜそば」400円

じゃん!

 

あ・・小さいw

 

これなら、小食の私でも2杯はいける。

 

 

インスタ情報によると、栃木市の「かねふくストア」さんのしもつかれ使用、とのこと。

 

麺は極細麺。 かため。 麺にスープの味がしみ込んでおり、濃い味であるが、これが実に美味。

おいしい。

 

やばいです。2杯でもよかったくらい

 

麺は温かくて、湯気がたちます。

 

しもつかれの具は甘味を感じます。

すごくバランスがよくて、また食べたいなって思った。

(けど2月8日までの限定のようです)

 

あ・・・お座敷の壁の上のほうに書いてありました。

 

食べ終わってから気づく。

 

ごちそうさまでした。

 

ちなみに「しもつかれサンドイッチ」を提供している「イートミーサンドイッチ」さんもこの近くにあったことは帰ってきてから知った次第ですorz・・・

 

 

それでは、最後の目的地へ

 

栃木市から宇都宮市に戻ります。

 

 

 

向かったのは「栃木県立博物館」

 

雨は上がっていましたが傘を持って、寒いなか歩いて博物館へ。

 

 

今回は有料エリアではなく

 

入り口付近のエントランスに「しもつかれ」のパネル展示があるので、身に来ました。

 

 

さてさて

本題はこちら。

 

完売しちゃった、というチャーム

3000円以上の価格だったとか。

 

 

あ・・・反対から見てましたね。

 

展示に喰いつく人はまばらでしたが

カメラで撮りまくる私がいたので、なんだなんだ?って人が近寄ってきたりしていました。

 

なお、資料は帰宅後じっくり見るために細かく撮影させていただきました。

 

 

④ 番外編 「栃木県立馬頭高等学校の水産科のしもつかれ缶」

 

昨年、栃木県那珂川町の「なかよし自販機コーナー」で購入したものでです。

賞味期限がギリギリに迫っていましたので、急いで開缶。

こちらも、おいしくいただきました。

 

しもつかれは嫌いな人がいても当然です。

それを無理に好きにさせようなんてする必要はないのです。

作る人、食べる人は少ないかもしれないけれど、不思議となくならないものなんです。

 

アレンジ料理は大歓迎ですが、私は個人的に「しもつかれ」のブランド化は不要だと考えております。

しもつかれは、あくまでも食べ物です。

初午にお供えする、食べ物です。

 

もったいない文化のシンボルかもしれないけれど、それは「起源」であって、しもつかれが「もったいない文化のオモテ」に立つ存在ではない、って思うんですね。

栃木の郷土料理。アンチが多い郷土料理。

だから「しもつかれ」は逆に愛されるのだと思うのです。

 

作る人がいる限り、冬になれば食べるよ! しもつかれ!

 

 

 

 

 

 

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