ヤイダーリス、ウユジウヨリ

昨日、一昨日とゴソゴソ調整していたスリーダイヤマークの品質が、どうにかこうにか使い物になるレベルに達したように、自分では感じられるらしいので！？、早速、三菱製のC57の中から関西に縁の深いカマを選び抜き、プレートを制作、スリーダイヤプレートと共に組み合わせて、我らが愛すべき、I.MAGiC謹製のC575号機に組み込んで、“なんちゃって”C5741号機を仕立ててみた。41号機は晩年、福知山機関区を塒にして山陰本線、播但線、福知山線等で働いたカマで、年配のファンに親しまれたカマだそうだ。手元にあるC57の資料を漁ってみると、実機は煙室扉に付くプレートが上方に寄っていて、スットボケた表情をしているのだが、これが非常に個性的だ。新津時代、お召指定を受ける前の1号機と同じような顔だった、と言えばそのイメージが、なんとはなし浮かぶのではないだろうか…。で、ついでに言うと、もちろん、その煙室扉に付くプレートは形式名の入っていない、極々ありふれたものだった。今回はVRMの5号機がベースになっているので、形式名の入った姿になっているが、これは明らかにエラーだ。でも、それを言い出すと、VRMで再現できるシゴナナの選定が窮屈になってしまって面白くなくなるのは「言わずもがな」であろう。また、更に、本機は集煙装置こそ付かないものの、重油併燃装置を装備し、蒸機ドーム後方にA型重油タンクを背負っていた事も併せて明記しておく。最晩年、宮崎で過ごしていた時もそのままだったようだ。さてさて…。



私にとっては乾坤一擲の力作であるスリーダイヤマーク。菱重(りょうじゅうと読む)の威厳に満ちた銘板。


今回作った三菱重工の製造所銘板は戦前に使われた意匠をモチーフにしたもので、製作を担当した事業所名が明記されているのが特徴。また、製造番号と年度の記載も戦後のモノと逆である(最近復活したC6120の製造所銘板と比較すると、その違いがよく判る)。蒸機の製作を担当した菱重の事業所は神戸造船所(神戸市兵庫区)の他に、長崎造船所がある。神戸造船所は以前にもこのBlogで紹介させて頂いたが、私にとっても非常に縁の深い、度々お世話になった工場だ。ところで、最近、製造所銘板を作っていて感じたことは、鉄道車輌を製作したメーカーが、特に戦前は、西日本に集中していたということ。今回の菱重然り、汽車(大阪市此花区)、川崎(神戸市兵庫区)、日立笠戸(山口県下松市)等々、これは何を意味するのだろう…。一つ言えることは、特に軍需品(艦艇)の建造を担当していた川崎や三菱は、財閥系であることから、豊富な資金を運用出来たことがあったにせよ、政府による手厚い保護があったればこそ発展したということ。その中で、国産車輌のオーソリティーとも言える汽車会社の没落は一体何を意味したのか、これも非常に謎だ。車輌製作に必要な資材を外注に頼らざる得なかった者と、自前で全て賄うようにした者との差であろうか。






C5741号機のテクスチャーリソースです。ご自由にお使いください。
(右クリックで名前を付けて画像を保存で適当なフォルダに落としてください)。

で、改めて、今回制作した41号機のテクスチャーリソースを貼っておくので、5号機をお持ちの方は、適宜コピペして頂いて、なんちゃってではあるけども、スリーダイヤの威厳に満ちた41号機の姿を楽しんでもらえたら本望だねｗ。さすがに、菱重の銘板の意匠は大きなテクスチャーで見れば問題ないけど、小さくなると苦しいね。これでも512px X 512pxなんだけどねｗ。残念ながら潰れかけてるけど、製造番号は225号。製造年度は昭和13年です。年代的に、メーカーの脂が最も乗っていた頃で、品質の良い優秀なカマが多く生み出された時期でもある。



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今回は非公式側から捉えてみた。とてもいい感じ。形式名入りプレートはあまり好きじゃなかったんだけど、好きになってきたｗ。


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キャビンをアップで。どう？、菱重のプレート、カッコ良いでしょう！。自作なんだからね、自作！！ｗｗ。



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後ろ姿は…、ま、なんと言いますか、これまで通りでございますｗ。

と、言うことで今日は、やっとどうにかなったスリーダイヤマークの紹介でございました。いやー、私のスキルではこの程度が限界なんだけど、何気に楽しくなってきたよ。あと、何とかヘッドマークも用意できればと思ってるんだけど、特にないんだよねｗ。さよなら運転とかの記念マークとかばかりで、詳細も確認できなくて、ちょっと手を付けられない状態です。なので、相変わらず、ヘッドマークのテクスチャーを貼り付ける位置はオミットしたままですｗ。でも、せっかくだから、何かで埋めたい気持ちは十分あるんだけど…。困ったもんどノ助だな。