当時次々とヒット曲をチャートに送り込んだが、
中でもノリがいい『Point Of No Return』が最も印象に残っている曲だ。
というのも、この曲を聴くと、当時NYの高校時代に憧れていた
同級生を思い出すからである。
その同級生の名前はクイン・リンデス。
金髪のショートヘアで、背もスラっと高い美女であり、
スメ[ツ万能、成績優秀で更に性格も明るく元気という、
まさに非の打ち所の無い完璧な女性であった。
学校内でも生徒会長や色々なイベントにも積極的に参加し、
学年のみんなから絶大な信頼と人気を誇っていた。
僕と同じように憧れていた人も多いだろう。
彼女は、良くアメリカのTVドラマに登場しがちな、
チアリーダーをやって、アメフト野郎と付き合っているような
典型的なWASP系金髪美人では無く、とても知的で、
アメリカ人にしては穏やかで、笑顔がとてもチャーミングなタイプであったが、
その意味では典型的なアメリカ女性とは少し違っていたのかもしれない。
ハイスクールの「イヤーブック(卒業アルバム)」に載っていたイラストで、
彼女が“最も楽観的で賞 (Most Optimistic)”に選ばれていたが、
常にハッピーで、ある意味楽観的なところも人気の秘密だった。
学校以外での彼女との接点は、何と僕が通っていた空手の道場で同じだったこと。
ある日突然、彼女が入会してきて、本当にドキドキしたことを思い出す。
ちょうどこの頃、家でこの『Point of No Return』のEPレコードを
何度も何度も聴いていた為、今でもこの曲を聴くと、
当時を思い出せるから、やっぱり音楽の持つ力は凄い。
ハイスクールの卒業イベントであるプロムパーティーで、1回彼女とハグ
(もちろん、挨拶代わりに友達とするタイプのハグだが笑)したのが、
今でも最高の思い出の一つである。
その後、彼女はどうしたのだろうか?
卒業以来、完全に消息不明であるが、きっとどこかで結婚をして、
幸せな生活を送っていることを願いたい。
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