神保町シアターを訪れたお目当ては、今開催中の『恋する女優 芦川いづみ アンコール』である。
実は、僕はかなり前から芦川いづみのファンである。芦川いづみは、昭和30年代、日活の全盛期を支えた女優であり、その可憐な美しさから、『和製オードリーヘプバーン』とも呼ばれた女優である。当時は石原裕次郎、赤木圭一郎、浅丘ルリ子、少し後に吉永小百合を輩出して行くが、芦川いづみはそんな時代にも美しさが際立っていた。
『恋する女優 芦川いづみ アンコール』では1ヶ月に渡り16本の芦川いづみ主演映画を上映しているのだが、今回は1954年に公開された『乳母車』を観賞した。まだデビュー間も無い、やや垢抜けない石原裕次郎との共演作だが、当時芦川いづみもまだ21歳。初々しい輝きでいっぱいの芦川いづみが堪能出来る(ニキビもはっきり見て取れるが、これも若さの証し)。映画では大学生を演じているが、まさに実年代の役であった。
『乳母車』は白黒映画。ストーリーは、鎌倉で何不自由なく暮らす女子大学生(芦川いづみ)は、父に愛人がいる事を知ることになり、愛人やその家族と対面しながら、自分の家族とも向き合って行く物語。
愛人役を新珠三千代、愛人の弟を若き石原裕次郎が演じており、愛人を作ってしまった父を今は亡き宇野重吉が演じているという豪華な俳優陣。数多くの作品でコンビを組んだ芦川いづみと石原裕次郎の初共演作で、芦川いづみはこの作品で、戦後に生きる女性像を愛らしく演じている。映画の冒頭で芦川いづみの水着姿が見れるのも貴重である。また、東急大井町線の九品仏も舞台として登場するが、九品仏は今毎朝通勤で通っているので、妙に親近感を覚えてしまった。
『乳母車』を観に来ていた客層は主にかなりの年配者。間違いなく僕が最年少だったと思われる(笑)。かなりご高齢のおじいさん、おばあさんもいて、きっと公開当時の昭和31年にリアルタイムで劇場で観賞した人もいたのでは無いかと思うが、当時を振り返ってどんな思いで今回観賞しているのか、などとあれこれ想像してみたりもした。
それにしても、芦川いづみは美しい。
1968年に藤竜也と結婚して、突然券\界をキッパリ引退。山口百恵ばりの潔さである。それ以来一切メディアの前には姿を現さない。この可憐な美しさはまさに僕が最も好きなタイプであり、顔立ちを見ているだけで惚れ惚れしてしまう。今回シアターで記念に芦川いづみのブロマイドを5枚購入したが、やはりどの写真を見てもその美しさに見とれてしまう。
最近の女優では、タイプ的に星野真里に似ていると思うのは僕だけだろうか?ちなみに、星野真里もかなり好きな女優である。
神保町シアターでは、2月までまだまだ多くの芦川いづみ主演作を上映しているので、また近々に他の作品も見に行きたい。
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ケン
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