僕の愛車BMW Z3の先祖にもあたるのが、BMWオープンスポーツの名車、BMW 507である。あのエルビス・プレスリーも愛した車として有名だが、僕もこの車の美しいデザインにすっかり惚れ込んでしまった。
BMW 507は1956年から1959年まで製造していた車で、戦後初のBMW新型車である501/502をベースにしたV8エンジン搭載の2シーターオープンスポーツである。但し、開発費が嵩んでしまった結果、ベンツの300SL並の高い車になってしまい、販売不振から短期間に製造中止に追い込まれてしまったのだが、発売されたのは僅か254台で、エルビス・プレスリーはその中の1台を保有していたが、このことから507は伝説の名車となった。数年前に、プレスリーの車庫に長年保管され、朽ちかけていた507をリストアして見事に復活させたことが大きな話題となったが、詳細は下記過去のブログをご参照。
エルビス・プレスリーも愛した幻の名車、BMW507! - blue deco design lab (goo.ne.jp)
当時507の販売不振からBMWの経営が傾いたとされているが、この507のサイドグリルデザインが後の大衆向け2シーターオープンスポーツであるZ3に継承され、Z3が大ヒットしたことは、Z3ファンとして見逃せないエピソードだ。
そして今回、なんと念願のネイビーカラー507を入手してしまったのだ!と言ってももちろん本物の507など手に入るわけもなく(笑)、RICKO(リッコ)社製の1/18サイズの大迫力ミニカーである。しかしRICKO社は既に1/18サイズのミニカー製造を既に辞めてしまっているようで、しかもネイビーのモデルはあまり市場に出回っておらず、あっても30,000円は下らないという結構レアでプレミアムなミニカーとなっており、これまで何とか入手したいとチャンスを狙っていてが、入手困難なミニカーとなっていた。
それを今回幸運にも新品を良い価格で入手することに成功したわけだが、ようやく悲願の507 ネイビーをゲットして感無量である。
やはりBMW 507はため息が出るほど、実に美しい。特にネイビーという色が僕の琴線に触れてしまうせいか、感動的な光景である。507はスポーツカーとしての魅力もさることながら、車体を横から見たその流線型のフォルムや、BMWの象徴でもあるフロントグリルの面構えなどが実に美しいし、1/18サイズのモデルカーだと、デザインの美しさが一段と良く映える。この流線型の美しさとデザインの美的センスは現代の車にはなかなか出せないもので、今見るとクラシックカーと未来型デザインの見事な融合が1956年当時から既に結実し、時代を先取りしていた感すらある。まさに最高に“レトロフューチャー”なフォルムなのだ。
モデルカーは細部まで良く作りこまれている。これでたくさんコレクションしているZ3やZ8などにも囲まれて、最高のBMW 2シーターオープンスポーツコレクションが完成した。