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ロボットアニメの金字塔~『鉄人28号』第一作!

僕が横山光輝、そして鉄人28号フリークであることは、これまでのブログでお分かりだと思うが、鉄人28号の様々なグッズを集める中、実は鉄人28号の第一作目のモノクロアニメのDVD完全版を持っていなかった。しかし、先日ついにコンプリートDVD BOX 1-4 (全97話)をこのたびゲットすることに成功した。各BOXにはDVDが6枚入っており、各DVDには約4話ずつが収録されている。中古だが、キレイな状態で比較的良い価格で入手することが出来たのもラッキーで、待った甲斐があったというものだ。

『鉄人28号』は、1963年の1月1日から放送が始まった、国産第一号アニメ『鉄腕アトム』から遅れること10か月、第1期(第1話 - 第83話)は1963年10月20日から1965年5月27日まで放映され、第2期(第84話 - 第96話)は1965年9月1日から11月24日まで、フジテレビ系列で放送され、最終的に総集編の一話分を足し全97話が放映された。『鉄腕アトム』、『鉄人28号』共に当時はまだモノクロ作品。以降、この2作品は永遠のライバルとして、常に再放送やリメイクでは同じタイミングで放送され、比較されることも多い。

1981年に『太陽の使者 鉄人28号』としてリメイクされた時はリアルタイムで見ていたし、この年も『鉄腕アトム』もリメイクされていたので両方見ていた。これもこれで味わいがあって好きだったが、やっぱり個人的には第一作のモノクロの鉄人が味わい深くていい。その可愛いフォルムが何とも愛くるしいのだ。この第一作が、巨大ロボットものの金字塔として、その後のロボットアニメに多大な影響を与えたのである。鉄腕アトムが自分で意思や感情を持った人型アンドロイドであるのと対照的に、鉄人28号は自分では意思や感情を持たない巨大ロボットであり、操る人間によっては悪にも善にもなるという設定だ。アトムは自分で意思を持つからこそ、人間ではないことに苦悩し、人間以上に人間らしい本質的な愛を求めていく姿に心を打たれる。一方、意思を持たない鉄人は、アトムのような苦悩は描かれないが、リモコンが敵に渡れば悪の化身となってしまうという危うさが描かれる。つまり、リモコンを持ち、操作する人間(金田正太郎)の倫理観によって大きく左右されるわけだが、これは現代でも殆どの武器がそうであるように、今こそ世界の人々が良く考えるべきテーマかもしれない。

同じロボットアニメでも、アトムと鉄人はそれぞれ設定が大きく違っているからこそ、この2作品はライバルとして共存出来たのだと思うが、色々と思いを巡らせるとそれぞれにかなり深いし、その後のロボットものや近未来SFものの道筋を付けた、先駆的な作品となったことは間違いない。その重要な1作である『鉄人28号』の第一作は、ある意味アニメ史の歴史遺産でもあり、これをDVDでいつでも観賞出来るようになったことは実に感慨深い。

コメント一覧

ストライベック
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
ストライベック
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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