僕は神保町という町が大好きだ。世界でも有数の書店街だが、まさに町全体が本のアミューズメントパークで、いつも訪れるだけで物凄いワクワク感がある町だ。本もデジタル化が進むが、やっぱり本を手に取って楽しみたいし、なんと言っても古本を探したり、思わず掘り出し物をみつけたりするのがとても刺激的で面白い。

会社のある大手町からも近いので、平日も良く一人でふらっとランチを食べに神保町を訪れるが、良く行くお店を幾つがご紹介したい。
1)ランチョン
好きなお店の中でも一番良く訪れるのがここランチョン。戦前からある洋食屋さんで、僕的にはなんだか1950-60年代の裕次郎時代のレトロな雰囲気が漂うところが妙に落ち着くし、メニューも昔ながらの洋食で美味しい。通常はお得感のある1,000円の日替りランチを頼むが、オムライスやハヤシライス、そしてポークジンジャーなどどれも美味しい。店内には裕次郎時代に通ったであろうかなり年配の方も多く食べに訪れているが、時々70歳代の男女4人くらいでランチをしてて(ちょっとした合コンランチだ)、聞き耳を立てていると、”なんとかちゃん”と名前にちゃん付けして呼び合いながら楽しく昔話をしている会話が耳に入ってくるのがなんとも微笑ましいし、高度成長の良き日本の時代の息吹きがあちこちに残っているのが嬉しい。





2)カロリー
ランチョンに次いで良く行くのが、以前にもブログで取り上げたカロリーと言うお店。嘉門達夫似で声のデカい店長がいる洋食屋さんで、僕はいつもカツジャンボと言うボリュームたっぷりのメニューを頼むが、これがなんとも素朴で美味しい。明治大学の学生の胃袋を長年支えてきた名店である。


3)はちまき
たまに無性に食べたくなって訪れてしまうのが、あの江戸川乱歩も愛した天丼の名店、はちまき。すずらん通りにあるが、お昼時はいつもサラリーマンで賑わい、行列が出来ることでも有名な人気店だが、回転は割と早い。僕はボリューム感もある1,000円の海老天丼が大好きで、いつもこればっかり頼んでしまう。



4)豚大学
最後に、学生に人気のお店と言う意味で外せないのが、豚大学。豚丼のお店で、何店舗かあるチェーン店だが、ここ神保町ではやはり明治大学の学生に大人気のお店だ。ラーメン屋のように基本カウンターしかない小さなお店だが、ここの豚丼は味も濃くて最高に僕の好みだ。大学院と言うのが一番の大盛だが、さすがにまだこれはチャレンジしたことがない。普通の大盛でも充分過ぎるくらいの量だ。



他にもカレーで有名なボンディ、いつも行列が出来ることで有名な洋食屋のキッチン南海(昨年新店舗に移転)、中華の名店三幸園、レトロでインスタ映えするお店ざぼうるなど実に多彩でマニアックなお店がたくさん犇めく神保町。本のワンダーランドに集まってくる多くのサラリーマン、学生、観光客を魅了するグルメがここにはしっかり存在し、見事なエコシステムを形成しているのだ。
(次回Part 2では神保町でお気に入りの書店をご紹介!)