先日、京都のアンディー・ウォーホル回顧展を訪れた後、少しだけ京都『二条城』に立ち寄った。二条城はとても好きなお城の一つで、こちらも姫路城と並んで、世界遺産となっている日本の城だ。そしてあの徳川慶喜によって“大政奉還”が行われたのがまさにこの二条城。歴史にその名を刻んでいる名城なのである。
城と言いながらも、天守閣は無い。しかし、二条城が凄いのは、二の丸御殿が国内の城御殿で、江戸時代から唯一現存しているという点で極めて史跡価値が高く、また日本建築史上としても重要な遺構となっている点が見逃せない。
内部は日本絵画史上最大の画派である狩野派による障壁画と、多彩な欄間彫刻や飾金具によって装飾されており、徳川将軍の御殿にふさわしい豪華絢爛な空間となっているので、一見の価値がある。
昔、二条城を訪れた際、少ない金額を寄付したので“一口城主”となったのが懐かしい。そんな多くの人たちの寄付によって、本丸御殿などの改修や維持・メンテ費用にも使われている。
天守台跡の石垣があるのだが、かつて伏見城から移設された天守閣があったらしいのだが、1750年に落雷によって焼失。その後は再建されることはなく、今は石垣だけが残る。
二の丸庭園は特別名勝に指定されており、なかなか見事な美しさだ。
周囲の堀も良い状態で保存されており、お城としての魅力を今に残している。
ランチは二条城の傍にある『okatte』というカジュアルな洋食屋さんで、トルコライスを注文。ボリューム感もあってとても美味しかった。
それにしても、二条城はいつ訪れても見応えのあるお城である。たくさんの美しい仏閣が揃う京都という場所柄、二条城は何かと軽視されがちかもしれないが、世界遺産でもあり、また国宝の城としても燻し銀の魅力を放っているのだ。