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イケてるノンストップクライムアクション映画、『ヘルドッグス』!

台風が近づいていた今週の3連休、レイトショーを観に、いつも訪れる新百合ヶ丘のイオンシネマに出かけた。今回観賞したのは、岡田准一主演のノンストップクライムアクション映画、『ヘルドッグス』。僕は結構岡田准一が主演している映画が好きなので、この映画もかなり興味を持っていた。

復讐のみに生きてきた兼高(岡田准一)は、関東最大のヤクザ組織へ潜入捜査をすることになる。任務は組織の若きトップ、十朱(MIYAVI)が持つ秘密ファイルの奪取。相性98%というヤクザのキレる若手、室岡(坂口健太郎)とタグを組むことになり、組織を登り詰めながら、幹部を追い詰めていく様子が、華麗なアクションでダイナミックに描かれる。

今回もアクション指導は岡田准一が担当しているだけあって、アクションシーンはかなりキレッキレである。純粋にアクションそのものは、『ザ・ファブル』の方がやや激しかったような印象はあるが、物語全体の重厚感という点では、今回の『ヘルドッグス』の方が上だったような気がする。いずれにしても、今本格的なクライムアクションを演じさせたら、ブルース・リーの截拳道や、シューティングを習得している岡田准一の右に出る者はいないだろうし、世界に通用するクライムアクションをぜひ今後も追求して欲しいものだ。

今回、岡田准一とタグを組む坂口健太郎も、今までにないちょっといかれた男の役で、なかなか好演しているし、アクションも岡田に仕込まれただけあって良く立ち回っていた。他にもヤクザの幹部に北村一輝、若手ボスにMIYAVIが扮しており、特にギタリストのMIYAVIが演技をするのを初めて観たが、なかなか自然な感じでちょっとキレたら怖そうな若手ボスを良い狂気感で演じており、迫力があった。他にもはんにゃの金田、尾上右近、村上淳なども出演。そして、女優陣は松岡茉優を中心に、若手成長株の木竜麻生、元宝塚の中島亜梨沙がキレッキレのアクションを演じており、マッサージ師に扮したベテランの大竹しのぶも出演し、しっかり脇を固めている。

映画の感想だが、基本的にはアクションの見せ場も多く、映画全体としては良く出来ていたと思う。映像もオシャレになっており、緻密なアクションシークエンスを追求している点で、日本映画としてはかなりレベルが上がってきたように思うし、全体的にリアル感のあるアクション映画になってきていると感じた。ただ、潜入捜査をテーマにした映画は既に多く世界中に存在しており、その意味で今回狂気のバディーを組んだ2人の物語にも焦点を当てていることでユニークさを狙ったものと思うが、正直登場人物がやや多く、名前や、相関関係を追いながら観て行くのがやや面倒な感じもあったので、物語はもう少しシンプルにした方が、より物語やアクションに没頭出来て良いかもしれないと感じた。よって、全体評は5点満点中4点としておこうと思う。

ちなみに、これまで今年観た映画で5点満点中5点をとっているのは、『ウェストサイドストーリー』、『手紙と線路と小さな奇跡』、『シン・ウルトラマン』、『トップガン マーヴェリック』、『ベイビーブローカー』の5作品。『ヘルドッグス』はこれに次ぐ4点とした。

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