大谷翔平の大活躍で、一段と注目が集まっている大リーグ。すっかりドジャースの話題が中心となっているが、今回はちょっとファッション視点からの話題を。
ドジャースと地区優勝シリーズで熾烈な争いを繰り広げたライバル球団のサンディエゴ・パドレス。ご存知ダルビッシュと松井が所属する、西海岸の人気球団でもある。サンディエゴと言えば、ドジャースの本拠地LAからも2時間くらいの距離でもあり、また気候・環境的にも過ごしやすい街で、僕も好きなアメリカの街である。サイズ感もちょうどいいのだ。
そんなサンディエゴ・パドレスのユニフォーム・チームカラーはなんとブラウンがベースで、ロゴなどはゴールドという、かなり異色のカラーリング。どうしても赤とか青が入ったチームカラーが多いのだが、ある意味野球チームのユニフォームとしてはかなり地味な印象が否めないと昔から思っていた。しかし、純粋にファッションの観点で見てみると、かえって大人っぽくてオシャレであり、どこかレトロな雰囲気があるのもまた素晴らしいのだ。落ち着いたチョコレート系ブラウンはなかなかセンスの良い色合いだし、ワンポイントのゴールドもギラギラし過ぎないタッチでブラウンとの相性も最高。さりげないセンスが光る。
このブラウンとゴールドのシンプルなTシャツ類も普段使いにもいいと感じるし、とてもオシャレだ。
実はパドレスのユニフォームも4種類くらいあり、一つだけ、なんでこんな色?と思ってしまうどうしてもいただけないカラーリングのものがあり、それは今回無視することとして(笑)、それ以外はあくまでもブラウンとゴールド/黄色の組み合わせがチームカラー。ちょっと阪神タイガースにも似た縦ストライプのバージョンも2種類あって人気だが、僕はやっぱりブラウンのものと、地がブラウンの縦ストライプのユニフォームが一番カッコ良くて好きである(下の写真では、右側の2種類)。
更に今回見過ごせなかったのが、ゴールド(殆ど黄色だが)のハートに”PS”と書かれたワッペンロゴが刺繍されたユニフォームの胸元。これは昨年亡くなってしまった元パドレスのオーナー、ピーター・サイドラーの頭文字PSをとって彼を追悼するものなのだが、このハートにPSと書かれたロゴがまた何とも可愛いし、シンプルながら良く目立つ、秀逸なデザインである。
今回、パドレスがチームとして強かったというのもあるが、なんだかむしょうにこのブラウンとゴールドの組み合わせがとても強く、カッコ良く見えて、更にファッション的にもセンスの良さが光っていた。他の球団と比べた時のユニークさを際立たせていたように思う。僕は本来ブルーが大好きなので、どうしてもブルー系の服ばかり着てしまうが、これから秋という季節もあり、ブラウンと黄色、ブラウンとゴールドなどの組み合わせの良さ、センスの良さを改めて痛感。ファッションでも収穫ありの今年の大リーグであった。